近年、育児休暇を取る男性が増えたり、家事や育児に積極的な“イクメン”がクローズアップされています。
あなたの周りにも、そんなイクメンのパパさんが何人かいるのではないでしょうか。
そして、頼りになるそのイクメンパパの話を聞くたびに、家でゴロゴロしてばかりのパパと比べてため息をついてませんか?
家のことに興味を示してくれる男の人と結婚しておけば良かったと後悔するのも分かりますが、その考えは少し違います。
イクメンのパパは勝手に育つものではなく、あなたが育てるものなのです。
そこで今回は、誰にでも取り組めるデキるパパの育て方をご紹介したいと思います。
1 イクメンとはどんなパパのこと?
家庭のことを率先してやり、上手にママをサポートしてくれるパパのことをイクメンと言います。誰もが憧れる理想の旦那さんですよね。
具体的に多くの女性が望むイクメンとは、どんなことをしてくれるのか見ていきましょう。
1-1 率先して子供の面倒をみてくれるパパ
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育児をテキパキこなして欲しいわけではありません。ただ、休みの日ぐらいは率先して子供の面倒を見てほしいものですよね。
一緒に公園に行ったり、家で遊び相手になってくれたり、それだけでいいのです。
少しの間でも子供から離れることが出来れば、ママも新たな気持ちで子育てに向き合えることでしょう。
1-2 すすんで家事を手伝ってくれるパパ
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言われなくても家のことを済ませてくれる旦那さんなんて、夢のようですよね。
お風呂掃除や食器洗いなど、少しでいいから家事を手伝って欲しいと考えているママが大半のようです。
どんなに仕事が忙しくても気を遣ってくれる旦那さんは、憧れますよね。
1-3 ねぎらいの言葉をかけてくれるパパ
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“いつもありがとう”といったねぎらいの言葉を毎日かけてもらえたら嬉しいですよね。
ママは、自分が頑張っていることを誰かに認めてもらいたいものなのです。
だから、身近にいる旦那さんに愚痴をこぼしてしまったとしても優しく受け止めて欲しいのです。
逆に、俺が稼いでいるのにわがままを言うな、などという心無い言葉が返ってきたら悲しい気持ちになってしまいます。
2 パパが育たない理由はあなたにあった!?
実は、世の中のイクメンと言われるパパは、奥さんの教育によるものが大半だということを知っていましたか?
生まれながらにしてイクメンの素質を持った男性は、ごく稀です。
あなたの旦那さんが頼りにならないのは、あなたが原因なのかもしれません。
今一度、日頃の言動を振り返ってみましょう。
2-1 パパを否定ばかりしている
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家事や育児に積極的なよそのパパさんの話を聞くと、無意識のうちに自分の旦那さんと比べてしまっていませんか?
自分の家のパパを他人と比べたり、パパがやってくれることにダメ出しをしてはいけません。
人間は、褒めて伸びるものです。マイナスのことばかり口にしていては、パパはお手伝いをしてくれるどころか、あなたとの間に距離を置くようになるでしょう。
2-2 パパに任せず何もかもを自分でこなしてしまう
パパに任せたら汚くなるからと家のことを1人でこなし過ぎてはいませんか?
何もかもあなたが完璧にやると、パパは安心してあなたに任せきりになってしまいます。
そして、家のことはあなたがやって当然と思い込んでしまうのです。
2-3 言わなくても察して欲しいと思っている
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グズる子供をあやしながら料理を作らないといけなかったり、急に雨が降ってきたから急いで洗濯物を取り込まなくてはいけなかったり、育児をしながらの家事は嵐のように忙しいものです。
そんな時にパパがのんきにテレビを見ていたら、暇なら手伝ってよとイライラしてしまいますよね。
けれども、基本的に男性は女性ほど気が利かない生き物なのです。
やってもらいたいことを具体的に言われなければ伝わらない人の方が圧倒的に多いので、忙しそうにしていたら察して欲しいという期待は最初からしてはいけません。
3 パパをイクメンに育てるための4ステップ
困ったパパをイクメンにするにはどうしたら良いのでしょう?
ここでは、イクメンに育てる方法をステップごとにまとめてみました。
困ったパパに悩まされているママは、ぜひトライしてみてください。
3-1 日頃からパパに感謝の気持ちを伝える
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人を変えたいならまずは自分を変えることが、対人関係の基本です。
世の中のパパたちは、毎日家族のために必死に働いています。そして、自分が家族を養っていることを誇りに思っています。
あなたがパパに感じているように、パパもあなたに感謝されたいと強く願っているのです。
ですから、パパのおかげで幸せだよ、などといったねぎらいの言葉を意識してかけるようにすると、パパは気分が良くなりますし、あなたに何かをしてあげたいという気持ちになります。
そのうち、あなたに対する感謝の言葉を口にするようにもなるでしょう。
こうやってじわじわとパパのやる気を充電させたあとで、次のステップへと進みます。
3-2 簡単なことからお願いする
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次は、実際にお手伝いをお願いしてみましょう。
まずは、子供でも出来そうな簡単なお手伝いを見つけてください。
例えば、テーブル拭きやお皿下げなど5分もあれば済んでしまう家事が理想です。
いきなり洗濯などの大がかりなことを頼めば躊躇しがちですが、簡単なことだとそれぐらいならと無理なく引き受けてくれることでしょう。
また、お手伝い内容を伝える時は、はっきりと口にしてください。あくまでも柔らかい口調で遠慮がちに言いましょう。
あなただけが頼りという空気感を出すのがポイントです。
3-3 お手伝いをしてもらったら、たくさん褒める
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お手伝いをしてもらえたら、パパをたくさん褒めましょう。
ありがとうと笑顔で言われれば、内心面倒くさいと思っていた旦那さんもまたやってやろうという気になるはずです。
ここで重要なのが、絶対に否定的なことは言わないことです。
こんなことも出来ないの?などと言われれば、パパのやる気は瞬く間に消失してしまいます。
3-4 繰り返す
この3ステップを、ひたすら繰り返します。そして、次第に頻度と難易度を上げていきます。
徐々に慣らすことで、パパも自然とお手伝いモードに染まっていくでしょう。
自ら率先して動いてくれた日には、大袈裟なくらい褒めちぎってください。
4 イクメンの育て方・応用編
イクメンを育てる4ステップを試してみても上手くいかないことはあります。
困ったパパに輪をかけた強者パパも時にはいることでしょう。
そんなパパに苦労しているママのために、ここでは応用のパターンをご紹介したいと思います。
4-1 子供と一緒にお手伝い
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どんな小さなお手伝いでも嫌がるパパは、子供とセットでお願いしましょう。
子供と一緒に食器を洗ってもらう、子供と一緒に窓を拭いてもらう、といった具合です。
パパが子供と触れ合う絶好の機会になりますし、子供の笑顔が間近で見られるのはパパも嬉しいはずです。
毎週日曜日は子供と床拭きをするなどと決めて、紙に書いて貼っておくのも良いですね。
かわいい子供にせかされたら、パパもやらないわけにはいかないでしょう。
4-2 パパにママの1日を体験してもらう
パパがいつまでもお手伝いを渋るのは、あなたの仕事を甘く見ているからという理由も考えられます。
自分の仕事の方が大変なのに嫁の仕事まで手伝うのは不公平だ、と思っているパパは案外多いのです。
そんなパパには、1日だけあなたの仕事を体験してもらいましょう。
この時、体調を崩したなどと言って実家に身を寄せたりして現場には立ち入らないのがポイントです。
1人で家事と育児を担うことの大変さを知ったパパは、考えを改めるはず。
そして、お手伝いのスタンスが変わるかもしれません。
5 まとめ
生まれつきのイクメンなんて、めったにいません。
あなたの知っている頼もしいパパさんも、実は奥さんに育てられた可能性の方が高いのです。
ポイントは、とにかく褒めてパパの自尊心を高めることです。そして、決してあきらめないことです。
変われない人間などこの世にはいません。どんなパパでも、永遠の愛を誓い合った特別な人。必ず思いやりや優しさを持っています。
それをどうやって引き出すかは、あなた次第なのです。
あなたも、今日からパパ育児を始めてみませんか?