DIFINO / 代表 土橋勇人さん
・PROFILE
2002年、南青山に「DIFINO」を設立。2016年には『DIFINO akasaka』をオープン。ひとりひとりの髪質、くせ、骨格に合わせて、髪をひねりながらカットすることで、デザイン性・再現性・持続性を兼ね備えたスタイルに仕上がる「Rカット」の発案者。千葉県出身で、趣味はSurf&Turf。特技は「長持ちするヘアカット」。
日焼けした肌に、明るい笑顔。長い美容師歴を持ちながら、「進化しているものに対して、貪欲に取り組むことが必要。まだまだ勉強中です。」と謙虚に語るのは、有名ヘアサロン勤務を経て、2002年にDIFINOを設立した、土橋勇人さん。
――長いキャリアの中で、今の土橋さんが美容師として感じていることはどんなことですか?
今一番大事だと感じていることは“常連のお客様をいかに飽きさせずに、ファンでいさせることができるか”ということです。雑誌やテレビ、いろんなところから流行は入ってきますが、やはりトータルして考えると、目の前のお客様のニーズがトレンドになっていくんだと思うんです。今来てくだっているお客様を、満足させ続けること、そのためにカット、カラー剤、パーマ液などについて、勉強し続けることが重要だと感じています。
おかげさまで青山で美容室をやらせていただいているので、新薬や新しい商材の情報がたくさん入ってくる。逆に言うと、情報が多すぎて何をチョイスしたらいいかわからなくなることもあるんです。そこでDIFINOでは、薬剤を研究するチームを作って新しいものをまずは試して、幹部の中でサロンに取り入れるか検討しています。今までは商材がない中でいかに髪質をよくするか、が課題でしたが、今は髪が傷まないカラー剤やパーマ液、大人の女性にいいものがどんどん出てきている。そういうものをちゃんと取り入れていれば、50代も60代も美しい髪でいられるわけです。
――女性が美しい髪で居続けるために、何が必要だとお考えですか?
まずは頭皮ケア、次にヘアケアです。DIFINOでは個室で受けられる「クリームバス」や、カラーリングと同時にヘッドスパが受けられるようなメニューもあります。これから頭皮ケアは「当然すべきもの」になってくると思います。今40代、50代の女性がどんどん若々しくキレイになっていっているので、30代の方はそういう人たちを見て「やればこうなって、やらなかったらこうなる」っていうのがわかったはず。30代くらいだと家事に育児に忙しい方も多いと思いますが、僕はお客さんによく言ってるんですよ。「あなたがキレイでいれば、家族みんなが幸せなんじゃない?」って。キレイになるっていう気持ちが全てのハッピーになっていくと、僕は思っています。
――土橋さんから、30代女性にアドバイスするとしたら?
すごく多いのは、20代でカラーリングを楽しんできた方々が、1本2本白髪を発見して「黒髪にしてみようかしら」ってパターン(笑)。白髪が多くなってこれからずっとヘアカラーをしなきゃならなくなるなら、その前にもう一度“黒髪”を味わっておこうかな、ってことですよね。そこでひととき、ヘアサロンに頻繁に通わなくなる。その間にヘアトラブルが進んでくる可能性も高いんです。僕らがいなくちゃ、髪のキレイは保てないですよ(笑)。あとたまに「今年は黒髪ブームがくる!」なんて言われることがありますが、黒髪ブームは来ませんよ(笑)。
――2017年はどんなスタイルがトレンドになると思いますか?
ショートヘアと同じくらいの頻度でカットしていくことで、キレイに保ったロングヘアが人気になるんじゃないかな。ちゃんとケアしている人だけが勝ち取れるロングヘアは、30代以降の方にも増えてくると思っています。
――次回は、「Rカット」や「スライドカット」を使った、土橋さんのおすすめのスタイルを披露していただきます。どんなスタイルになりますか?
DIFINOでは毎年1年のテーマを決めているんですが、今年のテーマは「イージープレミアム」。“力の抜けた上質なもの”を目指していますので、そんな大人の女性におすすめなスタイルをご紹介いたします。
次回の記事はコチラ>>【DIFINO 土橋勇人 Part2】「Rカット」と「スライドカット」で作る 軽さとツヤの愛されボブ
【DIFINO aoyama】
東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山2F
TEL:03-5468-3361
10:00~20:00 (月曜・水曜)
11:00~21:00(木曜)
12:00~22:00(金曜)
10:00~19:00(土曜)
10:00~18:00(日曜・祝日)
定休日:火曜、第三水曜
カメラ(スチール、動画)/大根大和
取材・文/山西裕美(T.V.エディターズ)