
以前から髪のパサつきが気になってはいたものの、最近は枝毛も多くなって・・・。
枝毛を見つけると自分で切ってはいるけれど、量が多くてきりがないと困っていませんか?
そもそも枝毛はどうしてできるのでしょうか?また、その予防や対策方法はあるのでしょうか?
枝毛について、美容師さんにズバリ聞いてみました!
枝毛の原因や対策について教えてくれたのは・・・
BiBi aqueous店
店長/トップスタイリスト 武藤加世子さん
スタイリスト歴:10年
出身校:国際文化理容美容専門学校 国分寺校
「ショートカットやボブスタイルが得意です。一人ひとりの骨格や顔型、髪質のバランスを考えて似合うヘアスタイルを考え、悩みが増えてくる大人の女性に“扱いやすく”“ワクワクできる”スタイルを提案します。」
Contents
1 枝毛になる髪はどういう状態?
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髪の表面はキューティクルというウロコのような層が覆っていて、髪の内部にある水分などが外に出ないようにしてくれています。
しかし、このキューティクルがダメージを受けて剥がれてしまうと、内部の水分やタンパク質が流れ出てしまい、1本の髪の毛先が縦方向に枝分かれした状態の“枝毛”になってしまうのです。枝毛は毛先に起こるので、自分でも発見しやすいですよね。
2 枝毛と切れ毛の違いは?
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一方で、毛髪内部のダメージによって髪の途中から切れてしまうことを“切れ毛”と言います。
切れ毛になる髪は、髪の保護をしてくれるキューティクルがなくなってしまっている状態です。
そのため、切れ毛の方が枝毛よりも重症なのです!裂けるどころか切れてしまっているのですから。
切れ毛の場合、すでに髪が切れてしまっているので自分ではなかなか発見できず、なんとなく他の髪より短いなと気づくか、美容師さんが見つけてくれるケースが多いです。
3 枝毛になる原因
3-1 乾燥
枝毛の1番の原因が乾燥によるものです。髪が乾燥するのにもいろいろな要因があります。
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3-1-1 乾燥した気候なのに髪のケアをしていない
空気が乾燥していると、髪の中の水分も奪われていきます。そのため、何もケアをしていなければ髪の乾燥は進んでしまいます。
乾燥した肌がカサカサするように、髪も乾燥すると固くなり、もろくなってしまうのです。
3-1-2 必要以上に髪にドライヤーやアイロンなどを当てすぎている
髪に熱を当てると、当然、髪の内部の水分は奪われてしまいます。
ある程度髪から離した距離で適度に当てるのなら問題はないですが、ヘアスタイルが決まらないからと何度もブローをしたり、髪に近い距離で長時間熱を与え続けたり、高温でコテを使用したりすると、髪は一気に乾燥してしまいます。
3-1-3 もともと癖毛で乾燥しやすい髪質である
基本的にくせ毛の人は直毛の人よりも髪が乾燥しています。
シャンプーをした後、割とすぐに髪が乾くと感じる人は乾燥しやすい髪質だと思ってください。
3-2 摩擦
自分では気づいていないうちに、摩擦でダメージを与えていることがあります。
日常の些細なことで髪が摩擦にさらされていることを頭に入れておいてください。
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3-2-1 寝ている時に枕とこすれ合っている
人は寝ている間に何度も寝返りを打っています。この時に枕と髪がこすり合うことで摩擦が起こっているのです。
特に髪が細く、軟毛の人は摩擦が起こりやすいので注意してください。
3-2-2 ブラッシングやコーミングをし過ぎている
適度にブラッシングやコーミングを行うことは必要なのですが、やりすぎは摩擦によってキューティクルを傷つけてしまう原因になり、結果、枝毛になってしまうのです。
3-3 薬剤
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パーマやヘアカラーなどの薬剤によっても、髪はダメージを受けています。
頻繁に行わない人や、定期的にカットをしてダメージを受けた髪を切っていけば問題ないのですが、髪を伸ばしている人はダメージを受けた髪に何度もパーマやヘアカラーを繰り返すことになります。
すると、ダメージがどんどん積み重なって非常にもろい髪になり、枝毛になりやすい状態になってしまいます。
4 枝毛にならないための予防法
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4-1 髪を乾かす前は「洗い流さないトリートメント」をつける
髪の乾燥を防ぐためにも、摩擦から髪を守るためにも、ドライヤーの前に洗い流さないトリートメントをつけることをおすすめします。
髪が濡れている状態、すなわちキューティクルが開いている状態でつけると、トリートメント成分が吸収しやすくなるので、乾く前につけることが大切です。
トリートメントは髪質やダメージ具合によって合うものが変わってくるので、担当美容師さんに相談するなどし、今の髪の状態に合ったものを使用するようにしてください。
洗い流さないトリートメントの詳細はこちら >> 疲れた髪をリセットするアウトバストリートメント最新5選!
4-2 濡れた髪はすぐに乾かす
前述したように、髪が濡れている時はキューティクルが開いており、外的ダメージを受けやすい状態です。
そんな状態のまま寝てしまうと、より枕との摩擦が起こってします。髪が濡れた状態で何度もブラッシングをしたり、髪を結んだりすれば、よりキューティクルを傷つけてしまいます。
しっかりと髪を乾かすことでキューティクルが閉じ、髪にツヤをもたらしてくれ、乾燥や摩擦が起きにくい状態にしてくれるのです。
ただし、乾いている髪にドライヤーを当てすぎることは乾燥の原因になるので注意しましょう。
5 枝毛になってしまった時の対策方法
枝毛の対策方法はたったひとつ。“切る”、これにつきます。というより、これ以外はありません!
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枝毛になってしまった髪は、どんなにケアをしても元には戻りません。
髪が裂けているのですから、くっつきようがなく、トリートメントをしようがなにしようが修復しません。
そのため、髪を伸ばしている人でも、枝毛になったら定期的にヘアカットをすることが必要です。
気になって自分で割いたりしている方、それは自殺行為です!髪の毛が先細りになって弱くなってしまい、新たな枝毛を生むだけです。
自分で切るというのも悪いことではありませんが、枝毛の部分だけ切るのではなく、毛先から最低5cm以上上から切るようにしてください。
ダメージは毛先より上まで広がっているので、枝毛だけ切ったとしてもまたすぐ枝毛になってしまうからです。
また、自分で切っていると毛先がどんどん不揃いになり、髪が絡みやすくなってしまう可能性もあるので注意しましょう。
6 まとめ
枝毛にならないためにも、日頃からしっかりと予防をしたり、髪を労わってあげることが大切です。
それでも枝毛になってしまった時は、新しいヘアスタイルを楽しむチャンスだと思い、カットするようにしましょう。
今回ご協力いただいたのは・・・
『BiBi aqueous店』
◆住所◆
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-1-5 keiビル2F
◆電話番号◆
0422-21-1333
◆営業時間◆
10:00~20:00
◆定休日◆
火曜日