最近、フケが出るようになったとお悩みではありませんか?
髪にフケがついていたり、洋服の肩や背中にフケが落ちているとどうしても不潔な印象を与えてしまいます。
今回はフケが発生する原因から対策法までご紹介しますので、フケを改善し、髪や頭皮を健やかな状態に戻しましょう!
◆ 最終更新日:2018年7月11日
1 フケとは?
出典:https://pixta.jp/
フケとは、頭皮の角質細胞が剥がれたものです。
頭皮に関わらず、人間には一定の期間で皮膚が生まれ変わるターンオーバーと呼ばれる機能が備わっています。つまり、古い角質細胞が剥がれること自体は、異常なことではありません。
しかし、ターンオーバーされているときの角質細胞を肉眼で見たことはありますか?まずそのような経験はないと思います。なぜなら角質細胞は、肉眼ではとらえることができないほど小さなものだからです。
ではフケはどうでしょうか?肉眼で見えますよね?目に見えるほど大きな角質細胞というのは、”正常なターンオーバーができていない“という証拠なのです。
1-1 正常にターンオーバーができていないとどうなる?
頭皮は顔の皮と一枚でつながっている敏感な皮膚なので、「肌トラブル」が引き起こされます。
たかがフケだと侮らず、そこから頭皮トラブルが拡散する可能性があることも知っておきましょう。
2 頭皮にフケが出る原因
フケは以下の2種類に分けることができます。
●乾性のフケ
●湿性のフケ
まずはそれぞれのフケが発生する原因を見ていきましょう。
2-1 乾性のフケが出る原因
出典:https://pixta.jp/
2-1-1 頭皮が乾燥している
ターンオーバーが乱れてしまうと角質細胞が異常に剥がれ落ち、それが肉眼で確認できるような大きさのフケにつながります。
この角質細胞が剥がれ落ちるのを防ぐ機能は頭皮の乾燥に左右されるため、乾燥を防ぐことが非常に大切になってきます。
2-1-2 間違った洗髪方法によって起こる外的な刺激
髪と頭皮を清潔にしようとして1日に何回もシャンプーをしたり、ゴシゴシと力をいれて洗っていませんか?
頭皮の洗いすぎや強い力でのゴシゴシ洗いは、頭皮の刺激になり、炎症を起こしてしまうことがあります。炎症を起こしてしまうとフケが発生しやすくなるため、強い刺激を与えないようにしましょう。
2-1-3 ストレス、食生活の乱れ、睡眠不足、運動不足
頭皮の新陳代謝の低下によって血行が悪くなる、ターンオーバーが正常に行われないといったことは、生活習慣の内的な要因によって発生することがほとんどです。
2-2 湿性のフケが出る原因
出典:https://pixta.jp/
2-2-1 洗浄力の強いシャンプーによる皮脂の取りすぎ
洗浄力が強いシャンプーはしっかりと汚れを洗い落としてくれますが、頭皮を健康に保つために必要な皮脂までも洗い落としてしまいます。
頭皮に皮脂が不足すると、その不足分を補おうとして過剰に皮脂が分泌されます。この過剰な皮脂が、頭皮に溜まった角質細胞と混ざり合うことで湿性フケを引き起こしてしまいます。
2-2-2 ワックスなどの整髪料の洗い残し
スタイリング用のワックスやジェルなどには大量の油分が含まれています。この油分は頭皮に残留しやすく、これがフケの原因につながります。
2-2-3 食生活の乱れによる栄養の偏り
健康的な頭皮環境を作るには血液から運ばれる栄養素が必要です。
栄養バランスの良い食事を摂取していなければ、栄養素を頭皮に行き渡らせることができません。特に糖分や脂肪分の摂りすぎは皮脂の分泌を増加させてしまうので、甘いものや揚げ物などは適度に抑えるようにしましょう。
2-2-4 運動不足やストレスによる新陳代謝の低下
新陳代謝は運動不足や過度のストレスによって低下します。代謝が悪くなると血液の循環も悪くなり、頭皮に必要な栄養素が運ばれなくなってしまいます。
2-2-5 男性ホルモンの分泌量が増加する
ストレスが溜まると自律神経のバランスが乱れるのですが、これは男性ホルモンの分泌が盛んになる兆候でもあります。男性ホルモンの分泌量が増えると皮脂を増加させてしまうことが多いため、結果としてフケの発生につながるのです。
2-2-6 頭皮を不潔にすることによる環境の悪化
頭皮を汚い状態で放置することは絶対にNGです。
あなたは夜シャン派ですか?それとも朝シャン派ですか?
正解はありませんが、毎日朝にシャンプーをするという「朝シャン派」の人は、汚れた頭皮をそのままにした状態で就寝していることになります。仕事で帽子を被るなど、頭皮が蒸れやすい環境にある人はより注意が必要です。
3 今日から実践!フケ対策法7選
これまでフケの説明や原因をご紹介しました。ここからは実際にどんな方法で対策をすればフケを防止したり改善していくことができるのかをご紹介します。
3-1 シャンプーの方法や回数を再確認する
出典:https://pixta.jp/
3-1-1 正しいシャンプー方法で洗髪をする
正しいシャンプー方法の手順は以下です。
①ブラッシングをして髪についたほこりや汚れを浮かす。
②ぬるま湯で髪と頭皮を予洗いをする。
③シャンプーを手のひらにとり、泡立てる。
④爪を立てずに指の腹を使ってやさしく洗う。
⑤しっかり泡をすすぐ。
正しいシャンプー方法を続けることで頭皮の健康状態が保たれ、フケやかゆみなどのトラブルを改善することができます。
3-1-2 シャンプーは1日1回、夜に行う
頭皮の皮脂を取りすぎないよう、シャンプーは1日1回だけ行うようにしましょう。また、汚れを放置しないためにも夜にシャンプーを行い、1日の汚れはその日のうちに洗い落とすようにしましょう。
3-2 洗浄力がやさしいシャンプーを使う
出典:https://pixta.jp/
前述した通り、洗浄力が強いシャンプーは皮脂を取りすぎてしまうため、フケが気になる方には逆効果です。
フケの症状を改善するなら洗浄力がやさしいアミノ酸シャンプーの使用がおすすめです。アミノ酸シャンプーはアミノ酸由来の洗浄成分を配合し、髪と頭皮への優しさを考慮して作られているので安心して使用することができます。
【関連記事】
アミノ酸シャンプーおすすめランキング18選!髪や頭皮に優しい人気商品
本物のアミノ酸シャンプーはコレ!頭皮と髪に低刺激の人気商品11選
3-3 頭皮を保湿する
出典:https://pixta.jp/
頭皮が乾燥することはフケの大きな原因となるため、頭皮専用のローションや美容液を使用した頭皮の保湿ケアをおすすめします。
頭皮専用のローションや美容液には保湿成分のみならず、フケやかゆみを予防したり、頭皮の炎症を抑える有効成分などが多く配合されている商品もあります。フケ対策以外にもトータルに頭皮ケアを行いたい人にもおすすめなアイテムです。
【関連記事】
必読!頭の美容液、頭皮エッセンスの重要性に迫る
頭皮の保湿で乾燥対策!おすすめの保湿ケア対策7選!
3-4 栄養バランスのとれた食生活を心掛ける
出典:https://pixta.jp/
栄養バランスの良い食事を1日3食きちんと摂ることで頭皮までしっかり栄養が行き届き、頭皮環境を健やかな状態に整えてフケを改善します。また、食生活の改善はフケだけでなく、体全体の健康にもつながります。
【関連記事】
美髪に必要な栄養素6つとおすすめの食べ物12品で薄毛&抜け毛対策!
3-5 軽い運動やストレス解消を定期的に行う
出典:https://pixta.jp/
運動を行うことで代謝が上がり、血行が良くなります。また、ストレスも溜め込まないことで血管の収縮を防ぐことができます。それにより、栄養がきちんと頭皮に行き届くようになります。
3-6 質の良い睡眠を意識する
出典:https://pixta.jp/
睡眠中の体中では、成長ホルモンという物質が分泌されています。成長ホルモンとはその名の通り「成長を促進するホルモン」であり、髪だけではなく体中の組織の健全な成長・修復を促す大切な物質です。成長ホルモンは、眠り始めてから3時間の間に分泌され、それ以降の睡眠ではほとんど分泌されなくなります。また、通常成長ホルモンが分泌されるのは「寝入って最初にやってくるノンレム睡眠(深い睡眠)」です。
この成長ホルモンが分泌される際に角質細胞のターンオーバーも積極的に行われます。そのため、質の良い睡眠をとることが大切なのです。
【関連記事】
健康な髪を手に入れる“良質な睡眠”とは
3-7 深刻な症状の場合は専門の病院へ
出典:https://pixta.jp/
乾性フケと違い、湿性フケで注意したいのは「脂漏性皮膚炎」などの皮膚疾患の可能性があるという点です。
・これまでには考えられないほどの大量のフケ
・我慢できないほどのかゆみ
こういった症状が表れた場合には、すぐに専門の病院で診てもらいましょう。皮膚疾患を放っておくと、抜け毛などのトラブルまで引き起こすことがあります。1日でも早く効果的なケアを行うことが大切です。
4 まとめ
フケにも2種類あり、多くのことから起因して発生していることが分かりました。
フケが発生したら、1日でも早くご紹介した対策法を実施し、深刻なトラブルを未然に防ぎましょう。