美容師に聞いた！抜け毛の原因と予防＆対策方法10選

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シャンプーをしたとき、起きて枕を見たとき、大量の髪が抜けていて驚いたことはありませんか？

日本人の成人であれば、通常1日平均で50～100本は髪が抜けると言われています。
そのため数十本程度であれば問題はなく、驚く必要はありません。

しかし、抜けている髪を見ると、これ以上髪が抜けないようにしたい！抜け毛予防をしたい！と思いませんか？
今回は、今現在抜け毛に悩んでいる方や抜け毛を予防したい方、そのどちらにも有益な対策方法をご紹介します。

抜け毛を予防する方法を教えてくれたのは・・・

BiBi delight店
チーフ／トップスタイリスト　鳥澤寛太さん

美容師歴：11年
「ミディアムヘアやメンズ向けのスタイルが得意です。」

Contents

1 抜け毛が増えてしまう原因とは
2 その抜け毛、病気の可能性も
3 抜け毛を予防する対策方法10選
- 3-1 日常生活でできること
- 3-2 ヘアケアでできること
4 まとめ

1 抜け毛が増えてしまう原因とは

出典：https://unsplash.com/

抜け毛が増えてしまう原因には以下の6つが挙げられます。

・食生活の乱れ
・睡眠不足
・ストレス
・紫外線
・喫煙や過度な飲酒
・間違ったヘアケア

それぞれ詳しく説明していきましょう。

1-1 食生活の乱れ

私たちが食事などから摂取した栄養は血管を通り、頭皮に行き渡っています。
しかし、頭皮に栄養が届くのは体の中で1番最後。つまり、十分な栄養が摂取できていないと頭皮に栄養がいかなくなってしまうのです。
頭皮に栄養がいかなくなると頭皮の状態が悪化し、健やかな髪が育たなくなってしまいます。

1-2 睡眠不足

睡眠不足が続くと、頭皮の角質細胞が生まれ変わるターンオーバーがうまくいかず、硬くなることで頭皮の状態が悪化します。
また、就寝前のパソコンや携帯電話の使用なども睡眠の質が悪くなり、免疫力やホルモンバランスの乱れにつながります。

1-3 ストレス

ストレスが蓄積すると血行が収縮され、栄養が頭皮まで行き渡らなくなる原因になってしまいます。

1-4 紫外線

頭皮は紫外線を多く浴びることによって、日焼けをした状態になり、炎症を起こします。
これにより、髪を作る毛細胞がダメージを受け、抜け毛の原因になってしまいます。

1-5 喫煙や過度な飲酒

喫煙をすることで髪の成長に必要な栄養が大量に消費されてしまいます。
その上、たばこに含まれるニコチンにより、血管が収縮し、脱毛ホルモンと言われているジヒドロデストステロン（DHT）の増加につながります。

また、適度な飲酒は頭皮の血行が促進され、ストレス解消にもつながりますが、飲み過ぎてしまうと発毛に必要なアミノ酸が不足してしまい、抜け毛や薄毛の原因になってしまいます。

1-6 間違ったヘアケア

シャンプー時に髪や頭皮をゴシゴシ洗う、頭とドライヤーの距離が近い、髪を濡らしたまま自然乾燥させる、無理にブラッシングをするといったヘアケアの刺激は、髪と頭皮に負担をかけ、そのダメージが抜け毛の原因となってしまいます。

2 その抜け毛、病気の可能性も

出典：https://pixta.jp/

抜け毛が増えてしまう主な原因には1章に挙げたような、生活習慣の乱れや外的ダメージ、間違ったヘアケアがありますが、実は「病気」の可能性もあります。
抜け毛の病気と聞けば男性のイメージが強いかもしれませんが、最近では女性の患者も増加しているのです。

女性特有または女性にも多い5つの抜け毛の病気の症状と原因を以下にまとめました。
「自分に当てはまるかも…？」と思った場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

2-1 びまん性脱毛症

びまん性脱毛症は、妊娠・出産や経口避妊薬（ピル）、加齢、無理なダイエット、ストレス、食生活の乱れ、間違ったヘアケアなどといったさまざまな理由で起こる脱毛症です。
症状としては、部分的ではなく、毛髪全体が薄くなるのが特徴です。

2-2 慢性休止期脱毛症

慢性休止期脱毛症は、外的処置などによる物理的なダメージや無理なダイエット、ストレス、貧血、加齢などによって起こる脱毛症です。
症状としては、全体的に髪の量が減り、特に頭頂部や側頭部の髪が薄くなるのが特徴です。

2-3 FGA（女性型脱毛症）

FGAとは「女性型脱毛症」とも呼ばれ、妊娠・出産などによるホルモンバランスの乱れや無理なダイエット、ストレス、貧血といった誰にでも起こる可能性のある脱毛症です。
症状としては、髪が全体的に細く、薄くなるのが特徴です。また、やせ型の人に多いとも言われています。

また、男性の抜け毛はAGA（男性型脱毛症）と呼ばれています。
こちらはCMなどでも聞いたことのある方は多いのではないでしょうか？

2-4 牽引性（けんいんせい）脱毛症

牽引性脱毛症は女性に多く、ポニーテールなどの髪をまとめる髪型を長く続け、それにより髪に強いストレスを与えてしまって起こる脱毛症です。
症状としては、前髪の生え際や分け目の髪が徐々に薄くなっていくのが特徴です。

2-5 円形脱毛症

円形脱毛症は、精神的なストレスや自己免疫の低下、ホルモンバランスの乱れなどによって起こる脱毛症です。
症状としては、突然円形状に髪が抜けてしまうことが特徴で、かゆみや痛みなどは一切ありません。

3 抜け毛を予防する対策方法10選

ここからは抜け毛を予防する10個の対策方法をご紹介します。
日常生活でできること、ヘアケアでできることがありますので、それぞれ見ていきましょう。

3-1 日常生活でできること

出典：https://unsplash.com/

3-1-1 食事を見直す

髪のもととなる栄養や頭皮環境を整えるサポートをしてくれる栄養を豊富に含んでいる食材を摂取することをおすすめします。
・髪の主成分である「たんぱく質」を含む食材
・たんぱく質が髪になるのを助ける「亜鉛」を含む食材
・頭皮の新陣代謝を高める「ビタミンB群」を含む食材
・頭皮の健康を保つ「ビタミンA,C,E」を含む食材

▶ 髪や頭皮を健やかな状態に導くために効果的な食材はこちらの記事をご覧ください。＞＞ 美髪に必要な栄養素6つとおすすめの食べ物12品で薄毛＆抜け毛対策！

3-1-2 睡眠を見直す

出来る限り早い時間に寝て、睡眠時間をしっかり確保するように心がけましょう。
特に夜22時～翌2時は成長ホルモンが多く分泌される時間帯でこの時間に睡眠をとることで、髪のダメージ修復が活発に行われます。

▶ 関連記事：健康な髪を手に入れる“良質な睡眠”とは

3-1-3 運動不足を解消する

有酸素運動を毎日行うことが大切です。
有酸素運動を行うことで新陣代謝が良くなり、血行が促進されて、摂取した栄養が頭皮に届きやすくなります。

3-1-4 禁煙をする

急に禁煙をすることは難しいかもしれませんが、本数を少しずつでも減らしていけるようにしましょう。

3-1-5 過度な飲酒を避ける

適量での飲酒を心掛けましょう。

厚生労働省がすすめるお酒の適量は、以下のようになっています。

酒類	適量
ビール	中びん1本（500ml）
日本酒	1合（180ml）
焼酎	0.6合（110ml）
ウイスキー	ダブル1杯（60ml）
ワイン	1/4本（180ml）
缶チューハイ	1/4本（180ml）

3-2 ヘアケアでできること

出典：https://pixta.jp/

3-2-1 頭皮マッサージをする

頭皮をマッサージすることで血流の流れが良くなり、髪や頭皮に十分な栄養を送ることができます。
また、頭皮がやわらかくなり、髪の育ちやすい頭皮環境を作ることができます。
その上、顔のリフトアップや目の疲れの改善などにもつながるため、仕事中にリフレッシュとして行うこともおすすめです。

▶ 簡単な手順でできる頭皮マッサージの方法を美容師さんに聞きました。＞＞ 頭皮マッサージは自宅で出来る！美容師が教える簡単なやり方やコツまとめ

3-2-2 シャンプーを見直す

まず、自分の頭皮状態を知ることが大切です。その上でその状態に合うシャンプーを選びましょう。

また、シャンプーをする時に頭皮マッサージを行うことも重要です。
その際、強い力で行ったり、爪を立てて行うことのないようにしてください。

3-2-3 正しいシャンプー方法を実践する

シャンプーを泡立てないまま直接髪や頭皮につけたり、爪を立ててゴシゴシ洗うことも髪や頭皮へダメージを与えることになります。
シャンプーを手にとったらしっかりと泡立ててから頭皮に乗せましょう。そして指の腹でマッサージをするように洗っていきます。髪もこすったりせず、泡で包み込んでやさしくなでるように洗うと良いでしょう。

▶ 髪や頭皮を傷めない、正しいシャンプー方法を美容師さんに聞きました。＞＞ 現役美容師も自宅で実践！正しいシャンプーの方法とは？