美容室でよく見かける“グレイカラー”って何のことか知っていますか?実は白髪染めのことをそう呼んでいるのです。
それに対して、一般的に明るく染めるカラーのことをファッションカラー(オシャレ染め)と言います。
両者にはどのような違いがあるのか、また白髪があるとファッションカラーはできないのか、そんな疑問をお持ちの人も少なくないと思います。今回はそのあたりのことを詳しくご紹介します。
Contents
1 グレイカラー(白髪染め)とファッションカラー(オシャレ染め)の違い
出典:PIXTA
グレイカラーもファッションカラーも髪を染めるヘアカラーとして染毛剤に分類され、医薬部外品にあたります。
髪を染める仕組みはどちらも同じで、キューティクルを開かせて染料を毛髪の内部へ浸透させて染めます。
ではどこが違うのか。それは脱色力と染毛力のバランスや染料の成分にあります。
黒髪をファッションカラーで染める場合は、メラニン色素を抜いて脱色させてから、染めたい色素を浸透させなければなりません。
一方、白髪をグレイカラーで染める場合は、もともと白髪にはメラニン色素がないので脱色力はあまり必要なく、その代わりにしっかり染まるよう染料が強めでなければなりません。
染める目的は一緒でも、その過程が違うのですね。
そのため、白髪を染めるのにファッションカラーを使うと、白髪部分がしっかり染まらず、他に比べて明るくなって目立ってしまいます。
逆に明るくした髪色を暗めにする場合には、ファッションカラーよりもグレイカラーの方がしっかり染まるということもあります。
*ヘアカラーの種類ごとの違いについて詳しくはこちらを参照
>>ヘアカラー、白髪染め、ヘアマニキュア…それぞれの違いとは?
2 グレイカラーとファッションカラーの髪の傷み具合の違い
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どちらも髪のキューティクルを開かせて染料を浸透させるので、髪にダメージを与えるという点では同じですが、同じ明るさに染めるのであれば、強い染料を使っているグレイカラーの方が髪に与えるダメージが大きいと言えるかもしれません。
ただ、グレイカラーが6トーンでオシャレカラーが13トーンと明るさに差が出れば、オシャレカラーの方が髪に対するダメージは強くなります。
3 美容室でするグレイカラー(白髪染め)
3-1 メリット
3-1-1 リタッチができる
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生え際の白髪が目立ってきたからといって、毎回全体をグレイカラーで染めていると、何度も負担がかかる毛先はどんどん傷んでしまいます。
そのため、白髪が目立ってきている部分だけを染めるリタッチが髪にとってはおすすめです。
美容室ならば、プロの手でこのリタッチをうまくしてもらえるので、髪になるべく負担をかけずにグレイカラーをすることができます。
3-1-2 髪のダメージが抑えられる
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ドラッグストアなどで販売されているものより、美容室で使われているグレイカラーの薬剤の方が、トリートメント効果など髪に良い成分がたくさん入っています。
そのため、同じグレイカラーをするのであっても、美容室でする方が髪へのダメージは少なくて済みます。
3-2 デメリット
3-2-1 出費がかさむ
出典:PIXTA
市販のグレイカラーだとかなりお手頃の商品もたくさん出ていますが、美容室で行うとなるとその何倍もの価格になってしまいます。
全体を染めるのかリタッチをするのかによっても値段は変わってきますが、だいたい5,000~10,000円前後は見ておいた方が良いでしょう。
薬剤が良いのはもちろんですが、人件費もかかりますからね。
伸びてくる白髪に対してグレイカラーを定期的に行うと、毎回の出費はかなり大きくなってしまいます。
3-2-2 時間を取られる
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予約をしていたとしても、美容室へ行くまでの時間や多少の待ち時間、施術の時間などを合わせても、3時間以上は取られてしまいます。
なかなか自分の都合に合わせて予約が取れないとなると、忙しい人にとっては困りますよね。
4 セルフでするグレイカラー(白髪染め)
4-1 メリット
4-1-1 自分の都合でできる
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なんといっても自分のやりたい時にすぐにできるというのが一番の利点でしょう。
忙しくてなかなか美容室に行けなくても、家に居ながらにしてちょっとした合間で白髪を染めることができます。
自宅なので、染めている放置時間で家事をこなしたり、TVを観てくつろぐことも可能です。
4-1-2 価格が抑えられる
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ドラッグストアなどで手に入る市販のグレイカラーは、安いものなら1000円以下で購入することができます。美容室での費用を考えるとかなりお手頃ですよね。
髪のダメージは気になるけれども、コストを重視したい人にとってはセルフで染めるグレイカラーはぴったりです。
4-2 デメリット
4-2-1 染ムラができる
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自分でやるとなると、見えない頭頂部や後頭部、髪の内側などが染めづらく、染め残しなどのムラができる可能性があります。
また、薬剤を均等に塗れずに、染まり具合に差ができることも考えられます。
やはり仕上がりを重視するのであれば、美容室でプロに染めてもらうのが失敗もなく安心でしょう。
4-2-2 髪へのダメージが大きい
前述したように、市販のグレイカラーは美容室で使っている薬剤よりも、成分が劣ります。
トリートメント効果も薄いので、髪に与えるダメージも大きくなってしまいます。
5 グレイカラーでも明るい髪にできるのか
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結論から言うと、グレイカラーでも明るい髪色に仕上げることは可能です。
昔はグレイカラー(白髪染め)というと黒か濃いブラウンに染めるのが一般的でしたが、最近は白髪でも明るく染めたり、なかには流行りのアッシュに染める人も多く出てきました。
美容室では、グレイカラーとファッションカラーの薬剤をうまく調合して希望の色味を出してくれるところも多数あります。
また、市販のグレイカラー薬剤でも、アッシュなどの色味が販売されています。
6 髪を傷めない白髪対策にはヘアカラートリートメントがおすすめ
ここで基本に戻って、グレイカラーは白髪をしっかり染めることはできますが、キューティクルの内部に染料を浸透させることから、髪へのダメージは避けて通れません。
白髪を染めたいけれども髪へのダメージを少なくしたい人、また、まだ白髪が少ないからグレイカラーではない方法で白髪を目立たなくさせたい人におすすめしたいのが、ヘアカラートリートメントです。
6-1 ヘアカラートリートメントとは
グレイカラーやファッションカラーの染毛剤が医薬部外品に分類されるのに対して、ヘアカラートリートメントは染毛料と呼ばれ、化粧品扱いになります。ヘアマニキュアやカラーシャンプーなどと同じ分類ですね。
染毛剤はキューティクルの内部に浸透して染色しますが、ヘアカラートリートメントは毛髪の表面に着色させるものです。そのため、キューティクルを開かせることがなく髪への負担が少なくて済むのです。
その分、染毛剤に比べて染まり具合が穏やかだったり即効性はありませんが、使っているうちに徐々に染まっていくので、自然な感じで白髪をカバーすることができます。
*カラートリートメントについてもっと詳しく知りたい方はこちらを参照
>>カラートリートメントは白髪ケアにおすすめ~基本知識から使い方まで~
6-2 おすすめのヘアカラートリートメント
6-2-1 フラガール カラートリートメント
出典:Amazon
シャンプー後に使うことで白髪を徐々に染めることができるカラートリートメントです。
ハワイ由来のトリートメント成分と頭皮ケアのための美容成分を配合。
髪や頭皮に優しく、ヘアケアをしながら髪に着色することができます。
販売価格:¥2,160(税込) ※2017年12月 公式サイト調べ
内容量 :250g
カラー :全4色(ブラック、ダークブラウン、ナチュラルブラウン、ローズブラウン)
6-2-2 スカルプDボーテ ヘアカラートリートメント
出典:Amazon
白髪の根本ケアを考え、頭皮へのやさしさにこだわったヘアカラートリートメント。
しっかり染まる上、オーガニックオイル配合で染めるたびに髪を補修し、若々しい綺麗なツヤ髪へと導いてくれます。
販売価格:¥2,800(税込) ※2017年12月 Amazon調べ
内容量 :200g
カラー :全4色(ナチュラルブラック、ダークブラウン、ローズブラウン、マロンブラウン)
6-2-3 レフィーネ ヘッドスパトリートメントカラー
出典:Amazon
植物由来の天然染料を配合し、生え際から毛先までムラなく美しく染めてくれます。
毛髪を育む「地肌力」に注目し、ヘッドスパとしての効果をプラス。
染めながら、ハリとコシのある髪に導き、健康な頭皮をサポートしてくれます。
販売価格:¥3,600(税込) ※2017年12月 Amazon調べ
内容量 :300g
カラー :全5色(ナチュラルブラック、ローズブラウン、マロンブラウン、ライトブラウン、ダークブラウン)
7 まとめ
グレイカラーについての基本がお分かりいただけたでしょうか。
あなたの白髪はどのくらいの量があり、白髪を染めるために何を優先してどう染めたいのか。それによって、いろいろな方法があることも理解していただけたでしょうか。
髪の状態はケア次第ですから、なるべくダメージを与えないような白髪ケアを試してみてください。