自分の子どもには少しでも賢くなってほしい、いろんな能力をのばしてあげたい、と親ならだれもがそう思うのは当然です。
最近では、いろんな分野で活躍する人たちが幼少期に遊んでいたものが話題になったりして、知育玩具、知育本というものが改めて注目されています。
今回は実際にどんな知育玩具や知育本があり、またどんな視点で選べばよいかなど、知育玩具事情について調べてみました。
Contents
1 知育ってどういうこと?
出典:PIXTA
思考力、記憶力、判断力、発想力、連想力、想像力など、物事を自分の頭で考える力=知的能力を養うことを知育と呼びます。
ですので、数の計算や文字の読み書きなどの「学習能力」を高めるのとは違うということをまずは理解しておきましょう。
さまざまな研究から、小さな頃から脳にたくさんの刺激を与えて発達を促してあげることが、将来の学習能力や問題解決能力、人間関係の構築にも大きく影響するとわかってきました。
また、知育によって考える力を鍛えてあげることで、IQ(知能指数)が高められるとも言われています。
人には生まれ持ったさまざまな能力があり、これらは活用しないと必要ないものと見なされて消滅してしまうそうです。知育にはそういった能力を消滅させない効果もあるのです。
2 知育玩具&知育本の選び方・注意点
出典:PIXTA
知育といわれるアイテムにはさまざまなものがあります。
積み木、ブロック、木のおもちゃ、お絵かき、パズル、音が出るおもちゃ、仕掛け絵本など、考える力を育んでくれるものは全て知育玩具・知育本です。
子どもの成長には個人差があるので、知育玩具や知育本を選ぶときも、自分の子どもの発達に合ったものを選ぶことが最も大切です。
そして、なにより本人が楽しんで行えるかどうか、ただ与えて好きなように遊ばせるのではなく、親も一緒に遊んで楽しむ様子を見せてあげましょう。
お手本を見せてあげたり上手にできた時はほめてあげるなど、コミュニケーションを取りながら、子どもが興味・関心を持てるようにしてあげましょう。
また、子どもは親が思いもよらないような遊び方をすることが多々あります。
本来の遊び方のルールとは違っていても、それを否定したりせず、子どもが遊びたいように遊ばせてあげましょう。
3 海外発!長い期間使える注目の知育玩具10選
3-1 キュボロ/cuboro
出典:Amazon
歴代連勝記録を更新した、最年少プロ棋士・藤井聡太四段が幼少期に使っていたことでも注目されているのが、このキュボロです。
スイスで生まれた木製玩具で、穴や溝が彫られたパーツを積み木のように組み立てながら、上から落としたビー玉が下まで転がっていく道筋を作っていく立体パズル。
スイスでは国民的なおもちゃで、教育現場の教材にもなっています。
外からは見えない中に道を作ったりすることで、想像力や集中力、論理的思考力が身についてきます。
3-2 マグ・フォーマー/ジムワールド
出典:Amazon
世界65カ国で遊ばれているブロック「マグ・フォーマー」。
アメリカ発の玩具で、欧州の安全基準(CE)、アメリカの安全基準(ASTM)もクリアし、日本でも導入されている保育園や幼稚園が多数みられます。
数年前に小学1年生で数学検定2級を取得して話題になった、数学少年の高橋洋翔くんも子供のころに使っていたとか。
側面の磁石をくっつけて、平面から立体までいろんな形を自由に作ることが可能。
3歳くらいから大人まで、幅広い年代がそれぞれに楽しむことができるのも魅力のひとつです。
3-3 KATAMINO(カタミノ)/Gigamic
出典:Amazon
フランス生まれの脳トレとも言われる知育玩具で、世界各国で数々の賞を受賞しています。
空間を埋めていくシンプルなパズルゲームですが、そのパターンは36,057通りもあり、指定されたマス目を埋めていくことで数学的脳を作ったり、発想力や柔軟性を鍛えてくれます。
アメリカの大学の研究でも、学習能力に影響を与えることが立証され、さまざまな教育機関でも取り入れられています。
パッケージにもあるように、3~99歳まで楽しめる知育玩具です。
3-4 パリナ/Hape
出典:Amazon
ドイツのHapeの知育玩具で、2013年に日本グッド・トイにも選定されました。
竹でできたかごに棒を刺し、その上に乗せた自分の色のボールを落とさないように棒をぬいていくゲームで、3歳くらいから楽しめます。
慎重に棒を抜くことで指先の神経を使い、どうすれば自分のボールが落ちないかという戦略をたてることで脳も鍛えられます。
3-5 ひも通しのポニー/naef
出典:http://www.woodwarlock.jp/fs/wood/naef3/naf105-2
家具職人だったクルト・ネフ氏が設立したスイスのおもちゃ会社が、30年近く生産し続けているシリーズの知育玩具です。
ひも通しをすることで、視覚と運動統合能力が伸びたり、書き写しの上達にもつながってくるとか。
また、どうすればひもが穴に入るか考えるうちに、空間認識能力も養われていきます。
もちろん指先を使うので器用さも発達してきますね。
3-6 ヴァルタープラステン/nic
出典:Amazon
ドイツメーカーの知育玩具で、乳児から幼児まで幅広く遊べるオールマイティな玩具です。
小さな頃は積み木のように遊んだり、棒にリングを挿したり抜いたりできます。
大きくなったらひも通しをしたり、棒とリングの組み合わせゲームなどができます。
3-7 ワニに乗る?/HABA
出典:Amazon
皇室御用達の玩具メーカーとしても人気のドイツブランド・HABAが制作する知育玩具。
木で作られた動物たちをワニに乗せていくというバランスゲームです。
乳児のころは積み木のように触って遊んでもよし、ルールがわかる歳になればゲームとして楽しめます。
ビジュアルがかわいいので、子どもが成長して使わなくなっても、オブジェとして飾ってもおしゃれに活躍してくれますよ。
3-8 ワギー・ガーデン/wonderworld
出典:Amazon
環境保全運動に力をいれているwonderworldは、ベビーからキッズまで長く使える木製玩具を制作するブランドです。
「知(ち)・心(しん)・体(たい)」を育む知育玩具で、虫達を出し入れしたり、てんとう虫をスライドさせたり、知育と指遊びができる作りになっています。
3-9 レールウェイ/BRIO
出典:Amazon
スウェーデン王室御用達ブランドでもあるBRIO。
乳幼児の発達や創造力の向上に、自由自在にレイアウトして遊べる木製のレールウェイシリーズは、まさに知育玩具にぴったりのアイテムです。
パーツは買い足すこともできるので、年齢に応じて複雑な作りにすることも可能です。
3-10 LEGO
出典:Amazon
いまや誰もが知っている世界的なブロックのLEGO。
専門店やLEGOの映画、LEGOをモチーフにしたさまざまなアイテムなど、発売から半世紀以上たった今でも、幅広い世代から支持されています。
種類も豊富で、乳児から使える大きなパーツの「LEGOデュプロ」をはじめ、男の子向けや女の子向け、テーマ別などさまざまなシリーズが発売されています。
4 タイプ別でみるおすすめ知育本6選
4-1 音が出る本
4-1-1 音でる♪知育絵本 あいうえお・ABC タブレット/朝日新聞出版
出典:Amazon
遊びながら“ひらがな”と“アルファベッド”、“数字”が学べます。
録音・再生機能やクイズなど、盛りだくさんの内容で、子どもが楽しめるアイテムになっています。
4-1-2 音の出るとけいえほん いま なんじ?/金の星社
出典:Amazon
時計の針をまわしてボタンを押すと、音声で時間を教えてくれます。
1分きざみで細かく教えてくれるのもポイント。
時間のクイズもあるので、遊びならが時間を覚えていくことができます。
4-2 触って刺激を与える本
4-2-1 ぷれいぶっく/主婦の友社
出典:Amazon
つるつる、でこぼこ、ザラザラなどいろんな素材の手触りを体感できる絵本です。
また、カラフルな色や形などの絵と、赤ちゃんが好きなくりかえし音などが取り入れられ、視覚・聴覚・触覚など、さまざまな発達につながる内容になっています。
4-2-2 ふわふわうさちゃん/大日本絵画
出典:Amazon
ふわふわとしたうさぎのパペットがついた仕掛け絵本です。
うさちゃんに手を入れて動かしながら読み聞かせをします。
4-3 好きなキャラクターと一緒に学べる本
4-3-1 知育ちがいさがしブック ドラえもん/小学館
出典:Amazon
子どもに人気のドラえもんのキャラクターたちの絵を通して、間違い探しをする遊びの知育本です。
好きなキャラクターだと、子どもも喜んで取り組んでくれますよね。
間違い探しを通して、注意力や観察力が身についていきます。
4-3-2 おかいものへいこう!(アンパンマンマグネットえほん)/フレーベル館
出典:Amazon
くだものやさん、ぱんやさん、おもちゃやさんなど、いろんなお店にマグネットを張りつけて、子どもたちがお買い物を楽しめる絵本です。
5 インスタグラムで見つけた素敵な手作り知育本・知育玩具
知育玩具や知育本を、自ら手作りしている方も実はたくさんいます。
子どものためにと心を込めて作られた温かいアイテム、インスタグラムで見つけたかわいい手作り知育玩具や知育本を紹介します。
参考にして、手作りに挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。
6 まとめ
知育玩具や知育本にはさまざまな種類がありますが、第一は子どもが楽しめるかどうかにあります。
親の自己満足だけで買い与えるのではなく、これらを通して子どもたちが豊かな心や知能を発達させられるよう、広い心で取り入れることが大切ではないでしょうか。