「派手髪カラー」美容室でのオーダー3.6倍増!流行の裏には「働き方の多様化」と「鬼滅の刃」の影響あり!?

派手髪
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ヘンケルジャパン株式会社 シュワルツコフ リテール事業本部が、全国の20代~60代の美容師男女100名と全国の20代~30代の一般女性100名、全国の20代~30代の派手髪経験女性100名を対象に「派手髪(※)に関する実態調査」を実施。その調査結果をご紹介します。また、派手髪流行はどのような背景のもとに生まれたのか、現役の美容師と派手髪用の商材を幅広く扱っているドン・キホーテの担当者、またファッション・クリエイティブ・ディレクター 軍地彩弓さんの3名にお話をお伺いしました。
※「派手髪」とはピンクや赤、ブルーなど、鮮やかな色を髪全体もしくは、髪の一部にあしらったヘアスタイルのことを指します。

【調査概要】
調査期間:2020年1月10日~2020年1月15日
調査方法:インターネット調査
対象  :
全国20~60代の美容師男女100名
全国20~30代の一般の女性100名
全国20~30代の派手髪経験女性100名
構成比 :小数点以下を四捨五入しているため、合計しても100とならない場合があります。

1 美容室で派手髪をオーダーする人が昨年より3.6倍増加!

派手髪

「あなたは現在、派手髪が流行っていると思いますか?」という質問に対し、一般女性の54%が「流行っていると思う」と回答しました。美容室では派手髪をオーダーする人は昨年に比べて3.6倍増加しており、現役美容師の62%が「派手髪のビジネスパーソンが増えた」と回答しました。派手髪がビジネスパーソンに浸透してきている、と考える理由としては「おしゃれに寛容な社会になってきたから」という回答や「社会のルールも変わってきた」「働き方改革をしている会社の方がオーダーされるので、そういう会社が増えたんだと思う」などといった回答があり、働き方に関する社会的背景が関係していることが明らかになりました。

美容室で派手髪をオーダーする人出典:「ヘンケルジャパン」調べ

 

2 派手髪経験者の84%が派手髪の自分に満足し、54%は印象が良くなったと回答

「あなたは、派手髪にすることによって相手から自分の印象がどのように変わると思いますか?」という質問に対して、一般女性の77%が派手髪にすると「自分の印象が悪くなると思う」と回答。一方で派手髪経験者の女性に「あなたは派手髪にして良かったと感じますか?」という質問に対して、54%の派手髪経験者が「相手からの印象が良くなった」と回答しており、派手髪経験者の84%が「派手髪にして良かった」と満足している結果が出ました。

自分の印象出典:「ヘンケルジャパン」調べ

 

3 派手髪経験者が感じるメリット「自分に自信がついた」「SNSの反応がアップ!」

派手髪経験者が感じているメリットとして、75%の派手髪経験者が「派手髪にする前より自分に自信がついた」や、派手髪にしたことによって3.6倍も「周りとのコミュニケーション量が増えた」、90%が「SNSでの反応もよかった!」と回答しました。派手髪にチャレンジした結果、多くのメリットを感じていることが明らかになりました。

メリット出典:「ヘンケルジャパン」調べ

 

4 現役美容師に聞く「令和になってよくオーダーされる色」「今後流行りそうな色」とは?

現役美容師へのアンケート調査では、令和になって一番オーダーが増えている派手髪の色は「シルバー」ということが判明しました。また、現役美容師が予想する今後流行りそうな髪色ランキングの第1位は「シルバー」で、第4位には昨年から話題の「レインボーカラー」がランクインしました。派手髪経験者の人気髪色ランキングと、派手髪未経験者が最も憧れる髪色ランキングで、「ピンク」が共に第1位を獲得しました。

ランキング出典:「ヘンケルジャパン」調べ

 

5 派手髪流行の背景にあるものとは

派手髪

【株式会社ドン・キホーテ 担当者のコメント】

売上

自宅で派手髪に染める際に使う『特殊染め用カラー剤カテゴリ』の売上は、2017年から3年連続で二桁成長を記録しており、2019年は前年に比べて1.6倍の伸びを見せました。
客層は学生や、いわゆる『パリピ』などの若年層だけでなく、おしゃれな主婦やフリーランスの社会人、また、自由な社風の職場で働いているような人など、30代の社会人層まで広がっている印象を受けています。売上拡大の背景には、インナーカラーなどの派手髪スタイルの流行、「鬼滅カラー」など、アニメキャラクターやアイドルのイメージカラーを個々のファッションやヘアスタイルに取り入れる、昨今のブームが影響していると考えます。また、個性的でおしゃれなセルフネイルや手作りアクセサリーが定着し、自分好みのスタイルを表現したいというニーズが髪色にも広がっているとも感じております。

株式会社ドン・キホーテ
ライフスタイルMD開発本部 ライフスタイル3MD デイリーグッズ
マーチャンダイザー 庄司 大輔さん

【銀座の美容室 stair : case(ステアケース)チーフカラーリスト 赤津まゆ美さんのコメント】
派手髪をオーダーされるお客様として、働き方の自由度が高い方が多いです。さらに最近では、落ち着いたファッションのOLの方や仕事中は髪をまとめれば大丈夫という看護師、歯科衛生の医療関係の女性も増えていると感じております。初めての方は、ピンク、水色といった単色オーダーが多いのですが、2回目以降は1色では物足りないようで、2色・3色…と髪に入れるカラー数を増やされるお客様が多いです。

スタイルとしては耳後ろに入れるインナーカラーが人気です。派手髪オーダーが増えた背景として、”派手髪”が決して見慣れない特殊な色ではなく、街を歩く人の髪色が多様になってきたこと、SNSでチラッと見えるインナーカラーの投稿が増えたこと、そして”鬼滅の刃”などのアニメの流行が関係していると思います。

赤津 まゆ美さん

stair : case(ステアケース)赤津 まゆ美さん
カラーリスト歴11年。東京やヨーロッパでコレクションのバックステージに参加し多くの経験を積む。世界各国のさまざまな人種の髪質を施術してきた経歴から独自のカラーリング技術を習得。現在銀座のstair:case(ステアケース)でチーフカラーリストとして働いている。お客様の90%以上がハイライト希望で来店。

【ファッション・クリエイティブ・ディレクター 軍地彩弓氏のコメント】
「髪色を変えて、人生変わったんですよ」20代の黄色い髪の彼は、髪色を変えて自信がつき、仕事がうまくいっているそうです。髪色を変えることのハードルが男女とも下がっています。その背景には4つの要素があると思います。

・第一に働き方の変化。ダイバーシティ、インクルージョンが謳われる今、オフィス服も大きくカジュアル化しました。同時に髪色が自由な職場が増えております。
・第二にSNSの影響。インスタグラムやYouTubeで個人が発信する時代、「何者かになる」こと、セルフプロデュースは大きなテーマです。ファッションで差別化をするより、簡単で変化がわかりやすい髪色はリスクが少ない変身アイテムなのです。ファンデーションやカラコンやネイルを選ぶように、自分の髪色を自由自在に選ぶ人が増えています。
・第三にはアニメ&ゲームブームです。「鬼滅の刃」や「刀剣乱舞」などの2次元、2.5次元のキャラの人気はこのところ増大するばかりです。アニメの登場人物のように、自分自身をキャラ変して楽しむ。髪色は変身パーツの一つとなりました。
・そして第四の理由としては、ジェンダーの変化です。男性でも女性でもLGBTQでも、性別を超えて髪色は自由になっています。横浜流星くんがドラマ「初めて恋をした日に読む話」(はじ恋)でピンクの髪にして一気に大ブレイクしたように、男女関係なく、髪色は人生を変えちゃうかもしれないのです。

20代に限らず、30代40代でも派手髪を選ぶ人が増えています。派手髪が否定的に言われていた過去とは違い、髪色を選ぶこと=人生を選択するという、よりポジティブな印象を与えるからです。この本格的な派手髪ブームは、個人が尊重される、ダイバーシティ社会の象徴と言えるでしょう。

軍地 彩弓さん

軍地 彩弓さん
大学在学中からリクルートでマーケティングやタイアップを中心とした制作の勉強をする。その傍ら講談社の『Checkmate』でライターのキャリアをスタート。卒業と同時に講談社の『ViVi』編集部でフリーライターとして活動。その後、雑誌『GLAMOROUS』の立ち上げに尽力する。
2008年には、現コンデナスト・ジャパンに入社。クリエイティブ・ディレクターとして、『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わる。2014年には、自身の会社である株式会社gumi-gumiを設立。現在は、雑誌『Numéro TOKYO』のエディトリアルアドバイザーから、ドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系)のファッション監修、ファッションブランドのコンサルティングやテレビ等のコメンテーターまで幅広く活躍している。

 


【シュワルツコフについて】
1898年、薬剤師のハンス・シュワルツコフがドイツのベルリンに小さな薬局を開業してから120年にわたり、品質と専門技術、そして革新を象徴するヘア・コスメティックブランド。ドイツのみならず世界120カ国以上の美容室で評価され、数多くのトップヘアスタイリストに愛用されています。

【ヘンケルについて】
ヘンケルはバランスのよい、多角的なポートフォリオを備え、産業および一般消費者向け事業をグローバルに展開しています。優れたブランドとイノベーション、テクノロジーを誇るヘンケルは、アドヒーシブテクノロジーズ(接着技術)、ビューティーケア、ランドリー&ホームケアの3分野において、グローバルリーダーとしての地位を維持しています。1876年に創立し、140年以上に及ぶ成功の歴史があるヘンケルは、ドイツのデュッセルドルフに本社を置き、世界に約52,000名の社員を擁しています。サステナビリティの分野をリードする存在として評価されるヘンケルは、多くの国際的指標やランキングでトップの地位を維持しています。

 

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