
BEAUTRIUM / 川畑タケルさん
・PROFILE
BEAUTRIUMアートディレクター。似合わせのテクニックに定評があり、多くの著名人を担当する。現在ではカットの重要なテクニックとなった「スライドカット」の生みの親。2016年冬、動画の学校&セミナー「BEAUTRIUM ACADEMY」を開校予定。
――芸能界からも指名が殺到するほどの、川畑さんのカミワザ技術と呼ばれるカットの秘訣について教えてください。
僕の考えたスライドカットという技術を使って、お客様それぞれの骨格や頭の形、髪質、クセや生え方など、多くの情報を読み取りながら、バランスを考えてカットしています。服やライフスタイル、体型や顔立ち、立ち姿なども、重要な情報。髪が動いたときの流れ方や落ち方、その人の一番可愛く見える、美しく見えるポイントや、ベストバランスはどこかを徹底的に探しデザインしています。
なので、その人に似合うということはもちろんですが、 先のことも考えて切っているんです。それは、自宅に戻ったお客様が、自分の扱いやすい髪になっていること、時間が経って髪が伸びてきてもヘアデザインが崩れてこないことなどを、つむじの位置、部分的な毛質やクセの違いまで見極めたうえで、計算してカットしています。キレイなのはサロン帰りの1日だけじゃ、意味ないですもん。
――すべてオーガニックのケア用品を使用していましたね。
いいものをずっと探して、ようやく見つけたのが「rolland」というイタリアの100%オーガニックのケア用品。現地に出向いて、土の作り方から生産している様子も確かめたんです。オーガニックは効き目が弱いという印象もあると思いますが、これは、しっかり効果が出るんですよ。
――35歳以上の方がよく相談されるエイジングヘアの悩みや、その解決法を教えてください。
年齢なんて全く気にすることはないですよ!
35歳なんてまだまだ若いし、もっと年齢が上の方も充分かっこよくなれます。
ボリュームのない人ならそれに応じたケアやカットを施します。カットデザインだけでもほぼ解決できるくらいです。抜け毛などには、ヘッドスパも効果的です。頭皮の毛穴詰まりを解消し、毛根から栄養補給させ、血行促進することで、ハリとツヤのある健康な状態にしていきます。うちのヘッドスパも大人気ですよ(笑)。月1回くらいが理想的ですが、定期的に継続することで、変化に気付いてもらえると思います。
白髪染めも今はいいカラー剤がありますから。ただ、カラーリングは難しいので自分でやると取り返しのつかないことも多いんです。色が入っていかなくなったり、傷みがひどくなったり、そうなってしまうと、きれいにカラーリングするには、髪が生え替わるまで待たないといけない。やっぱり信頼できるプロに任せるのが一番です。
――ご自宅でのヘアケアに関して、何かアドバイスがあればお願いします。
基本は良いシャンプーを使うこと。ほかのヘアケア商品も同様ですが、成分をチェックして、自然のものや栄養成分が豊富に配合されているものを選ぶようにしてほしいです。また、ヘアドライは頭皮をしっかり素早く乾かして。濡れたままの髪を放置したりしないことです。特にうねりやクセに悩む方には、ドライヤーの乾かし方にコツがあります。指の腹をしっかり頭皮にあてて、根元から髪を振るように、遠心力を使って乾かすと、クセが出にくくなります。
――今回手がけたスタイルについて教えてください。
ストレートヘアの魅力を最大限に引き出す、パツンとした前下がりのラインにスライドカットを施すことで流れるような特徴的なスタイルを作りました 。動きに合わせて、まとまりよく流れるようなラインが印象的だと思います。
さらにシャビーマットな質感のスタイリング剤を使うことで、束感のあるマットな雰囲気のワンレングスに仕上げました。
アレンジでは、いま注目している、マニッシュな雰囲気のポンパドールスタイルに。シーソルトスプレーを使うことで、自然にボリュームを出しながら海外セレブのような無造作ヘアの雰囲気になっています。
――「Beauty Air」をご覧の皆様に、メッセージをお願いいたします。
七里ヶ浜海の前という、気持ちのいいロケーションにある、とってもくつろげるサロンです。どんな方でも、似合うスタイルを見つけられますし、何より手入れが楽になることに驚かれると思います。特別な手を加えなくとも、キレイが長続きするヘアスタイルになります。
【BEAUTRIUM 七里ヶ浜】
神奈川県鎌倉市七里ガ浜1-1-1 WEEKEND HOUSE ALLEY #04
TEL:0467-39-1201
10:00~20:00(平日)
10:00~19:00(土日祝)
定休日:火曜・第3水曜
http://beautrium.com/salon/shichirigahama.php
カメラ(スチール、動画)/大根大和
取材・文/木村浩章