
最近、白髪が増えてきて白髪染めをしたいけど、暗い髪色にはしたくない!そんな時におすすめなのが”ハイライト”を利用した白髪染めです。染めた後に髪が伸びてきたときも白髪が目立ちにくいのもおすすめしたいポイントです。
今回は、ハイライトを取り入れたヘアカラーでおしゃれに白髪染めをしている実例を紹介します。参考にしてみてください。
◆ 最終更新日:2018年9月26日
Contents
1 濃い色に染める白髪染めのメリットとデメリット
今まで白髪を染めるというと「暗めのトーンでしっかりと均一に染める」のが主流でした。
また、新しく生えてきた白髪は3週間~1ヶ月くらいで目立ち始めるため、カラーも1ヶ月前後の周期で繰り返すことになります。
1-1 濃い色に染める白髪染めのメリット
出典:unsplash
・ダメージがそれほど気にならない
あまり明度レベルを上げないので、使用する薬剤もそれほど強さを必要としません。
・しっかり染めることができる
染める前の黒髪の明度を4レベルとすると、だいたい6レベルくらいの「少し明るめなトーン」までなら薬剤の色素量も確保できるため、黒髪と白髪の差がわからないくらいの染まりに仕上がります。
1-2 濃い色に染める白髪染めのデメリット
出典:unsplash
・ファッションカラーのように明るく、色味のあるカラーができない
7~8レベルが主流で、明るめなら10レベル以上になるファッションカラーと比べると、どうしても暗めな仕上がりになってしまうため、抵抗がある方も多いようです。
・新しく生えてきた白髪が伸びてきたときに”前回染めた部分”と”新しく生えてきた部分”の境界線がクッキリ見えてしまう
髪の毛流れが根元から毛先に向かう「縦ライン」だとすると、それに対して新しく生えてきた白髪は「横ライン」で見えてしまい、伸びてきたときに目立ってしまう原因でもあります。
2 明るい白髪染めが難しいと言われる理由
出典:unsplash
現在、メーカー各社が開発に取り組んでいるのが「明るいトーンの白髪染め」です。
一般的に”カラー剤の明度が上がるほど、染料は薄くなってしまう”ため、明るい白髪染めは難しいと言われています。最近では10レベルくらいの明度の白髪染めも発売されており、ファッションカラーと同じように明るいヘアカラーを楽しむことができますが、「明度」と「染まり」を両立させようとすると薬剤は強くなり、相対的に髪へのダメージも大きくなりやすいです。その上、1章で挙げた暗めの白髪染めと比べると、どうしても白髪部分にしっかりと色が入りきらず、「ちゃんと染まっていない」と感じてしまうことも多いようです。
また、明るくなるほど白髪との明度差が少なくなり、白髪が伸びてきた時も目立ちにくくはなりますが、地毛の黒さとのコントラストが際立ってしまう点はファッションカラーと同じデメリットと言えます。
そこでおすすめなのが「ハイライト」と「少し明るめの白髪染め」を組み合わせるテクニックです!
3 ハイライトとは
ハイライトとは、髪の一部分だけを明るく染め、毛流れや立体感を演出するテクニックのことです。
これを白髪染めと組み合わせることで明るめの白髪染めの弱点である「色ムラ」が目立ちにくくなり、また、白髪が伸びてきた時も単色で染めるときより目立ちにくくなるのです!
矢印のところが実は白髪です。
白髪がチラホラ気になりだした方なら、ハイライトで目立たなくなっちゃうんです♪
1色のヘアカラーだけよりも、明るいラインが入っていると髪型がふわ〜っと見えて自然なボリュームもでます^^
全体のトーンは少し明るめに白髪をぼかして染めながら、部分的にはクッキリ明るめに。こうすることで髪の中に明度の違う毛束が混在し、立体感のある表情豊かなスタイルに仕上がります。少し時間が経って、根元から白髪が生えてきた時もハイライト効果で馴染んで見えやすく、ワントーンで染めた時よりも断然目立ちにくくなります。
また、ハイライトは毎回入れても、気になったときに入れるだけでも良いそうです。(毎回入れるほど明るくなります。)
4 ハイライトの入れ方
白髪の分布具合、ヘアスタイル、骨格などによって効果的な入れ方は変わってきますが、基本的には「白髪の気になる箇所に、細かめな幅で」入れていきます。
ハイライトは思い切って高明度(15レベルくらい)にするほうが白髪と良く馴染みます。
上は、カラー前の状態です。黒髪と白髪が混ざった髪が大分伸びてきています。黒と白のコントラストが強いので、白髪が目立って見えています。
白髪をぼかすように、細かめに毛束をとってハイライトを入れていきます。このモデルさんはレイヤースタイルなので、全体的にもバランス良くハイライトを配します。
仕上がり①です。白髪が集中していた部分はこのような仕上がりに。全体は明るめのトーンに染めながら、ハイライトを組み合わせることで白髪を隠せる上に、立体的な動きも出すことができます。
仕上がり②です。スタイルにマッチして髪の立体感や毛先の表情が豊かに表現されています。
5 【スタイル別】おすすめのハイライトの入れ方
5-1 レイヤースタイルの場合
4章でもご紹介したモデルさんのようなレイヤースタイルは、立体的なフォルム感で動きのある表情がポイント。ハイライトは全体的に、髪の重なりを計算して入れていきます。
白髪が集中しているところを狙ってハイライトを入れてます。今回はこの後で、根元のリタッチと全体に色をかぶせました!白髪は隠せるし、立体的な動きも出ますよ♪
5-2 ボブスタイルの場合
ボブスタイルの場合、ハチ上部分の”スタイルの表面”となる部分に入れていきます。
ハイライトに加え、ローライト(暗めに染める)も入れることでさらに表情豊かに。平面的な構成のため、平坦な印象になってしまいがちなボブスタイルに、立体感と軽やかさ、奥行きがプラスされてとても華やかに仕上がっています。
白髪を隠したい場所には白髪染めの薬剤でローライト、白髪が少ない場所には明るめの薬剤でハイライトを入れます。
こんな感じに筋状に入れると綺麗ですし根元が伸びても白髪があまり気になりません。
ボブ系のスタイルは特に相性いいです。
6 Instagramで見つけたハイライトを取り入れた白髪染め集
6-1 セルフカラーのムラもハイライトできれいな色味に!
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もともとセルフカラーで赤く染めていてムラのあった状態を、特殊なハイライトでムラを消し、明るいトーンの色味にしたそう。ハイライトが効いて立体的なヘアスタイルがおしゃれ!
6-2 極細のハイライトで作る外国人風カラー
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ふんわりショートボブに、グラデーションやハイライトを取り入れて外国人っぽいヘアカラーに。自然な色味で白髪はまったく感じられません!
6-3 白髪に入れたハイライトで伸びても気にならない!
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ちらほら見えてきた白髪に、ハイライトを施すことで自然にカバー。ハイライト部分の白髪なので、伸びてきても気にならないのが嬉しいですね。
6-4 ロングヘアにさりげないハイライトでゆるふわスタイル
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ロングヘアは白髪が目立ってしまうけれど、ハイライトと活かすことで、こんなにも自然な色味のゆるふわスタイルに。
6-5 ハイライトカラーをゆる巻きにしてふんわり!
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ハイライトを入れたヘアスタイルをゆるく巻いてふんわりさせたナチュラルスタイル。根元は白髪染めでも、まったく違和感がありません。
6-6 細かなハイライトで立体感を演出
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毛先は外ハネで首元をすっきり見せたヘアスタイル。全体的に細かく入れたハイライトが立体感を出してくれ、アクティブなイメージに仕上がっています。
7 料金の違い
出典:pixta
気になる料金の違いですが、通常の白髪染め料金にプラス3,000~4,000円くらいが目安のようです。
ですが、ハイライトを入れる数や染めるプロセスの違いによっても変わってきますので、事前に美容室で相談して料金を確認しましょう。
8 まとめ
いかがでしたか?
今までの白髪染めはどうしても「根元の新しく生えてきた部分だけ」に目がいきがちでしたが、ハイライトを組み合わせることでファッションカラーとシームレスな仕上がりのカラーで、ヘアスタイルをより引き立てることができます。ぜひ試してみてはいかがでしょうか?