
あなたの子供はご飯をたくさん食べてくれますか?
実は子供がなかなかご飯を食べてくれず悩んでいるママはたくさんいるようです。育ちざかりの子供たちにとり、栄養をしっかり摂ることはとても重要です。
今回は、子供が思うようにご飯を食べてくれないその原因と食べることが大好きになるための食育についてお教えします。
Contents
1 食育とは
食育という言葉を最近よく聞くようになりましたが、どういったものなのでしょうか。簡単に言うと字の通り、食の教育です。
食育基本法では生きるうえでの基本であって、知育・徳育・および体育の基礎となるべきもの、さまざまな体験を通じて食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることと位置づけており、健全な心身を培って豊かな人間性を育むことを目的としています。
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2 子供がご飯を食べない理由
せっかくご飯を作ったのに子供が全然食べてくれず、がっかり・・・そんな経験はありませんか?
なぜ子供はご飯を食べてくれないのでしょうか?その理由は1つだけではないようです。
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2-1 空腹でない
おやつを食べた後、時間を十分に空けずにご飯を食べていませんか?
当たり前のことですが、空腹でないと食欲は湧きません。喜んで食べるからとお菓子を多く与えたり、ご飯ができるまでにまだ時間がかかるからとご飯の前に間食を与えてしまったりするとお腹が空かず、ご飯が食べられなくなってしまうのです。
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2-2 食事に集中できない環境
ご飯を食べるときは食事に集中できる環境ですか?子供は楽しいことが大好きです。目に見える場所におもちゃがあると遊びたいと思いますし、面白いテレビ番組があると、ご飯を食べる手が止まり、テレビに夢中になってしまいます。
食べることに集中できない。そんな環境も子供がご飯を食べてくれない大きな理由なのです。
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2-3 生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れというのも子供の食欲を減退させる要因となります。夜更かしをして寝不足が続いていたり、休みの日には遅くまで寝ていたりしませんか?また、ご飯を食べる時間がバラバラになっていませんか?不規則な生活というのは自律神経を乱してしまいます。
自律神経が乱れてしまうと、食欲がなくなり、ご飯が食べられなくなってしまうのです。
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2-4 偏食
子供の偏食というのは多くのお母さんを悩ませる問題ですね。苦手な食材が含まれると食欲が減退してしまいます。
結果として、ご飯を食べる量も減りますし、苦手な食べ物を無理やり食べさせようとしたり、食べなさい!と叱ったり、要求することは子供にとり、とてもストレスになります。ご飯の時間が苦痛になり、食欲もなくなってしまいます。
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2-5 味覚異常
ジャンクフードやインスタント食品、添加物の多い食品ばかり食べていると、味覚異常を引き起こしてしまいます。味覚が鈍くなると食事を美味しいと感じなくなってしまいますし、食べ物への関心も減退してしまいます。
一方で砂糖や油などの中毒味覚と言われるものばかり食べてしまうので、規則正しい食生活ができなくなってしまいます。
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3 食べることが好きになる食育
食べることが好きになるには、食べ物に魅力を感じ、食べることを楽しむことが重要なポイントです。そしてこれが食育なのです。
ではどのようにしたらよいのでしょうか?
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3-1 食事の環境作り
3-1-1 片づけ
まず簡単に取り入れられるものとして環境作りがあります。ご飯を食べる前にはおもちゃを片づけ、テレビを消しましょう。おもちゃが目に入ってしまうと遊びたくなってしまいますので、おもちゃ箱は食卓から見えない場所に置いておくとよいです。
ご飯の時間をはっきりさせメリハリをつけることで、子供の気持ちを食事モードに切り替えてあげましょう。
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3-1-2 会話
テレビを消すと部屋が静かになりますので、家族での会話を楽しみましょう。ご飯の時間は家族で過ごす楽しい時間、というイメージを作ることでご飯の時間が好きになってきます。ご飯がなかなか進まなかったとしても食べなさいと強要することは厳禁です。
見た目や食感、香りなど食べ物に興味を持てるように話をしてみましょう。
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3-2 食材に触れる
3-2-1 料理の手伝い
自分が食べているご飯がどのようにできているかを知ることは、食への興味に繋がります。夕方の忙しい時間に子供にお手伝いを頼むことはお母さんにとって大変なことかもしれません。イチから手伝ってもらうとなると大変ですが、皮むきやサラダのレタスを切ってもらうこと、最後の盛り付けを一緒にするなど子供にもできることを手伝ってもらいましょう。
一緒にご飯を作ると毎日ご飯を作ってくれているお母さんへの感謝の気持ちも芽生えてきますよ。
3-2-2 家庭菜園
子供と一緒に野菜を育てるのもおすすめです。
苦手な野菜も自分で育て、収穫したものなら食べられたという話もよく聞きます。毎日水やりをして大切に育てると愛着が湧くものですね。大きな畑などがなくてもプランター栽培などで手軽に始めることができます。毎日自分で収穫した野菜でサラダを作るというのも素敵ですね。ぜひ野菜以外にも食材と触れ合う機会を作ってみてください。
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3-3 五感を刺激する
五感を刺激する記憶はよく覚えているものです。また五感を刺激することは脳のバランスを発達させ、想像力を豊かにします。
食べ物に想像を膨らませ、興味を持ってもらうためにも食べるという中に五感を刺激するポイントを入れてみましょう。
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3-3-1 視覚
美味しいという印象は、8割が視覚的な情報で得られると言われています。見た目より味が大切と思われるかもしれませんが、食べたいという意欲を駆り立てるためにも見た目は重要なポイントとなるのです。
よく一汁三菜と言われますが、食卓に並んだ時の印象を左右しますので、しっかりと品数は揃えましょう。赤、緑、黄色という基本的な色素を取り揃え、彩りも考えましょう。野菜を星やハートなどに型抜きしたり、飾り切りしたりするのも効果的です。
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3-3-2 味覚
味覚を育てることは大切なことです。味覚異常を引き起こしては、食への探求心は芽生えません。
ジャンクフードや加工食品、添加物の多い食品は控えるようにしましょう。子供の味覚は大人よりも敏感です。濃い味付けは避け、甘い、辛い、酸っぱい、苦い、しょっぱいという五味を感じられるようにしましょう。
また、子供は苦手な食材の味にも敏感です。苦手な食材ほど下処理を丁寧に行い、青臭さが残らない、うまみが染み込むなどの工夫をするようにしましょう。
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3-3-3 聴覚
ジュージューと焼ける音やグツグツと鍋が煮立つ音・・・台所から聞こえてくる音も、今日のご飯は何だろうという興味が湧くはずです。
小さい頃にお母さんのトントンとリズムよく鳴る包丁の音が心地よく耳に残っていたという記憶はありませんか?ご飯を作る音でも食欲を刺激しましょう。また、時には家族みんなでジュージューと焼けるホットプレートを囲んで焼きそばやお好み焼きなどを作るのもいいですね。
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3-3-4 嗅覚
美味しそうな匂いがしてくると一気にお腹が空いてきますよね。ですが、カレーなどの刺激的な香りは食欲をそそりますが、毎日食べるわけにはいきません。
お出汁や食卓に並ぶ料理の匂い、食材の匂いを楽しんでもらえるようになってほしいですね。具材は何だと思う?とクイズをしてみるのもおすすめです。
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3-3-5 食感
食感でもご飯を楽しめます。サクサク、カリカリといったいろいろな食感を盛り込みましょう。
また、パサつきがちな食材にはとろみのある餡をかけて食べやすくする工夫をしてあげるとよいです。食感以外にも食材に触れることも大切です。こねるや混ぜるなどの食材を直接触る工程はぜひお手伝いしてもらいましょう。また、時にはおにぎりや手巻き寿司など手づかみで食べるメニューも楽しみながらご飯を食べることができます。
4 まとめ
食べることというのは生きていくうえで欠かせないものです。
育ちざかりの子供たちにはしっかりとご飯を食べて栄養を取ってほしいですよね。食べることが楽しくなる、興味を持つことは子供が食べることを好きになるためには不可欠です。毎日のご飯にちょっとの工夫を加えて楽しいイベントにしていきましょう!