
鏡を見てふいに白髪を見つけてしまったとき、テンションが下がりますよね。特にまだ20代30代の人であればなおさら、若白髪という言葉が頭をよぎることでしょう。
そんな白髪ができたと諦めているあなた、白髪について理解していますか?
白髪が生えてくる原因は老化現象だけではないのです。白髪が生えるにはさまざまな原因があり、それらを解消していけば黒髪になる可能性もあるのです!
そこで今回は、髪や頭皮に関するプロである美容師さんに、白髪の原因や予防・対策法について詳しく教えてもらいました。
白髪の原因と予防&対策法について教えてくれたのは・・・
APEN LINK 新宿
店長/飯田 知秀さん
スタイリスト歴:9年
出身校:山野美容専門学校
「肩上スタイル全般、特にボブスタイルを得意とし、丁寧で親身なカウンセリングでお客様とのイメージ共有を第一に、“あなたのなりたい!を叶える”をモットーに施術させていただきます。」
Contents
1 白髪とは
出典:PIXTA
実は髪はもともと色素のない白髪の状態なのです。それが色素細胞で作られたメラニン色素で着色されることにより、黒髪となって生えてくるのです。
このメラニン色素を作っている色素細胞の働きが弱ってくると黒髪にする力がなくなり、白髪のまま生えてきてしまうのです。
2 白髪の原因
人は常に活性酸素を生み出し、それが老化につながっていきます。黒髪のもとになるメラニン色素を作る色素細胞の働きも老化が進むにつれて弱くなってくるので、歳をとるにしたがって白髪が増えてきてしまうのは老化現象のひとつなのです。
しかし、老化以外にも白髪になる原因はさまざまあり、体の中で起こっている内面的理由と外からの刺激による外的理由が挙げられます。
2-1 内面的な白髪の原因
2-1-1 ストレス
出典:PIXTA
悩みすぎて白髪になってしまったという話をよく聞くと思いますが、実際に過度なストレスによって、一時的に色素細胞の働きが弱くなったり停止してしまうことがあります。
そうするとメラニン色素が作られず、白髪のまま生えてきてしまうのです。
私の知り合いにも、20代の時に仕事が忙しすぎて急に白髪が増えたという人がいました。その後、仕事が落ち着いて今は当時のような白髪はなくなっているそうです。これもストレスが原因のひとつだったのではないでしょうか。
2-1-2 食生活
出典:PIXTA
髪を黒くする色素細胞は、毛細血管から運ばれた栄養分をもとに働いています。
そのため、バランスの取れた食事を摂っていないと、髪まで栄養が届かず、色素細胞の働きが弱くなってしまいます。
体はまず臓器などの重要な部分へ栄養を届けるように働くため、髪の細胞への栄養は後回しになってしまいます。
髪の色素細胞へも栄養が届くためには、毎日しっかりとした食生活を送ることが大切なのです。
2-1-3 血行不良
しっかりとした食事で栄養を摂取していても、頭皮の血行不良により血液からの栄養がしっかり行き届かなければ、色素細胞の働きは弱くなってしまい、白髪が生えることもあります。
2-1-4 ホルモンバランスの変化
出典:PIXTA
病気などによってホルモンバランスが乱れ、色素細胞の働きに影響する場合も白髪の原因になることがあります。
睡眠不足によっても成長ホルモンの分泌がされなくなり、白髪になってしまうこともあります。
2-2 外的刺激による白髪の原因
2-2-1 紫外線
出典:PIXTA
紫外線に当たると肌から活性酸素が生まれ、シミやシワの原因になってしまいます。
頭皮も同じで、紫外線が当たることで活性酸素が生まれ、色素細胞の働きに影響し、結果的に白髪の原因になってしまうのです。
頭皮も肌と同じように、紫外線に当たらないよう注意する必要があります。
2-2-2 シャンプー
出典:PIXTA
ドラッグストアなどでよく見かけるシャンプーには、界面活性剤にラウリル硫酸やラウレス硫酸などの高級アルコール系を配合していたり、保存料が入っていたりします。
これらの成分は活性酸素を生む原因のひとつにもなっています。
シャンプーやトリートメントも、成分にこだわって選ぶことが白髪の予防につながってくるでしょう。
2-2-3 ヘアカラー剤などの薬剤
出典:PIXTA
白髪染めやおしゃれ染めのヘアカラー剤は、弱酸性である髪を一時的にアルカリ性にして染色し、また酸性に戻すという工程を行っているのですが、そのアルカリ性から酸性に戻すときに活性酸素が生まれてしまいます。
また、頭皮に負担をかけることにもなるので、色素細胞にも少なからず影響を与えてしまい、白髪の原因にもつながるのです。
3 白髪の予防方法
以上のように老化以外にも、白髪になる原因は日常生活のさまざまな場面に存在しています。ですから、それらを解消することが白髪の予防につながっていくのです。
3-1 ストレスを解消する
ストレスを軽減すると白髪の予防につながっていきます。
出典:PIXTA
例えば、口角を上げて笑うと体の副腎からセロトニンというホルモンが出てきます。このセロトニンはストレスを軽減する作用があります。そのため、よく笑うということもストレスを軽減するためのひとつの方法だと言えます。
仕事や人間関係、育児などでストレスは溜まりがちですが、しっかりと睡眠をとり、うまくストレスを解消する方法を探して実践してみてください。
3-2 栄養バランスが摂れた食事を心がける
出典:PIXTA
老化が原因でない一時的な白髪であれば、食生活を見直すことで改善できることもあります。
>>白髪予防におすすめの食べ物について詳しくはこちらを参照
3-3 頭皮マッサージで血行を良くする
出典:PIXTA
頭皮の血行を良くすれば、色素細胞にしっかりと栄養が届き、メラニン色素も活発に作られます。
頭皮はもともとほかの皮膚よりも柔らかいものなので、それが固くなっているようであればマッサージでやわらかくしてあげましょう。
頭皮と顔の皮膚はつながっているので、頭皮が下がってくると顔のシワやたるみの原因にもなります。
さらに顔の方に下がって頭皮が薄くなると、色素細胞の働きもより弱くなってしまい、白髪の原因にもなってしまいます。
日頃から頭皮マッサージを行うことで常に頭皮をやわらかくしておけば、頭皮の筋肉がしっかり作用して顔の方に落ちてくることがないので、結果的に白髪の予防、さらにはシワやたるみ予防にもなるのです。
3-4 頭皮をケアするシャンプーを使う
そもそも白髪の原因は髪ではなく、毛穴の筋肉や細胞によるものです。
ですから、頭皮を健康にしてあげることが1番の白髪予防になってきます。
毎日使うシャンプーに関しても、頭皮を労わってあげられるものを選ぶと良いでしょう。
4 パラパラ白髪が生えてきた時の対策方法
実際にちらほらと白髪が生えてきた場合の対策としては、「切る」「染める」「気にしない」の3つの方法にしぼられるでしょう。
4-1 切る
出典:PIXTA
パラパラと数えられるほどの白髪であれば、切ってしまうのが1番おすすめです。
抜いてしまうとその毛穴にダメージを与えるのはもちろん、周辺の色素細胞にも影響を与える可能性があります。
色素細胞の働きが改善されてまた黒髪が生えてくる可能性もあるので、生えてきた白髪は切ってしまうのが1番でしょう。
4-2 ポイントカラーやカラートリートメントで染める
まだ気にならないほどの白髪であれば、全体に白髪染めをするのはあまりおすすめしません。
前述したように、白髪染めの薬剤を使用することでさらに活性酸素を生み、黒髪部分にまで影響を与える可能性があるからです。
あまりに白髪が多くなってどうしても染めたいとなったら別ですが、そうでなければポイントカラーの白髪染めで気になる部分だけを染めるか、髪にやさしいカラートリートメントで染めるのがおすすめです。
>>自宅でできる白髪染めカラートリートメントについて詳しくはこちらを参照
4-3 白髪を活かしたヘアスタイルを作る
白髪が生えてきても受け止め、グレーヘアーなど白髪を活かしたヘアスタイルを楽しむのもひとつでしょう。
おしゃれを忘れなければ、白髪でもかっこよく見せられると思います。
出典:PIXTA
今回ご協力いただいたのは・・・
『APEN LINK 新宿』
◆住所◆
〒160-0023
東京都新宿区西新宿1-4-6 井田ビル5F
◆電話番号◆
03-5990-5434
◆営業時間◆
10:00~20:00
◆定休日◆
年中無休
◆HP◆
http://apenhair.com/