
人気ヘアサロン「air」、「Belle」の協力を得て開発したニュアンスヘアカラーブランド「THROW(スロウ)」から、感度の高いファーストグレイ世代のための新たな提案として、“外国人風白髪染め”「MERGE (マージ)」を2020年8月19日より全国の理美容室向けに新発売します。
Contents
1 開発のねらい
出典:123RF
大人女性の多くは「白髪」を悩みとしています。年齢を重ねるにつれ、ヘアカラーの優先順位はいつのまにか、ファッションやトレンドを意識した「色」や「デザイン」を楽しむヘアカラーから、身だしなみやエイジングケアを目的とした白髪染めに変化する傾向があります。しかし、ヘアカラーの本質は「色」や「デザイン」にあり、そのこだわりをあきらめず、「白髪」と向き合う大人女性にもっとヘアカラーを楽しんでもらいたいと考えたTHROWは、ヘアカラーの本質を追求し続けるファーストグレイ世代女性への新たなヘアカラー提案として“外国人風白髪染め”「MERGE」を開発しました。
「MERGE」は、白髪をしっかり染めるという概念を捨て、「色み」「明るさ」「光」の調和により白髪を“ぼかし”ます。黒髪に透明感、白髪には淡く色みを発色させることで、コントラストのないやわらかな馴染みを表現。ファッションカラーの鮮やかさとコンフォートカラーの深みを併せ持った透明感、彩度、発色にこだわったアッシュを叶えます。大人女性になるにつれて変化する透明感ややわらかさといったナチュラル志向のヘアカラーニーズに対応するクールナチュラルな4色相10色の1剤と、アッシュの発色性をより効果的に表現できる2剤のラインアップで展開します。
2 “脱白髪染め”を叶えるMERGE
2-1 「MERGE」のターゲット
2-2 現状の白髪染めの課題と「MERGE」のアプローチ
「MERGE」は、白髪をしっかり染めるという概念を捨て、従来の白髪染めに配合している黒褐色(ブラウン)染料を最小限に抑えて、「色み」「明るさ」「光」の調和により白髪をカバーします。黒髪に透明感を与え、白髪には淡く色みを発色させ、コントラストをなくし、やわらかな馴染みを表現します。
2-3 やわらかな馴染みを叶える処方設計
2-3-1 Wアッシュ処方
1剤、2剤共に発色に優れたアニオンベースの処方を採用。美しい発色の鍵を握る「酸化染料」と「アルカリ剤」を毛髪内部に効率的に運び、発色性を高めます。
2-3-2 ファッション主体の染料構成(※)
従来のグレイカラーに多く使用されるブラックチャコールを必要最低限の配合量まで減らし、シアーブルー、スモーキーチャコール、カーキチャコールと掛け合わせたベースカラー設計になっています。透明感のあるやわらかな色みで白髪を馴染ませ、黒髪とのコントラストをなくし赤みや濁りのないクリアな発色を表現します。
(※)黒褐色系を50%以下にカットし、黒髪が暗くならないように染料配合を設計
2-3-3 発色サポート成分配合
金属封鎖剤を1剤・2剤に配合することで、発色を阻害する金属イオンを封じ、濁りのない発色に導きます。
3 製品特長
3-1 スロウカラー MERGE
<医薬部外品> 染毛剤 1剤 4色相 10色/100g/業務用
ファッションカラーの鮮やかさとコンフォートカラーの深みを併せ持つ大人女性(ファーストグレイ世代)に向けた”外国人風白髪染め”。白髪染めに配合している黒褐色系染料を最小限に抑え、シアーブルーベースに複数の染料を組み合わせたこだわりの処方設計です。黒髪に透明感、白髪には淡く色みを発色させることで、コントラストをなくしたやわらかな馴染みを表現し、透明感あふれる鮮やかなアッシュを叶えます。
3-2 スロウカラー アッシュオキシ 3
<医薬部外品> 2剤 1,000mL/業務用
アッシュの発色性をより効果的に表現できるスロウカラーオキシ。求める明るさや髪のコンディションに合わせて使用します。
3-3 スロウカラー アッシュオキシ 6
<医薬部外品> 2剤 1,000mL/業務用
アッシュの発色性をより効果的に表現できるスロウカラーオキシ。求める明るさや髪のコンディションに合わせて使用します。
4 MERGE開発サロン・Belle 樺井 英樹さんインタビュー
白髪染めの変化――――――
従来の白髪染めは色みを楽しむというより白髪のカバー率が重要で、あまり彩度の強いものはありませんでした。また、白髪が出てくる世代は髪が痩せてくる世代なので、髪の健康や質感といった白髪を染める以外の付加価値も年々機能性が高くなっていると感じます。さらに近年では、ケア性も重視しつつ、徐々に彩度の強い製品も出始めるなど、白髪染めのプロダクトにも変化が表れています。
MERGE開発に至った経緯――――――
白髪に対して悩みを抱えているお客様が自分のサロンをはじめ、世の中全体で増えたという実感があります。そのようなお客様は、白髪はしっかり染めなければならないという認識の方が多いです。ファッションカラーから一転して、ただ白髪を染める、ただ隠すではなく、白髪が出始めても、もっとヘアカラーを楽しんでもらえるようなものを作りたいと思いました。
そのためにはファッションカラーの延長のようなカラー剤、前述した彩度の強さだけでなく、ファッション性や明るさ、軽やかさのあるような今までにない新しいカラー剤の発想が必要だと考えました。
従来の白髪染めとMERGEの違い――――――
白髪は黒髪と白髪の明るさの差が大きいことで目立って見えてしまいます。従来の白髪染めは白髪をしっかり染めることでそのコントラストを無くします。MERGEは黒髪に透明感を出し、白髪には淡く色みを持たせるといった色みや明るさの調整により白髪をぼかして馴染ませます。
この白髪に対してのアプローチの違いで色みを楽しんでいただくことができ、THROWが追求してきた外国人風のアッシュや質感も表現できます。この外国人風の色みや質感は、肌の見え方や髪の軽やかさを左右します。大人女性だからこそ、美しい肌の演出や軽やかな質感が重要になると感じています。
MERGE開発にあたる苦労――――――
髪の赤みを消してアッシュをきれいに見せることと、白髪をカバーする(ぼかす)ことの両方を叶えなければならなかったのですが、青の染料を入れれば入れるほど、それに伴って白髪が浮いてきてしまうので、そのバランスを取るのに苦労しました。処方開発では、100人以上もの人頭で何度も仕上がりを確認し、完成までに約1年かかりました。
ファーストグレイ世代への現状の施術とMERGEの可能性――――――
ファーストグレイ世代の白髪の施術で“白髪をぼかす”ことは、ファッションカラーと白髪染めをMIXすることでも表現できます。しかし、求める色みや質感を叶えるにはある程度のテクニックが必要。MERGEは単品使いで白髪をカバーしながら、誰でも簡単に狙った色みが表現できて、ケア性にも優れているので質感も白髪染め以上の仕上がりです。MERGEはファッションカラーと白髪染めの中間に位置するカラー剤なので、活用の仕方でファーストグレイ世代女性へのヘアカラーの提案幅は大きく広がると感じています。
Belle / カラーディレクター 樺井 英樹(カバイ ヒデキ)さん
中日美容専門学校を卒業後、都内サロンを経て、2013年Belleに入社。個性を生かしたヘアカラー提案は多くのお客様から絶大な信頼を得ており、その活動はサロンワークを中心に美容業界誌やファッション誌においても繊細なデザインが高い支持を得ている。また、全国各地のセミナーや美容専門学校の講師としても幅広く活躍中。
http://belle-omotesando.jp/
■ MERGE イメージビジュアル
MERGE
FASHIO
COMFORT
「THROW」公式サイト
https://www.beautyexperience.com/throw/