
髪がまとまらずに広がる厄介なくせ毛。雨の日や梅雨の時期はさらに悩まされますよね。くせ毛にはさまざまな原因がありますが、そのひとつに頭皮環境の悪化が挙げられます。頭皮の汚れや汗、余分な皮脂が残っていることで髪が真っすぐ生えるのを邪魔したり、乾燥で髪の水分がなくなりくせ毛になってしまったりするのです。
これらの頭皮環境を悪化させているものに、実は毎日使っているシャンプーが原因になっていることがあります。そこで、まずはシャンプーを見直し、くせ毛が直る可能性を探ってみてはいかがでしょうか。
◆ 最終更新日:2020年11月2日
Contents
1 くせ毛を直すシャンプーの選び方
くせ毛は頭皮の環境によって左右されます。そのため、頭皮に良いシャンプーを選ぶことがポイントです。
1-1 洗浄成分がアミノ酸系のシャンプー
出典:PIXTA
シャンプーは大きく、高級アルコール系シャンプー、石鹸系シャンプー、アミノ酸系シャンプーに分けられます。高級アルコール系シャンプーや石鹸系シャンプーは、値段は安いですが、洗浄力が強く、頭皮への刺激も強いシャンプーです。余分な皮脂まで洗い流してしまうので乾燥の原因にもなってしまいます。
そこで、おすすめしたいのがアミノ酸系シャンプーです。アミノ酸系シャンプーは洗浄成分が穏やかで、頭皮や髪を傷めずに汚れを落とし、必要な皮脂は残してくれます。配合されている原料が天然成分で高価な物が多く、ほかよりも値段が高いというデメリットもありますが、頭皮環境を正常にするにはおすすめのシャンプーなのです。
1-2 成分表示を確認してシャンプーを選ぶ
出典:PIXTA
商品名がアミノ酸系シャンプーとなっていても、実は他の高級アルコール系成分が主でアミノ酸は少量しか入っていないという商品もあります。アミノ酸系シャンプーを見分けるためには、商品の外箱や容器に印字されている成分表示を確認してください。成分表示の並び順は一般的に、配合されている量が多い順に記載されています。そのため、表示の上の方にアミノ酸系の洗浄剤が入っているものを選びましょう。ほとんどのシャンプーは水の次に洗浄剤が記載されていますので、その表示をチェックします。
逆に高級アルコール系の洗浄剤(ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸Naなど)が上に表示されているものはアミノ酸系と書いてあっても、その成分の配合割合が少ない商品になります。(ただし、「有効成分」として別途記載されているものは、「その他の成分」として配合量が多い順に表示することや全成分を表示する必要がなくなります。)
次に代表的なアミノ酸系の洗浄剤をご紹介します。
1-2-1 メチルアラニン系
代表的なアミノ酸系洗浄剤の成分で名前に「~メチルアラニン」とついている成分のことです。安全性が高く、低刺激なのに洗浄力が強いため、おすすめしたい成分ですが、成分の価格が高いデメリットがあります。(稀ですが「メチルアラニン」の代わりに似た性質の「アスパラギン酸」が使われる場合があります。)
例:ココイルメチルアラニン、ラウロイルメチルアラニン
1-2-2 ココイル系(ラウロイル系)
ココイル系は、成分の名前に「ココイル~」とついている成分のことです。「ココイル」はココナッツ油から成分を使っているもので「ココイル」ではなく「ヤシ脂肪酸」と書かれていることもあります。頭皮や髪にはやさしいのですが、洗浄力も低いのが特徴です。 ココイル系だけだと、泡立ちが少なくさっぱりとした感じになります。
また、同じくよく見かけるラウロイル系は、「ラウロイル」の原料である「ラウリン酸」がココナッツ油に多く含まれている脂肪酸のため「ココイル」とほぼ同じ性質ものです。ちなみに、「コカミド~」、「ラウラミド~」もココナッツ油、ラウリン酸を原料としたもののため、働きが似ています。
例:ココイルイセチオン酸、ココイルグルタミン酸(ラウロイルグルタミン酸)、ココイルサルコシン(ラウロイルサルコシン)、ココイルメチルタウリン(ラウロイルメチルタウリン)
1-2-3 ベタイン系
ベタイン系というのは、成分の名前に「~ベタイン」とついている成分のことです。ココイル系同様に頭皮や髪にはやさしいのですが、洗浄力も低いのが特徴です。コンディショニング性が高く、しっとりとした洗い上がりになりますが、頭皮や髪に残りやすいのですすぎをしっかりとする必要があります。敏感肌の方やカラー、パーマをしている方におすすめです。
例:コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン
他にもよく見かけるタウリン系、グルタミン酸系なども、アミノ酸系の成分に入ります。成分表示をチェックしてみましょう!
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