
自宅で白髪染めを行ったとき、色ムラができてしまったり、よく染まらなかったりなど、うまくいかなかった経験はありませんか?今回は、そんな自宅での白髪染めに悩むあなたに、早くきれいに白髪を染めることができるコツをお教えします。費用や時間を抑えながら自宅できれいに白髪染めができれば、毎度のストレスからも解消されますよ。
◆ 最終更新日:2019年12月12日
Contents
1 白髪染めの種類
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コツをご紹介する前に、まずは白髪染めについて知っておきましょう。白髪染めには大きく分けて4つの種類があり、それぞれに特徴があります。自分に合った方法を選ぶことで満足のいく白髪染めを行うことができます。
1-1 白髪染め用ヘアカラー
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ドラッグストアなどで一番よく目にする、1剤と2剤を混ぜるタイプが白髪染め用ヘアカラーです。白髪染め用ヘアカラーは、髪のメラニン色素を分解(脱色)して、髪の表面だけでなく内側から色を染めていきます。
同じように1剤と2剤を混ぜるタイプで、黒髪を染めるのに使われる「おしゃれ染め用ヘアカラー」の商品もありますが、こちらは脱色力が強めで染毛力が弱めに作られています。そのため、白髪を染める場合は脱色力よりも染毛力が強めに作られている「白髪染め用ヘアカラー」の商品を使うようにしましょう。(商品パッケージの良く見える部分に「白髪用ヘアカラー」と書かれています。)
1-2 ヘアマニキュア
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ヘアマニキュアは、髪の表面に色素を吸着させてコーティングして着色させます。ヘアカラーと比べて刺激やダメージが少ないので、手間がかからず手軽に使えるという特徴があります。
1-3 白髪染めシャンプー&カラートリートメント
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白髪染めシャンプーは、髪を洗うシャンプーに白髪を染める成分が含まれているシャンプーのことです。毎日使うシャンプーを白髪染めシャンプーに変えて使い続けると、白髪が徐々に染まっていきます。ダメージもほとんどありません。
また、髪を補修するトリートメントに白髪を染める成分が含まれているものがカラートリートメントです。こちらも白髪染めシャンプー同様にいつも使うトリートメントをカラートリートメントに変えて使い続けることで、白髪が徐々に染まっていきます。もちろんダメージもほとんどありません。
白髪染めシャンプーだけ、カラートリートメントだけの単品使いよりも2つを併用することでより高い効果を得ることができます。
1-4 白髪隠し
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白髪隠しは、薬剤などで染める白髪染めとは違い、一時的に髪の表面に染料をつけて白髪を目立たせなくさせるもので、色持ちも1日~数日と短いです。生え際の白髪やつむじ付近、見え隠れするような少量の白髪対策に便利で、お出かけ前や急いでいるときにサッと手軽に使えるのが特徴です。
また、白髪隠しには主にスティックタイプ、マスカラタイプ、ファンデーションタイプ、スプレータイプがあります。大半の商品がシャンプーをすると落ちるタイプですが、なかには使うたびに徐々に白髪が染まっていくものもあります。
2 白髪染めの頻度
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続いて、白髪染めはどのくらいの頻度で行うのが良いのでしょうか?それぞれの白髪染めで目安となる頻度をご紹介します。
2-1 白髪染め用ヘアカラー
白髪染め用ヘアカラーの目安となる頻度は、2ヶ月に1回と言われています。しかし、白髪の量や髪と頭皮の状態、髪の伸びる早さなどによってその頻度は大きく変わってくるため、個人差があります。また、白髪染め用ヘアカラーは髪と頭皮にダメージを与えます。そのため、頻度が増えればその分、髪と頭皮がダメージを受けることになります。
2-2 ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪の表面を着色しているだけなのでシャンプーをするたびに色が落ちていき、その色持ちは2~3週間と言われています。そのため、その色持ちに合わせた2~3週間が目安となる頻度と言えます。
2-3 白髪染めシャンプー&カラートリートメント
白髪染めシャンプーやカラートリートメントは毎日使うこともできますし、間隔を空けて使うこともできます。
ただ、どちらも使い始め1週間~10日程度は毎日使うことをおすすめします。毎日使うことで白髪を染める成分が髪に定着し、色が抜けにくくなります。その後、少しずつ間隔を空けていき、色落ちが気にならない自分に合う使用頻度を見つけていくのが望ましいと言えます。
2-4 白髪隠し
白髪隠しは、一時的に使うものなので目安となる頻度はなく、白髪が気になったときに使いましょう。毎日使っても問題ありません。
3 まずは基本的な手順をおさらい
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間違った方法で白髪染めを行っていると、色ムラや染め残しの原因になります。そのためここで一度、自宅で白髪を染める基本的な手順をおさらいしておきましょう。(ここでは一般的な白髪染め用ヘアカラーの手順をご紹介します。)
基本的な手順は以下の通りです。
①洋服や肌、壁や床などにヘアカラー剤がつかないように環境を整えます。
②ヘアカラー剤を塗る順番は、生え際や白髪の多く目立つ部分 ⇒ 耳の後ろや襟足 ⇒ 中央部分 ⇒ 前髪とサイド ⇒ 後頭部 ⇒ 分け目や頭頂部 です。
③最後に髪全体をさまざまな方向にブラシを通します。その後、気になる部分をもう一度塗りましょう。
④ヘアカラー剤を塗り終えたらそのまま放置します。
⑤ヘアカラーの色が出なくなるまですすぎます。その後はいつも通りシャンプーとコンディショナー(トリートメント)で仕上げます。
4 自宅で早くきれいに白髪を染める9つのコツ
基本的な手順をおさらいしたところで、本題となる「早くきれいに白髪染めができるコツ」をお教えします。白髪を染める際に意識することで仕上がりが変わってくるはずです。是非試してみてください。
4-1 髪はしっかり乾かしておく
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ヘアカラー剤を塗る前は、必ず髪をしっかり乾かしておきましょう。髪が濡れ、水分が残っているとヘアカラー剤の染料がうまく髪内部に入っていかず、色ムラになったりすぐに色落ちしてしまう可能性があります。
4-2 お風呂場で染める
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白髪染めはお風呂場で行うのがおすすめです。特にお風呂に入るタイミングで白髪染めも行ってしまえば、洋服が汚れることもなく、手や床、壁についてしまったヘアカラー剤もすぐに洗い落とすことができます。
また、おすすめしたい理由はなによりお風呂場が「白髪が染まりやすい環境」であるからです。メーカーによって多少の違いはありますが、白髪染めの放置時間は約10~20分に設定されています。この放置時間は室温が20~30℃であることを前提にしているため、それ以下の温度であれば染まりが悪くなり、それ以上の温度であれば短時間でも染まりが良くなるのです。そのため、一定の室温を保つことができるお風呂で染めることにとって白髪が染まりやすくなるのです。
4-3 ヘアカラー剤はたっぷり塗る
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ヘアカラー剤はたっぷり塗るようにしましょう。ヘアカラー剤を節約しようとして少量しか塗らないとどうしても染め残しを作ってしまい、色ムラの原因になってしまいます。
4-4 ヘアカラー剤を塗るときは伸ばさずに置く
ヘアカラー剤をハケで伸ばしながら塗っていませんか?ヘアカラー剤は髪に置くように塗ることで色ムラや染め残しを防ぐことができます。
4-5 染まりやすい根元は最後に
髪の根元は頭皮に近いため、温度が高く、最も染まりやすい部分です。そのため、先に根元にヘアカラー剤を塗ってしまうと根元だけがよく染まりすぎてしまいます。染まりやすい根元は最後の方に塗るようにすれば、色ムラもなく、きれいに染めることができます。
4-6 放置時間は髪質と合わせて調整する
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髪質によって、染まりやすい髪と染まりにくい髪があります。やわらかい髪や髪にダメージがある方は染まりやすく、黒髪だったり髪が硬い、ダメージがなく健康な髪の方は染まりにくいと言えます。染まりやすい髪の方は放置時間を短く、逆に染まりにくい方は長めにすることでしっかり染めることができるようになります。
4-7 ヘアカラー剤が届きにくいところにはティッシュを貼る
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先ほど染まりやすいと説明した根元は、ヘアカラー剤が届きにくい部分でもあります。そういったヘアカラー剤が届きにくい部分には、ティッシュを貼ることでヘアカラー剤と髪とが密着し、きれいに染めることができます。
4-8 サランラップで髪とヘアカラー剤を密着させる
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髪全体をヘアカラー剤と密着させ、よく染まるようにするにはサランラップを使用するのがおすすめです。髪全体をサランラップで包むように巻きます。また、サランラップをすることで保温効果を得ることができるため、より髪が染まりやすくなります。
4-9 ヘアカラー剤を洗い流す際はぬるま湯で
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ヘアカラー剤を洗い流すときは、約38℃くらいのぬるま湯で髪を揉み込むようにやさしく馴染ませながら洗いましょう。熱いお湯で勢いよく洗い流してしまうと、入った色まで落ちてしまい、せっかくコツを意識して塗ったとしても色ムラになってしまいます。
5 伸びてきた生え際白髪にはカラートリートメントがおすすめ
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定期的に染めていても、いつも気になるのは生え際の白髪ではないでしょうか?気になる生え際の白髪を染めるとき、毎度髪全体を染めていては髪や頭皮へのダメージが大きくなってしまいます。そのため、全体染めではなく部分染め(リタッチ)で生え際の白髪対策を行うことをおすすめします。
そんな部分染め(リタッチ)をする際におすすめしたいのがカラートリートメントです。カラートリートメントは髪にダメージを与えずに徐々に白髪を染めることができるので、髪や頭皮へのダメージを抑えることができます。また、染めたカラーの色落ちを防ぐこともでき、次に美容室へ行く合間の白髪ケアとして使っている方も多いです。
5-1 おすすめのカラートリートメント3選
5-1-1 フラガール / カラートリートメント
マカダミアナッツオイルやココヤシ果実エキスなどを配合していて保湿力が高く、髪にうるおいを与えて傷みにくくしてくれます。さらに豊富なオーガニック成分配合で、頭皮の皮脂を調整し、髪だけでなく頭皮環境も整えます。
販売価格:¥2,200(税込)
内容量 :250g
カラー :全6色(グレーベージュ、アッシュブラウン、ローズブラウン、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、ナチュラルブラック)
※2019年12月 公式サイト調べ
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5-1-2 ラボモ / スカルプアロマ ヘアカラートリートメント ヌーボー
放置時間3分で白髪がケアできるカラートリートメントです。髪と頭皮のために12種類の植物由来成分を配合。艶やかに、しなやかに、白髪を美しく染め上げます。フローラルアロマの香りで癒されながら白髪を染めることができます。
販売価格:¥3,300(税込)
内容量 :200g
カラー :全3色(ブラウン、ダークブラウン、ナチュラルブラック)
※2019年12月 公式サイト調べ
5-1-3 ルプルプ / ヘアカラートリートメント
海洋由来の保湿成分「ルプルプ Wフコイダン」がうるおいを与えながら頭皮と髪を守り、染めるたびに輝きあふれる美しい艶髪に導く、白髪用トリートメントです。植物由来の天然色素などで頭皮と髪をいたわりながら、ナチュラルに白髪をカバーします。また、頭皮と髪にやさしい植物由来の天然色素(ベニバナ、クチナシ、藍の葉・茎)などを使用。髪や頭皮に負担をかけることなく、やさしく美しく染め上げます。お肌の弱い方でも使用することができます。
販売価格:¥3,300(税込)
内容量 :200g
カラー :全6色(ブラウン、ベージュブラウン、モカブラウン、ダークブラウン、ソフトブラック、ナチュラルブラック)
※2019年12月 公式サイト調べ
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6 美容室での白髪染めにはさまざまな種類がある
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これまで自宅での白髪染め方法についてご紹介してきましたが、色ムラのないきれいな仕上がりを確実に手に入れるためには美容室での施術がおすすめです。ひとりひとりの髪と頭皮の状態を見極めてヘアカラー剤を塗るため、ダメージも最小限に抑えることができます。
また、美容室では単なる白髪染めだけでなく、白髪染めとおしゃれ染めをMIXさせて明るく白髪を染めたり、ハイライトを入れて立体感を出しながら自然な仕上がりに染めることができます。
時間と費用はかかりますが、確実に綺麗に染めたい、白髪染めで今よりおしゃれな髪を楽しみたいという方は美容室での白髪染めをおすすめします。
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7 まとめ
白髪染めの種類からそれぞれの頻度、そして自宅できれいに白髪を染めるコツをご紹介しました。自分で染めるとうまくいかないと諦めていた方も今回の内容を試してコツを掴み、白髪をきれいに染めてみましょう!