
「美容室できれいな髪色に染めてもらったのにすぐに色落ちしてしまった…。」というお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?せっかく染めたその髪色、少しでも長く保ちたいですよね。
そこで今回はヘアカラーの色落ちを防ぐ方法を現役の美容師さんに教えてもらいました。毎日のケアで髪色を長持ちさせましょう!
◆ 最終更新日:2020年6月4日
Contents
1 ヘアカラーが色落ちする原因
出典:Unsplash
ヘアカラーの色落ちは、髪を覆っているキューティクルが剥がれ、内部の染料が流れ出てしまうことで起こります。まずはその原因として挙げられるものをご紹介します。
1-1 洗浄力の強いシャンプー
洗浄力の強いシャンプーを使うことでキューティクルにダメージを与え、色落ちしてしまいます。
商品裏の配合成分欄に「ラウレス硫酸ナトリウム」や「ラウリル硫酸ナトリウム」という洗浄成分の記載があるものは洗浄力が強いシャンプーと言えます。
1-2 ドライヤーやヘアアイロンなどの熱ダメージ
ドライヤーの風は吹き出し口付近だと120℃以上の高温になっていることがあります。高温の風を髪に当て続けることで熱ダメージと乾燥でキューティクルが開き、ヘアカラーが色落ちしてしまいます。
また、ヘアアイロンやコテも同様です。100℃以上の高温で髪をスタイリングするため、ダメージの原因になります。
1-3 濡れた髪を自然乾燥させる
濡れている髪はキューティクルが開いていて、とてもデリケートな状態になっています。その状態のまま自然乾燥させてしまうと、キューティクルが開いたまま髪が乾くため、染料が流れ出やすくなったり、ダメージを受けやすくなってしまいます。そのため、自然乾燥をさせることは絶対にやめましょう。
1-4 紫外線ダメージ
紫外線は髪のアミノ酸の結合を壊し、それによってキューティクルが剥がれてしまうことで内部のたんぱく質を流出させてしまいます。そのとき、染料も一緒に流れ出てしまうため、色落ちしてしまいます。肌だけでなく、髪も紫外線対策が必要なのです。
2 色落ちしやすい色、しにくい色がある?
ヘアカラーには色落ちしやすい色としにくい色があります。その色の違いを、現役の美容師さんに教えていただきました。
教えてくれたのは…
学芸大学 BRITS 店長/スタイリスト 小山さとこさん
2-1 「アッシュ系」や「明るいカラー」は色落ちしやすい
日本人の髪には、赤色や黄色の色素が多く入っています。
アッシュ系のカラーにするためにブリーチをすると、黄色が出やすくなります。黄色はアッシュ系のカラーの正反対の色のため、アッシュ系の寒色カラーが入りづらく、色落ちしやすいという特徴があります。
また、明るい髪色も色落ちしやすいです。
ヘアカラーは薬剤でキューティクルを開いてメラニン色素を抜き、その後に髪に染料を入れてその入れた染料の分子が髪の内部で大きくなって中に留まることで染まるという仕組みです。しかし、明るい髪色(髪)は、抜くメラニン色素の量が多く、さらに入れる染料の色素が薄く、中に留まりにくいため色を入れても維持する力が少なく、色落ちが早い傾向があります。そして、大抵の明るいカラーは明るくするためにブラウン味を抑えているので、色が深く入りにくく、すぐに落ちてしまいます。
2-2 「赤系」や「暗いカラー」は色落ちしにくい
上でもお伝えしたように日本人の髪は赤みが強いので、赤系のカラーは比較的色が残りやすいです。
また、色味をしっかり入れて暗めのカラーにすることで色落ちしにくくなります。希望の明るさよりも1~2レベルほど下げて(暗くして)染めることによって染料がしっかりと入り、褐色も楽しめるカラーになります。
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