
白髪の予防&対策方法で大切なのは、頭皮や体の中を改善していくことです。
ただ白髪を染めるだけでは、髪や頭皮にダメージを蓄積するばかり。応急措置的なことではなく、日常的に予防や対処を行って、白髪に悩まない髪を手に入れましょう。
1 なぜ白髪になるの?
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髪は毛細血管から運ばれた栄養分をもとに、細胞分裂をしながらつくられます。その細胞分裂の過程で色素細胞(メラノサイト)がつくり出したメラニン色素が毛髪内に取り込まれることで髪に色がつきます。
つまり、髪はもともと白髪なのです。それを黒く見せているのは、色素細胞(メラノサイト)がつくり出すメラニン色素のはたらきによるものなのです。
1-1 白髪のメカニズム
色素細胞(メラノサイト)のはたらきが、何らかの原因で弱まったり消失したりして、メラニン色素がつくられなかった、または足りなかった場合に白髪になります。
1-2 白髪の原因
白髪の原因としては、睡眠不足、偏った食生活による栄養不足、運動不足、ストレス、遺伝などが挙げられます。
2 白髪を予防するには?
生活習慣や食生活を見直すことで白髪を予防することができます。規則正しい生活、バランスの良い食事、ストレスの少ない環境で体質改善を行い、髪のアンチエイジングを行いましょう。
2-1 生活習慣を変えてみる
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規則正しい生活を心がけましょう。
そのためにまず見直すのは「睡眠」です。質の良い睡眠をとることで自律神経のバランスが保たれて新陳代謝が活発になり、血行が良くなります。必要な睡眠時間は人それぞれですが、睡眠の質を確保するためには、成長ホルモンが活発に分泌される夜22時~翌2時の間には寝ましょう。成長ホルモンは細胞の働きを活性化させてくれるので、白髪予防にかかせません。
また、ストレスを受けると自律神経が乱れ、緊張して血行不良が起きます。頭皮の血行が悪くなると十分な栄養が届かなくなり、髪にとって良くない環境になってしまいます。できるだけストレスが少ない生活に変えていきましょう。ゆっくりお風呂につかったり、ストレッチやアロマもリラックスできていいかもしれませんね。
2-2 食べると白髪予防効果の高い食材
白髪を予防するためには食生活の改善もとても大切です。積極的に摂取したい食材をご紹介します。
2-2-1 髪をつくるたんぱく質
肉類・魚介類・豆類・卵
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2-2-2 黒髪を作る組織の動きを活発にするミネラル
・亜鉛 :肉類・魚類・穀類
・銅 :豆類・穀類・果実類・魚介類
・ヨード(ヨウ素):海藻類・魚介類
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2-2-3 黒髪をつくる原材料となるチロシン
乳製品・果物・魚介類・ナッツ類
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2-3 手軽なサプリメントを使う
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食生活の見直しが必要なのはわかっているけれど、必要な栄養素を毎食とるのは難しいことです。
そこで、サポートとしてサプリメントを使ってみましょう。白髪の予防におすすめの成分をご紹介します。
2-3-1 亜鉛
亜鉛というのは、たんぱく質を髪に変えるためにとても重要なミネラル成分です。
2-3-2 銅
銅が不足するとメラノサイトでメラニン色素をつくり出すことができなくなります。
2-3-3 ヨード(ヨウ素)
ヨードは、細胞の成長や神経系の働きを活発にしてくれます。ヨードが少ないと健康な髪を維持することができません。
これら3つはミネラル成分ですが、その他に老化を食い止めてくれるビタミンCや、血行を改善させてくれるビタミンEなども積極的に摂取すると良いでしょう。
3 頭皮の血行を良くすることが大切
健康な髪をつくるためには、血液から十分に栄養をもらわなければいけません。つまり、栄養を運ぶための頭皮の血行改善がとても大切になってくるのです。
3-1 頭皮マッサージをしよう
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頭皮マッサージで頭皮の血行を良くし、栄養を運ぶ働きを促しましょう。
頭皮の負担にならないよう、マッサージをする時は、指の腹を使ってなでるくらいの強さで行います。強い力で押したり、爪を立てたりすると逆効果です。
頭の血流は、首から頭のてっぺんへ行き、首へ戻っていきます。頭頂部へ向かってマッサージをすることで血流が良くなります。
手順①:首から遠い顔周りの生え際から頭頂部へ指を滑らせる。
手順②:耳の上から頭頂部へ指を滑らせる。
手順③:耳の後ろから頭頂部へ指を滑らせる。
手順④:耳の下から鎖骨まで指を滑らせて首のリンパを流す。
3-2 頭皮の血行を促すツボ
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白髪の予防に効くとされるツボを3つご紹介します。ツボを押すときは、ゆっくりと力を入れ、気持ち良いなと感じる程度で止めます。力の入れ過ぎは逆効果です。1回3~5秒を数回繰りかえし、1日に数セット行うのが効果的です。
①百会(ひゃくえ) :両耳の穴から頭頂部へ垂直に線を延ばした交点に位置しています。血行が良くなります。
②正営(しょうえい):前頭部にあるツボで、目線(瞳孔上の垂直の線)上の前髪の生え際から約7.5㎝上の部分です。
③天柱(てんちゅう):両耳の下を、直線で結んで、真ん中から左右に3分の1くらいの場所です。自律神経を整えるツボです。
3-3 頭皮のエイジングケア
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頭皮という土台が整うことで健康な髪が育ちます。頭皮環境を整えるためには保湿も大切です。
そのためには頭皮用の美容液やクリームを使って、顔と同じように保湿を行いましょう。
また、髪にも頭皮にも紫外線は大敵です。日々の紫外線の下でじわじわと髪を黒くする細胞が壊されることで白髪が発生するとも言われています。UV加工の帽子を被ったり、スプレータイプの日焼け止めで対策を行いましょう。
4 今ある白髪を隠したい
4-1 白髪が目立たない髪型ってあるの?
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白髪が目立たない髪型には以下が挙げられます。
髪型①:白髪の目立ちやすい生え際を前髪でカバーします。
髪型②:前髪を厚めにつくり、まっすぐおろして生え際をカバーします。スタイリングでは、白髪の目立ちやすい分け目も作らずに仕上げます。
髪型③:頭頂部の分け目を「ジグザグ」します。まっすぐ分けると白髪が目立ってしまうので、ジグザグにしてぼかします。
髪型④:白髪の部分を覆い隠すように、髪を束ねることで白髪が見えなくなります。ボリュームのある髪留めなどで隠素方法もあります。
髪型⑤:白髪が目立つ部分を三つ編みにすると、白髪が見えにくくなります。
4-2 白髪が少量なら部分染めもあり
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少量の白髪なら部分染めをする方法もあります。
全体をカラーリングするとダメージが気になりますので、まずは部分染めから試してみましょう。
市販の物でスティックタイプやマスカラのようなタイプもあります。
また、使うたびに徐々に染まっていくタイプのものと一度きりで染めるタイプのものがあります。好みや状況に合わせて選んでみましょう。
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4-3 髪と頭皮に優しい白髪染めシャンプーやトリートメントで染める
普段使っているシャンプーやトリートメントで白髪のケアができるってご存知ですか?
シャンプーは白髪を予防するタイプ(今から生えてくる白髪にアプローチするタイプ)と白髪を徐々に染めていくタイプ、染めた髪の色もちをよくするタイプなどいろいろなタイプがあります。
白髪対策のトリートメントは、徐々に染めるタイプがメインです。一度にしっかり染めるのではなく、回数を重ねるごとに少しずつ染まっていきます。髪の毛のダメージがないうえにトリートメント効果でさらさらです。
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5 まとめ
白髪があるせいで他人の目線を気にしたり、外出が億劫になったりするのはとてももったいないことですよね。白髪の予防&対処をして、自分の好きなヘアスタイルで自信をもって外出できる毎日を過ごしてくださいね。