【artifata CHIKA Part2】魅力を引き出し、女性の美を目覚めさせる。 変身企画でライフワークを貫く情熱の源とは?

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artifata / CHIKAさん

 

・PROFILE

国内の女優やモデル、アーティストのみならず、ハリウッドセレブも厚い信頼を寄せる、美容業界のレジェンド的存在で、‘90年に巻き起こったカリスマ美容師ブームを牽引したひとり。ヘア&メイクアップアーティストとして雑誌やCM、映画などで活躍。現在はサロンワークを中心に活動。後世の育成にも力を注ぐ。カット3カ月後も美しい状態をキープする「チカット(CHIKA+CUT)」は今も健在。カリスマ美容師ブームを知らない世代のファンを着実に増やしている。


美容業界のトップを走り続けるCHIKAさん、彼が語る「サロン技術の本質」

有名芸能人や海外セレブから指名がかかるヘア&メイクアップアーティストとしてワールドワイドに活動してきたCHIKAさん。彼のホームグラウンドは、青山・表参道において16年もの間、営業を続けているartifata(アルティファータ)。トップレベルの実力者でありながら、一番大切にしているのが、実はご自身の原点であるサロンワークと話します。インタビュー2回目は、その理由について詳しくお伺いしました。

前回の記事はコチラ>>【artifata CHIKA Part1】ハリウッドのレッドカーペットより、サロンワークを。原点回帰を選んだ世界のCHIKA、その理由とは?

 

――CHIKAさんといえば、90年代のカリスマ美容師ブームの時も、サロンワークにとどまらず、雑誌やCM撮影、NYのコレクションへ参加するなど、ヘア&メイクアップアーティストとして活動の場を広げていきました。ヘアに注目が集まっていた当時、あえてメイクアップにも力を入れたのは、どのような気持ちからでしょうか。

そもそも欲張りなんですよ(笑)。トータル的に女性をキレイにしたいという思いがあって、どうせやるならヘアもメイクも全部プロデュースしたいから、まるごと手がけるようになったんです。

NYのコレクションやセレブリティのメイクを担当する機会を与えてもらったのも偶然。海外で活躍している映画のディレクターやカメラマンに知り合いがいて、幸運にもその人たちに声をかけてもらったから。"コレクションがあるから、こっち(海外)に来て、 やってみない?”と言われて、”じゃあ行く”とふたつ返事で(笑)

artifata

 

――行動力があるんですね。

でも現場に行ったら、アジア人のスタッフなんか僕ひとりで、モデルは全員無視。でもせっかく海外まで来たんだから何もしないで帰れるか! と思って、いい加減な英語と大きな態度で(笑)、その場を乗り切りました。僕は戦場のようなバックヤードで、あっという間に仕上げる。だからコレクションの最後には僕の技術を見ようと、他のスタッフやモデル達が周りに集まってきました。海外でも戦える実力を備えられたのも、サロンワークをはじめ、数々の現場で鍛えられてきたからです。

 

――CHIKAさんの穏やかな口調からは想像できないほどの行動力に驚きです。そんなきらびやかな世界に身をおきながらも、2年前からサロンワークに軸足を戻したのはどのような理由からですか。

幸いにも有名芸能人や海外セレブからお声がかかり、美容業界のヒエラルキーでいえばトップの仕事が出来た。では、次なるステージはどこにあるのだろう? と考えたときに見えてきたのが、サロンワークという“原点”でした。日本のサロン技術は高く、世界に通用する。世界を見てきたからこそ、それは実感としてあります。今はその自信を持って、カットやパーマなど美容師の基本となる技術を駆使して、多くの女性を美しく変身させたいと思っています。

artifata

 

――現在、サロンのHPで展開している一般の方を変身させる企画も、その思いを具体化したものなんですね。新たなる挑戦は、聞いてるだけでわくわくするような試みです。

一般の女の子を変身させる企画を1年ほど前から展開しています。モデルは、読者モデルではなく、おしゃれの仕方がわからないような子。それこそ表参道のサロンなんか足を踏み入れたことがないような子ばかりです。まだ自分の魅力に気がついてない無垢な女の子たちを、“美”に目覚めさせることに、醍醐味を感じています。

artifata

 

――「原石を磨く」行為は、美容の基本だと思います。実力が試される「世界」という広い舞台で活躍してきたCHIKAさんだけに、その決断には哲学が感じられます。

世界は、まさに実力が試されるステージ。日本でどんな肩書きを持っているかなんて関係ない。自分が持つ力を現場で最大限に生かす、ということだけです。だから、美容師に大切なのは“美容師力”と考えていて、僕の今後の目標は力を持った後進を育てることなんです。かわいいモデルさんを使って、パーッと髪の毛をすいて、ヘアアイロンでスタイリングすれば、それなりにかわいく仕上がります。その写真をSNSやInstagramにアップすれば、多くのフォロワーだってつくでしょう。でもそれは、本当の意味での美容師力ではない。真の美容師力は、基本であるカットとパーマ技術で魅力あるスタイルを作り上げること。その人の希望とライフスタイルに叶うヘアスタイルを提案することです。

artifata

 

――CHIKAさんの言葉に、今後の美容師界の発展に期待が持てそうです。最後にBeauty Airをご覧の方へのメッセージをお願いいたします。

“自分はこれが似合う。長年この顔と髪と付き合ってきたのは自分だから、私のことは私が一番よくわかっている!”と、多くの人が思い込んでいます。でも毎日見ている自分の姿だからこそ、客観的に眺めることができないし、潜在的な魅力にも気付きにくい。固定概念に縛られがちです。その点、サロンのプロは、美しくするテクニックの引き出しをいくつも持っています。変わることを恐れず、信頼できるスタイリストと出会って、新たな自分に出会って欲しいですね。アルティファータで、そのお手伝いができればと思っています。ぜひお気軽にサロンへお越しください。

 

 

【artifata】

東京都渋谷区神宮前5-9-15 トータルアートワークスクエア

TEL:03-5766-5663

9:00~19:00(日・火・水曜、祝日)

12:00~20:00(木曜)

9:00~21:00(金曜)

9:00~20:00(土曜)

定休日:月曜(※月曜が祝日の場合は営業)

http://www.artifata.com/

 

カメラ(スチール、動画)/大根大和

取材・文/平川恵

 

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