ダニは家のいたるところに生息しています。
中でも寝具は最もダニが繁殖しやすく、何十万、何百万匹もいるとか!
小さくて目に見えないけれど、身体の不調の原因にもなっているダニ。
小さな子供のアレルギーの原因にもなるダニについて、正しい知識と有効な駆除の方法を知っておきましょう。
1 布団のダニが原因の身体の異変
1-1 アレルギー反応
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夜、布団に入るとくしゃみや鼻水が出てくるという経験はありませんか?
それは、ダニが原因によるアレルギーかもしれません。
布団に住みついているダニの死骸や糞がアレルギーを引き起こしているのです。
ほかにも吐息、目のかゆみ、アトピー性皮膚炎などもダニが原因になっている場合があります。
また、生後4ヶ月頃までにダニの死骸や糞にさらされ続けると、ダニアレルギーになりやすいと言われています。
1-2 身体のかゆみ
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ダニには人を刺すものと刺さないものがいます。
人を刺して体液を吸うのがツメダニ、吸血するのがイエダニです。これらに刺されると、赤く腫れてかゆくなってきます。
蚊に刺されたのとは違って腫れている期間が長いのも特徴で、1週間から長い人だと1ヶ月くらい腫れていることもあります。
寝具など家の中にいるダニの多くは、人を刺さないヒョウヒダニやコナダニですが、それらのダニを捕食するのがツメダニなのです。
ですから、ヒョウヒダニやコナダニが大量発生すると、必然的にツメダニも大量発生してきます。
2 ダニの生態について
2-1 ダニが好む環境
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家の中でダニが多くみられるのは、じゅうたん、ソファー、寝具、ぬいぐるみ、クッション、家具の裏側などが挙げられます。
気温が20~30℃、湿度が60~80%の高温多湿、そして暗い場所を好むので、昼間や電気をつけた明るい部屋だと、布団の奥深くに隠れてしまいます。
ダニはホコリや人間のフケ、汗、垢などをエサにしているので、寝具はダニにとっては最適な場所と言えますよね。
また、ダニの寿命は2~3ヶ月と言われていますが、その間に卵を約100個ほど産みつけます。芋づる式に増えていくと考えると恐ろしいですね。
2-2 ダニが嫌いな環境
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ダニはとても生命力が強い生き物です。
洗濯機での洗濯、太陽の熱、紫外線、冷凍、真空、これらの対処法ではほとんどのダニが生き残ります。
低湿度になると動き回ることができなくなりますが、湿度が戻るとまた動き回るので、死滅させたことにはなりません。
ダニは、50℃以上の熱にさらされることで、ようやく死滅します。
3 布団に潜むダニの駆除
3-1 間違っていたダニの駆除方法
3-1-1 布団の天日干し
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晴れた日に布団を干すと、ダニも雑菌も駆除されていると思っていたあなた。
実は天日干しだけでは、ダニの駆除には効果がないのです。
前述したように、ダニは50℃以上でないと死滅しません。天日干しではその温度には到達せず、布団の奥に隠れてしまうだけなのです。
ただ、除湿効果はあるので、ダニを増やさないための対策としては有効です。
3-1-2 布団を叩くこと
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布団叩きでパンパンと叩くと、ダニやホコリが払い落とされているような気がしますよね。
しかし、これも間違いです。
叩くことで布団の奥にあったダニの死骸や糞を舞い上がらせ、布団の表面に付着させているだけなのです。つまり、アレルギーを引き起こす原因を作ってしまっているのです。
生きているダニに関しても、天日干しで布団の奥に潜り込んでしまっているので、叩いただけでは払い落とすことはできません。
叩くことで布団自体の生地を傷めてしまうこともあるので、布団叩きはむしろやらない方がいいと言えるでしょう。
3-1-3 掃除機での吸引
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ダニには鋭い爪のようなものがあり、布団やじゅうたんなどの繊維に絡みついています。
ですから、吸引力のある掃除機を使っても、なかなか吸い取ることはできません。
ダニの死骸や糞を吸い取るという点では有効ですが、掃除機によっては排気部分のフィルターの目が粗いものだと、吸い取ったダニの死骸や糞をまた部屋にまき散らしてしまうことも考えられます。
3-2 ダニの駆除に効果的な方法
3-2-1 布団乾燥機やコインランドリーなどの高温で駆除
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50℃以上になる布団乾燥機は、ダニの駆除に効果が期待できます。
通常の使い方ではなく、敷布団で布団乾燥機を包み、さらに掛布団を覆いかぶせるようにすると高温が保たれてより効果的になります。
ダニの駆除機能がついているホットカーペットやスチームアイロンも使えます。
また、コインランドリーの布団乾燥機などを利用するのもひとつです。
忘れてはいけないのが、高温で駆除したあとは、必ず掃除機などで吸い取ることです。
せっかくダニを死滅させても、布団に残っていてはアレルギーの原因になってしまいます。
この時、布団専用のヘッドを使った方が、しっかり吸い取ることができるでしょう。
3-2-2 布団クリーニングを利用する
自宅での駆除が面倒な人や時間がない人は、クリーニングに出してしまうと簡単です。
丸洗いをして高温乾燥まで全てをやってくれるので、可能であれば年に1~2度は利用したいものですね。
4 ダニを増やさないために心がけること4選
4-1 常に布団を清潔な環境にしておく
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寝返りをうったりしているうちに、布団にはたくさんのフケや垢、皮膚などが落ちています。
ダニのエサになるフケや垢を増やさないために、シーツや枕カバーをこまめに変えて洗濯するようにしましょう。
また、ダニは綿布団や羊毛布団につきやすいので、ダニがつきにくい羽毛布団や防ダニ加工の布団カバーに変えるのもひとつの手です。
4-2 こまめに天日干しをして除湿する
人は寝ている間に、コップ1杯分の汗をかいているといいます。
子供は大人よりも汗をかくので、さらに布団は湿気でいっぱいになっています。
ダニを増殖させないためには、湿気を除去するのも大切なことです。
1週間に1回くらいは天日干しをし、布団の湿気を除去することが望ましいですね。
ベッドの場合も、定期的にマットレスを立てて湿気を除去するようにしましょう。
4-3 定期的に掃除機をかける
アレルギーの一番の原因は生きたダニよりも死んだダニや糞、卵にあります。
こまめに掃除機をかけて、これらのアレルギー源を取り除くことも大切です。
4-4 部屋自体も清潔に保つ
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寝室がダニの好む環境では、いくら寝具をきれいにしても効果がありません。
ときどき換気をしたりして部屋の湿度を下げたり、こまめに掃除機をかけたりして、ダニが住みづらい環境を維持するように心がけましょう。
5 人気のダニ防止グッズ3選
手軽にすぐにでもはじめられるダニ防止グッズをご紹介します。
5-1 ママのための置くだけ簡単ダニシート
殺虫剤不使用なので、子供のベッドに置いても安心です。
生地に施された誘引剤と粘着テープでダニをキャッチ。3ヶ月ほど効果が持続し、あとは捨てるだけです。
出典:Amazon
ダニのせいで寝ていると痒かったり朝に刺された跡が凄く痒かったり大変なことになったと思い 届いてすぐ布団に6枚も使いました。その夜は すぐに効果があり痒くなく凄い効き目だと感心しました。
引用:Amazon
毎年夏になるとダニに刺されていました。いろいろやってみてもダニってホントにしつこいんですよね。
こちらは置くだけで簡単。
とりあえずベッドに一個設置しましたが、刺されなくなりました。
お天気が悪く布団が干せなかったので本当に助かりました。
ダニにに悩んでいる方は試す価値があると思います。
引用:Amazon
5-2 ダニバリア ダニよけスプレー
ダニの嫌がる天然由来の成分でダニを寄せ付けません。
殺虫剤を使用していないので、寝具はもちろん、子供のぬいぐるみなどにも使えます。
出典:Amazon
寝室にスプレーをしまくりました。匂いがソフトでそれほどあとで気になるということもなく、またすぐ乾燥するのでべたべたになりません。ダニに効いているかというと、効いている気がします。家族だれもかゆくなく噛まれていません。よって2回目のリピート購入です。
引用:楽天市場
毎年この時期には利用してます。今回は両方あったのでフローラルと1本ずつ買い こちらは母にあげました。使用直後は広範囲にスプレーすると香りも強く感じますが乾くと気にならないし殺虫剤ではないから安心して寝具にも使えてます。細かい霧状なのでスプレーしやすいです。
引用:楽天市場
5-3 アレルガードDX
薬剤不使用の防ダニカバー。
超極細繊維を高密度に織り上げてあり、ダニが入る隙間のない生地に。
さらりとした肌触りで心地よい眠りに導いてくれます。
出典:Amazon
ツルツルさらさらしていて、とても気持ちがいいです。
布団からのホコリも出にくく、お掃除も楽♪
そもそもダニ刺されか?!と思われる症状で布団も防ダニ仕様に替え、それならカバーも…!と思いコレに辿り着きました。替えてからは確かに刺され跡もない!ので
良かったと思います。(来年花粉シーズン、ダニシーズンに期待ですが…) 多くの防ダニシーツは無地が多くてつまらない中、ストライプ柄にも即決でした!
引用:楽天市場
アトピーの息子用に購入しました。この秋程からひどくなり、夜中も掻いている状態でしたが、こちらを使用し始めたらほぼ掻かなくなり、よく眠れたようです。
引用:楽天市場
6 まとめ
目に見えないからこそ、家にダニがたくさんいると想像するだけでかゆくなってきますよね。
しかし、打つ手がないわけではないので、あきらめずに駆除方法をしっかり実践してみてください。
大量に発生してしまう前に、日々の心掛けでダニを寄せ付けないようにし、家族みんなが笑顔で安心して過ごせる環境を作るようにしましょう。