【TWIGGY. 松浦美穂 Part1】豊かな知識 × アイデアで自らトレンドを生み出す

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クリエイティブディレクター/ヘアドレッサー 松浦美穂さん

 

・PROFILE

1988年に渡米。90年に帰国後、ヘアサロンTWIGGY.をオープン。ミュージシャンの木村カエラさんや女優のりょうさん、宮沢りえさん、柴咲コウさん、モデルのラブリさんなど、個性豊かなプロフェッショナルから絶大な信頼を集める。サロンワークに加えて、ニューヨーク及びロンドンコレクションのバックステージの経験を経て、広告や雑誌、イベントやショーなどに活動の場を広げている。一昨年、TWIGGY.は25周年を迎え、サロンの拡張とともに3階にオーガニックメニューを提供するカフェ『TWIGGY. Café』をオープン。


30代、40代こそ、変化が必要!

著名人御用達のサロンとしても名高いヘアサロン。その代表で、クリエイティブディレクターの松浦美穂さんは、いち早く国産のオーガニックヘアケアブランドを立ち上げるなど、ナチュラルなライフスタイルの体現者でもあります。健康、美容、そして地球環境を考える生き方を貫きながら、常に革新的なスタイルを提案する松浦さんに、美容師としての信念やライフスタイルについて、またBeauty Air世代の女性への力強いメッセージをいただきました。

 

――30年以上のキャリアをもっておられる松浦さん。美容師として、大切にしてこられたことはなんですか?

ファッションを先行させることを大切にしてきました。このファッションに合うのは、どんなヘアスタイルなのかを考える。そのために、ファッションとヘアスタイルの歴史とその変遷をひも解くことに力を注いできました。

一例を挙げてみましょう。近年のファッションのトレンドのゆるいシルエットのトップス。いつ頃出来たのか、その時代にさかのぼれば、ヒントが隠れています。例えば、大きめのシルエットのトップスが50年前に登場していたとしたら、50年前のヘアスタイルはどのようなものだったかと、ひも解いていくわけです。もちろんそのまま現代にもってきても通用しません。ならば50年前のヘアスタイルのニュアンスを取り入れながら、どうモダンにするかを考える。同じヘアスタイルでも、当時はなかったビビッドなヘアカラーを使ってみるなどの工夫でモダンさを表現できます。

ただ、トレンドを踏まえることは大切ですが、トレンドに飲み込まれてもいけない。今年のヘアのトレンドと言われているものを、そのまま提供するだけの美容師にはなりたくありません。トレンドを追いかけた時点で、トレンドに遅れをとってしまうからです。ファッションとヘアの変遷を知り、トレンドを踏まえた上で、お客様が望むファッションに合うヘアスタイルをどう提案するか。アイデアや引き出しをたくさんもつことが美容師の役割だと思っています。それによって、トレンドを自ら作り、街を変えていくのが、私の理想の美容師像です。

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――美容師になった頃から、そうしたお考えをもっていたのですか?

私なりに悩んで、行動に起こした上で現在があります。

24歳の若さで六本木美容室の店長に抜擢され、名だたる女優さんのヘアを担当させていただいていた頃、美容師としては華々しい道を歩いていたと思います。でも、どこか自分を信用できず、焦りを感じ、ロンドン移住を決意したのです。

ロンドンで暮らしてみると、驚いたのは、ストリートを歩く人たちが街を作っているということ。80年代の日本では、「今年は内側刈り上げのツーブロックボブ」と雑誌が取り上げれば、みんなが右へならえ。雑誌専攻型でトレンドが決まり、美容師もそのトレンドを追いかけていました。ところがロンドンでは、誰もがみんな、自分のスタイルを持っていたんです。例えば、70、80代のおばあちゃんが、60年代のままのボリュームヘアで、きれいな水色の洋服を着て歩いたり、おじいちゃんが「昔からモッズだったんだ」って言いながら細いパンツを履いたり。みんな自分のスタイルを確立していて、イキイキと自分を表現していました。そうした道行く人たちが街の雰囲気を作っていたのです。なんて、格好いいんだろうと。

ロンドンで暮らした日々で、トレンドを追いかけるのではなく、トレンドを作り出す、そして街の景色を作っていく美容師になろうと考えるようになりました。

 

――約8年間ロンドンで生活しておられた際、オーガニックについて徹底して学ばれて、いち早くナチュラル志向を取り入れてこられましたね。

ロンドンに移り住んだ頃、オーガニックカフェ&ショップの草分け的存在だった「ニールズヤード」で働いていた友人からオーガニックについて学んだのがきっかけです。その際、体にいいこと、地球(自然環境)にとっていいことについて徹底して考えたことで、20代の頃からの疑問がひも解けた気がしたんです。オーガニックとは?またケミカルとは?という物事の原点を学んだことで、ナチュラル志向になりました。

オーガニックな生活というと、新しいライフスタイルだと思う方もいるかもしれません。でも実際は農薬がなかった時代、古来に戻るライフスタイルです。とはいえ完全にその時代に回帰しケミカルを排除したら、治る病気も治らなくなってしまう。だから、ケミカルの役割を知った上で、オーガニックとケミカルをどう融合させて生活するかを考え、取り入れるのが、現代の私たちの賢い生き方だと思うのです。

20年前から体や地球に配慮しながら、私自身がこれまで学んできたことの全てを注ぎ込んで生まれたのが、主成分に国産の原料を用いたオリジナルのオーガニックヘアケアブランド「ユメドリーミング エピキュリアン」です。

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(左から)保湿成分を贅沢に配合。ハリやコシをアップし、潤いを与える。「シャンプーリッチ」250ml ¥5300、頭皮に潤いを与えて健やかに保つ。「シャンプー ライト」250ml ¥3900、コシのあるサラサラヘアに。「トリートメント ライト」250ml ¥3900、保湿やツヤ成分を配合し、乾燥やダメージが気になる髪にツヤとハリを与える。「トリートメント リッチ」250ml ¥5300(いずれもユメドリーミング エピキュリアン)

※価格はすべて税別

 

――松浦さんご自身、年齢を重ねるほどに魅力的な女性を体現しておられます。ヘアスタイルを通じて、フレッシュさを保つためには、どのようにしていけばいいでしょうか?30代、40代の女性にアドバイスをお願いします。

時を経ても変わらず、全く魅力が色あせない人っていますよね。「変わらない」と周りの人に言われながら、何年経ってもフレッシュな人たち。でも、全く昔のままでいたらただの古い人になってしまう。そういう人たちは、自分の芯の部分の価値観は変えないけれど、風貌はもちろん、興味の対象、話すこと、実行すること……などを少しずつ変えています。変わらなければ、いつもフレッシュな自分を表現できないから。いつの時代も常にフレッシュである人。そういう人たちの応援団長になって、フレッシュであり続けるためのヘアスタイルを提案するのが、私の一つの目標でもあるんです。

私自身の40代を振り返ってみると……TWIGGY.の代表を務めながら「アヴェダ」のアーティスティックディレクターをしていました。そして、さらなる成長を求めて、ニューヨークコレクションのバッグステージに自分からオファーしてトライしました。世界有数のコレクションに飛び込んだことで、無力さもたくさん味わいました。でも、あの時期、自分を奮い立たせて挑戦しなければ、いつもワクワクとしながら生きる今の私はなかった。30代、40代、そして50代なりのワクワクをもって仕事するために、常に自分の10年後について考えることが大事。だから私は、30代、40代の女性にこそ、変化を恐れず、守りに入らず、パンキッシュに生きてほしい。それが、50代、60代になってもフレッシュさを保つために最も大切なことだと思います。ヘアドレッサーとして、その後押しができればと思っています。

 

――30代、40代で、変化することがとても大切ということですね。

その通りです。自分のイメージに固執し、変化を拒み始めた時から、老いが始まります。だから30代、40代の方にこそ、自分の殻をやぶるパンクなヘアを自分で選んでほしい。パンクなヘアとは決してビジュアルの話ではなく「心」の問題。例えば今まで前髪を作ったことがないなら、作ってみる。ショートばかりだったヘアを伸ばしてみる。こうした1つ1つの挑戦がパンクです。自分の逆にあるものに触れたり、試したりすることで、自分を確立していけるんじゃないかな。

私は、人の魅力は年齢でははかれないと思っています。とはいえ、年齢によって髪は衰えるのも事実です。なぜなら、女性ホルモンが低下していくからです。30代を過ぎると、徐々に女性ホルモンが低下し、同時に男性ホルモンが優位になっていきます。その入れ替わりが起こる30代、40代は、女性は逆行するパワーが必要な時代。エイジングが気になりはじめたお客様に向けて、頭皮のケア用品の開発にも力を入れていきたいと思っています。

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エイジングが気になり始めた女性へのおすすめのケア用品。(左から)毛穴の汚れを吸着するユメドリーミング エピキュリアンの「ヘアクレンジング クレイ」。280ml ¥6000、健康な頭皮を育てる。「ヘアトニック」150ml ¥8000、サイエンス成分とボタニカル(植物)成分とを融合させた新たなヘアケアライン、ユメドリーミング TWIの「スカルプセラム」。白髪、黒髪、カラーヘアを問わず、健康な頭皮へと導く頭皮用美容液。100ml ¥5000

※価格はすべて税別

 

――今の日本人のヘアスタイルをどう感じておられますか?

私がロンドンに移り住んでから20、30年経って、今、東京は当時のロンドンのストリートのように、1人ひとりが自分のおしゃれをする時代がきているのを感じます。美容師を探す時もそう。自分をもって、哲学や倫理観、生き方を互いにシェアできる存在、この人とワクワクしたいと思える人を選ぶ時代になってきました。そんな時代だからこそ、価値観や生き方に共鳴していただき、常にお客様から選ばれる存在でありたいですね。

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――次回のインタビューでは、ヘアドレッサー松浦さんが提案するヘアとアレンジについておうかがいします。

 

 

【TWIGGY.】

東京都渋谷区新宮前3-35-7-001

TEL:03−6413–1590

月曜・木曜 10:00〜19:00

水曜・金曜 11:00〜20:00

土曜    11:00〜19:00

日曜・祝日 10:00〜18:00

定休日:火曜日

http://www.twiggy.co.jp/

 

カメラ(スチール、動画)/大根大和

取材・文/宇治有美子

 

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