
髪や頭皮を清潔で健康な状態にするために行っているシャンプーが、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があることを知っていますか?
シャンプーは頻度や回数が少なすぎても多すぎても良くありません。
では、髪や頭皮にとって理想的なシャンプーの頻度と回数はどのくらいなのでしょうか?
1 シャンプーのしすぎによる髪や頭皮への悪い影響とは
シャンプーをしすぎることが、髪や頭皮のトラブルの原因になっている場合があります。
具体的にどのような悪い影響があるのか、見ていきましょう。
1-1 切れ毛や枝毛になる
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濡れた状態の髪はキューティクルが開き、とてもデリケートな状態になっています。
シャンプー時に髪同士が擦れたり、洗浄力の強いシャンプーを使い続けることでキューティクルにダメージを与え、切れ毛や枝毛になってしまいます。
1-2 かゆみやフケ、炎症などの頭皮トラブルを引き起こす
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頭皮の皮脂は紫外線やヘアカラーなどの外的刺激や肌の乾燥から守ってくれるはたらきがあります。
頭皮環境を健やかに保つためには、ある程度の皮脂を頭皮に残しておく必要があるのです。
シャンプーをしすぎることによって、必要な皮脂まで洗い落としてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。
それにより、頭皮のかゆみやフケ、炎症などのトラブルを引き起こす可能性があります。
また、頭皮が乾燥することで外的刺激から守るために皮脂の分泌量が増え、べたつきや嫌なにおいを発生させることもあります。
1-3 抜け毛や薄毛の原因につながる
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丈夫で健康的な髪は、状態が整った頭皮からしか生えてきません。
シャンプーのしすぎによって状態が乱れてしまった頭皮からは太くて丈夫な髪ではなく、質の悪い髪が生えやすくなるため、すぐに抜けてしまったり、薄毛につながってしまうのです。
2 髪と頭皮にとって理想的なシャンプーの頻度と回数
では髪と頭皮にとって理想的なシャンプーの頻度と回数はどのくらいなのでしょうか?
実は理想的なシャンプーの頻度や回数は、髪や頭皮の状態によって人それぞれ異なります。
まずは自分の髪や頭皮の状態を見極め、適切なシャンプーの頻度を見つけることが大切になります。
2-1 頭皮の皮脂分泌量が多い人
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頭皮の皮脂分泌量が多く、髪や頭皮がべたつきがちという方は、シャンプーの頻度を減らすと悪い影響が出る可能性があります。
健康な頭皮状態を維持するためにはある程度の皮脂量が必要です。
しかし量が多すぎると皮脂が毛穴に詰まり、時間が経って酸化することで嫌なにおいを発生させてしまいます。
そのため、頭皮の皮脂分泌量が多い人は1日1回~2日に1回の頻度でシャンプーをするのがおすすめです。
2-2 髪と頭皮が汚れやすい環境にいる人
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たくさん汗をかいたり、ほこりっぽい場所にいる、またプールによく入る方や夏などは海水浴をする人など、髪や頭皮が汚れやすい環境にいる人は髪や頭皮に汚れが蓄積されるペースが早いです。
溜まった汚れをそのままにしていると、さまざまな髪や頭皮のトラブルを引き起こす原因になってしまうため、1日1回はシャンプーをした方が良いと言えます。
2-3 頭皮が乾燥している人
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頭皮が乾燥している人が毎日シャンプーをすると、必要な皮脂まで洗い落としてしまい、乾燥がさらに悪化する場合も。
人それぞれの乾燥の状態によって一概に言えないのですが、2日に1回~4日に1回くらいの頻度でシャンプーをすることで必要な皮脂を残し、頭皮の乾燥の改善が期待できます。
2-4 季節によっても異なる
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夏は汗をたくさんかくため、皮脂の分泌量も多くなり、髪や頭皮がべたつきやすくなります。
また逆に、冬は空気が乾燥しているので、頭皮も乾燥しやすくなります。
同じ人でも季節によって髪や頭皮の状態は変わります。そのため、季節によってシャンプーの頻度や回数を変えるのが理想的と言えます。
夏は1日1回~2日に1回、乾燥が気になる冬は2日に1回~4日に1回にするなど、その時の髪や頭皮の状態を見ながら自分に合う頻度を見つけましょう。
2-5 男女でも差がある
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女性は男性に比べて皮脂の分泌量が少ないため、女性の方がシャンプーの頻度や回数は少なめでも良いと言えます。
ただ、男性でも頭皮の乾燥やトラブルが気になる方は頻度や回数を減らし、状態を整えていくことをおすすめします。
3 健やかな髪と頭皮のためにできるケア方法とポイント
髪や頭皮を健康な状態にするためには、シャンプーの頻度と回数を見直す以外にもさまざまな方法やポイントがあります。
状態の改善に、より効果を発揮させるためにも是非試してしてみてください。自宅で簡単にできるものばかりですよ。
3-1 湯シャンをする
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今まで毎日シャンプーをしていた人がシャンプーの頻度を減らすと、髪や頭皮の汚れやにおいが気になると思います。
その場合、シャンプーをしない日には湯シャンをすることをおすすめします。
シャンプーをせずとも湯シャンをすることで、ほとんどの汚れや皮脂を落とすことができます。
お湯の温度はぬるめの約38℃に設定し、指の腹を使って優しく頭皮をマッサージするように洗っていきます。約3分ほど行うことで余計な汚れが落ち、においも気にならなくなりますよ。
また、シャンプーをする直前にも同じように湯シャン(予洗い)をすることでシャンプーの効果をより発揮したり、泡立ちがよくなります。
3-2 お湯の温度はぬるめが基本
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上記の湯シャンのようにお湯だけで髪と頭皮を洗った場合は、余計な汚れや皮脂だけを落とします。
しかし、お湯の温度が高すぎると健やかな頭皮環境を保つために必要な皮脂までも洗い落としてしまい、頭皮が乾燥してしまう可能性があります。
先ほど「湯シャンをするときのお湯の温度はぬるめの約38℃に設定する」とお伝えしましたが、湯シャンに限らずシャンプーやコンディショナー(トリートメント)などをすすぐ際もこの温度で行うようにしましょう。
冬などの寒い時期は熱いシャワーを浴びたくなりますが、髪や頭皮のためにはぬるめのお湯を使用するようにしましょう。
3-3 整髪料をつけた日は必ずシャンプーをする
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使う整髪料にもよりますが、お湯だけではしっかりと洗い落とせないことがあります。
髪や頭皮に整髪料が残ったままになると、頭皮トラブルの原因にもつながるため、整髪料をつけた日は必ずシャンプーをするようにしましょう。
3-4 洗浄力がやさしいアミノ酸シャンプーを使う
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洗浄力が強いシャンプーは必要な皮脂まで洗い落としてしまうため、髪や頭皮の健康を考えるのであればアミノ酸シャンプーの使用をおすすめします。
アミノ酸シャンプーは洗浄剤に体を作る成分であるアミノ酸由来の洗浄成分を使用しており、やさしい洗浄力が特徴です。
健やかな頭皮環境を保つために必要な皮脂を残しながら洗うので、髪や頭皮に優しいシャンプーと言えます。
▶ アミノ酸シャンプーについて詳しくはこちら >> アミノ酸シャンプーおすすめランキング18選!髪や頭皮に優しい人気商品
3-5 正しいシャンプー方法を実践する
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正しい方法でシャンプーをすることで、少ない頻度や回数でもしっかりと汚れを落とし、髪と頭皮の健康を保つことができます。
手順は以下の通りです。
①髪を濡らす前にブラッシングをする。
②約38℃のぬるま湯で3分予洗いをする。
③シャンプーを手のひらにとり、泡立てる。
④爪を立てずに指の腹を使って洗う。
⑤3~5分ほどかけてしっかり泡をすすぐ。
▶ 正しいシャンプー方法を美容師さんに取材した記事はこちら >> 現役美容師も自宅で実践!正しいシャンプーの方法とは?
4 まとめ
理想的なシャンプーの頻度と回数を知るためには、まず自分の頭皮の状態を確認することが大切です。
頭皮の状態が自分でよくわからない場合は、美容師さんに聞いて判断するのもおすすめです。
今からケアを始めることで、いくつになっても健康的な髪と頭皮を維持することができますよ。