毛髪を構成する成分と増毛を促す3種類の食べ物とは

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1 毛髪を構成する成分とその比率

毛髪はこれからご紹介する4つの成分と比率で構成されています。

構成出典:https://pixta.jp/ 

①たんぱく質・・・85%
②水分・・・・・・10%
③メラニン色素・・ 5%
④脂質・・・・・・微量

髪質などにより比率には個人差がありますが、おおよそたんぱく質を主成分として毛髪は構成されています。

1-1 たんぱく質

たんぱく質出典:https://pixta.jp/

毛髪を構成する主成分はたんぱく質です。
たんぱく質にはさまざまな種類がありますが、毛髪においては主に「ケラチンタンパク」と呼ばれるたんぱく質で構成されます。

たんぱく質とはアミノ酸が結合した状態のことを言います。
分子の最小単位が「アミノ酸」で、100個以下で結合した状態で「ポリペプチド」、100個以上で結合すると「たんぱく質」となります。

また、毛髪だけでなく、人体の大部分がたんぱく質と水で構成されています。

1-2 水分

水分出典:https://pixta.jp/

髪の潤い成分は、たんぱく質の結合やCMCを保持するなど、さまざまな働きも行います。水分は過度の熱(アイロンなど)で失われてしまいます。

1-3 メラニン色素

色素出典:https://pixta.jp/

メラニン色素は赤・黄色~黒・褐色の顆粒で、髪色はこの色素によって決定します。メラニン色素は毛髪が産生される毛根内部の毛母細胞にあり、毛髪のもととなる細胞分裂のときにメラニン色素が組み込まれます。

ちなみに白髪にはこのメラニン色素が組み込まれていません。メラノサイトが働きを止めると、細胞にメラニン色素が組み込まれなくなり、白髪になります。

1-4 脂質

脂質出典:https://pixta.jp/

CMC脂質と言われ、キューティクルやコルテックスの間に存在します。比率としては微量ですが毛髪内部の水分を保持してキューティクル同士やコルテックス同士を繋ぎ合わせ、髪の潤いを守る大切な成分です。

 

2 毛髪の構造

毛髪は「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造になっています。

3層構造引用:髪の悩み.com

2-1 キューティクル

髪の表面を覆って守る、うろこ状に重なった硬たんぱく質です。
髪のツヤや手触り・指通りはこのキューティクルの状態に左右されます。健康な状態のキューティクルなら指で触ったときにツルツルとした感触ですが、ヘアカラーに含まれるアルカリ剤などでダメージを受けている髪はザラつきやガサつきを感じます。

2-2 コルテックス

キューティクルの内側、毛髪の9割を占めるのがコルテックスです。
コルテックスは、硬い繊維状の「マクロフィブリル」とその隙間を埋める「間充物質」、「メラニン色素」で構成される細胞の集合体です。

2-3 メデュラ

メデュラは毛髪の「芯」となる部分ですが、あまり重要ではなく、そもそも細毛や軟毛の方には存在していない場合もあります。

 

3 ケラチンを組成するアミノ酸

アミノ酸出典:PIXTA

アミノ酸は自然界においては500種類ほどが存在していますが、人体を組成するアミノ酸は20種類ほどです。食事をして、肉や魚、大豆などから摂取したたんぱく質は1度アミノ酸にまで分解され、吸収されたのちに体内で再びたんぱく質へと合成されるのです。

【ケラチンのアミノ酸比率】

シスチン 17.2%
グルタミン酸 13.8%
ロイシン 6.5%
アルギニン 9.1%
セリン 6.9%
スレオニン 7.6%
アスパラギン酸 4.9%
プロリン 6.7%
グリシン 4.1%
バリン 5.6%
アラニン 2.8%
フェニルアラニン 2.5%
イソロイシン 4.8%
チロシン 2.4%
リジン 2.5%
ヒスチジン 0.9%
メチオニン 0.9%
トリプトファン 0.8%

最も比率が高いアミノ酸が「シスチン」、次いで「グルタミン酸」が特に多く含まれていますね。

 

4 増毛を促す髪に良い食べ物3種

食べ物出典:PIXTA

「良質なたんぱく質を摂りましょう」とよく言いますが、特に「髪に良い」食べ物と考えると上でも挙げたシスチンを多く含むものが良いそうです。シスチンは肉類や魚介類などに多く含まれています。一方、野菜や果物にはあまり含まれていません。
以下、シスチンを多く含む食材をご紹介します。

4-1 肉類

肉類出典:PIXTA

牛、豚、鶏などの肉類は全般的にシスチンが多く含まれています。

4-2 魚類

魚類出典:PIXTA

魚介類で特にシスチン量が多いのはかつお、鮭、いわし、伊勢海老、さんま、ほっけ、ヤリイカなどが挙げられます。

4-3 豆類&種実類

豆類出典:PIXTA

野菜・果物にはあまり含まれていませんが、豆類や種実類にはシスチンが含まれています。カシューナッツ、納豆、くるみ、アーモンド、枝豆などが特に多くのシスチンが含まれています。

 

5 まとめ

いかがでしたか?
毛髪を構成する成分のほとんどはたんぱく質であり、そのたんぱく質はアミノ酸の集合体から構成されているのです。
髪質は体調や食生活とも密接な関係性があります。最近、髪質が変わってきたと感じているのなら、その原因は食生活にあるかもしれません。

ここでご紹介したような良質なたんぱく質の源となる高シスチン食品を多く摂取するよう心掛けて健康的な髪になりましょう!

 

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