
子供部屋は何歳から必要だと思いますか?小学校にあがるとき?小学校高学年から?はたまた幼稚園児の頃から?いつがベストなタイミングなのか、分かりませんよね。
そもそも、なぜ子供部屋が必要なのでしょうか。子供部屋が必要な理由やベストなタイミングについて今日は考えていきましょう。
1 なぜ必要なの?
子供が成長するにつれて、部屋が欲しいと要求してくるかもしれません。しかし、親が子供部屋を与えようと思う理由と、果たして一致しているものなのでしょうか。考えてみましょう。
出典:PIXTA
1-1 親が部屋を与えようと思うきっかけ
親は、どんな理由やきっかけで子供に部屋を与えたいと考えるのでしょうか。
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1-1-1 集中できる環境
遊ぶことがメインである幼稚園から小学校にあがると、勉強がメインに変わります。勉強だけでなくお稽古や習い事から帰ってからの復習など、集中することが大切になるタイミングで子供部屋を与えようとする親が多いようです。
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1-1-2 整理整頓をさせる環境
家族の共有スペースに子供の物が溢れてくると自分の物くらいは自分で整理してほしいと感じるようになります。併せて自分で整理整頓をするということを学習させたいと思うようになります。
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1-1-3 プライバシーが守れる環境
最近では小学校の着替えも1年生から男女別の更衣室を設けている学校もあるほどで、そのような幼少期から男女を区分けした教育体制の影響から、子供自身も以前に比べると早いタイミングで異性を意識するようになっているようです。異性の兄弟がいる場合は、特に必要になるでしょう。遅くとも精通や初潮の前までに、子供のプライバシーが守れる環境を作ってあげましょう。
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1-2 子供が部屋を欲しがる理由
子供が部屋を欲しがるのにはどんな理由があるのでしょうか?
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1-2-1 友達の家で刺激を受けて
子供が部屋を欲しがる1番のきっかけは、これです。友達の家にお邪魔し、友達の自分専用のベッド、机、おもちゃが置かれた棚、好きなキャラクターのポスターが飾られた子供部屋を見ることで、自分も欲しいと強く思うようです。
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1-2-2 自分で管理したいから
自分のおもちゃ、アクセサリー、ぬいぐるみといった持ち物を自分で管理したいと思うタイミングで、同時に部屋が欲しいと考えるようになるようです。自分よりも下の兄弟がいたり、物への執着が強かったりするとこの理由が多くなります。
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1-2-3 一人になるスペースが欲しい
家族や兄弟が多い場合や、祖父母も同居していて、本人が一人っ子で大人からの干渉が過度な場合も自分の部屋が欲しいと早いタイミングから考えるようです。自分と向き合ったり、誰からも干渉されない素の自分でいられたりする空間が欲しいと思うこともあるのでしょう。
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2 子供部屋を作るメリットとデメリット
せっかく子供部屋を作るのですから、それを通して成長してほしいと思いますよね。子供部屋を作るメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれ4つずつ挙げてみました。
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2-1 メリット
メリットには私たち親の希望も含まれていることが多いです。どういったことがメリットとなるのでしょうか。
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2-1-1 子供の自立を促す
自分の部屋を持つことにより、自分で整理や片づけをするようになり、部屋を持たない子供よりも責任感が強くなる子供が多いようです。
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2-1-2 プライバシーの確保
これは子供側のみならず、寝室を別にすることにより親にとってもプライバシーを確保できるというメリットがあります。早い段階から部屋を持つことで他者のプライバシーを尊重する意識も養われます。
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2-1-3 自分だけの空間が作れる
叱られたり、友達と喧嘩したり、学校で嫌なことがあった時、一人で冷静になって考える時間や場所が作れることです。親や兄弟に心配されたり声を掛けられたり、相談にのってあげることももちろん大切ですが、一人きりになって自分と向き合いたい時もありますよね。そうした時間、空間があるメリットは精神的に大きな影響力があります。
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2-1-4 規則正しい生活
起きる、寝るなどといった日常生活の時間が異なる家族と同じ部屋だと、家族が部屋に入ってくるたびに起きてしまったりしますが、自分の部屋さえあれば自分に適した生活リズムで規則正しい生活ができるというメリットがあります。
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2-2 デメリット
次にデメリットについて見ていきましょう。
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2-2-1 死角ができる
親の目が届きにくくなるので、際限なく遊んでしまったり、大人がいたら注意されるようないたずらをしてしまうというリスクがあります。
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2-2-2 引きこもってしまう
自分の部屋ができると誰にも邪魔をされずに物事に集中できてしまうので、共有スペースでなく、自分の部屋に引きこもりがちになってしまう可能性もあります。
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2-2-3 家族の時間や会話が減る
今までは就寝までリビングで過ごしていたのが、自分の部屋で過ごすことが多くなるり、家族の時間や交わされていた会話が減ってしまいます。家族の時間やコミュニケーションは、子供の成長にとり、とても重要な時間と言われています。
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2-2-4 部屋がなくなる
あらかじめ将来の子供部屋を見越して建てられた家や、田舎で予備室や客間など、元々ゆとりのある間取りであれば苦になりませんが、それまで家族の共有スペースとしていた和室や納戸、パパの書斎だった場所が子供部屋として充てられることも多く、それにより収納スペースが失われたり、窮屈になったりします。また、個人の部屋になることで照明やエアコンなどで電気代も上がります。
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3 子供部屋を作る時に注意すべき3つのポイント
子供部屋を作る上で、親に注意して欲しいポイントが3つあります。子供部屋を作ったことが家族にとって良いことだったと思えるよう、これらの3つのポイントをぜひ参考にしてみてください。
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3-1 玄関から遠い位置に作ろう
マンションの場合、なかなか適合する部屋を与えられないというケースもあるのですが、玄関から直接自分の部屋に入れるような位置にしてしまうと、隠しごとが多くなってしまったり、小さな変化にも気づきにくくなります。また、思春期になると、親が気づかないうちに勝手に外出してしまうということも考えられます。
可能であれば、リビングや親御さんの寝室前を通らないと外出できないような部屋を子供部屋にすると良いでしょう。
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3-2 鍵をかけない
子供が引きこもらぬよう、ドアに鍵は設置しない方が良いでしょう。ドアは基本的に就寝時以外は閉めない、ドアは閉めても鍵は絶対にかけてはいけない、といったルールは初めに明確に決めておくと良いでしょう。
ただし、いくら子供部屋だからといってもドアが閉まっている時はノックをしてから入るなどといった、人として子供の人権やプライバシーを尊重することも忘れないようにしましょう。
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3-3 テレビやパソコンは置かない
これらとゲーム類を子供部屋に設置すると自室に引きこもる時間が大幅に長くなります。部屋を作った時に子供部屋は睡眠と勉強、身支度をする場所であるということを伝え、テレビやパソコン、ゲームなどの娯楽はリビングでするとルール化しておきましょう。最近は防犯や親との連絡ツールとしてスマホを所有している子供もいますが、充電器をリビングに設置し、帰宅してから翌日登校するまでは充電器に繋ぐ、または使用する場合もリビングで行うなどと、決めておきましょう。
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4 いつから必要なのか
子供部屋を欲しがる理由やメリット・デメリットなどを考え、どのタイミングで子供部屋が必要になってくるのか考えてみましょう。
4-1 幼児期
幼児期に部屋を作る場合、制服やおもちゃなどの荷物を置いたりできますが、遊ぶのもリビングやママのいる部屋でしょうし、どちらかというと寝るための部屋といった位置づけとなります。
先に環境を用意しておいてゆっくりと慣れさせることで早めに自立心を育てたい!甘えん坊なところを治させたい!という“環境が子供を育てる”という教育方針のご家庭にはおすすめします。
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4-2 小学生
小学生でも低学年のうちは幼児同様で、寝るとき以外は家族と過ごす場合が多いようです。ただし、幼児期に比べて教科書やお習字セット、楽器など学校で使用する教材など本人の荷物が増えます。それらの保管場所としても子供部屋は活躍します。
個人差はありますが中高学年になってくると、自立心の芽生えや身体の変化が起こったり、異性を意識するようになるので、自分の部屋を設ける意義が強まります。このぐらいになると物事の良し悪しの判断もつきますし、子供部屋の目的、ルールも理解して使用できるようになります。遅くともこの頃までには自分の部屋を用意してあげるといいでしょう。
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5 まとめ
あなたの子供に自分の部屋をあげるベストなタイミングは、見つかりましたか?
どんなタイミングにしても部屋をあげることによるメリット・デメリット、注意すべきポイントを理解した上で、親離れ、子離れ、双方の努力が必要になります。部屋をあげるタイミングに合わせて事前のルール決めて、親と子それぞれにとって、より良好な親子関係が形成できるようにしましょう。