
最近頭皮に違和感を感じると悩んでいませんか?あなたが感じている違和感、それは頭皮が炎症を起こしているからかもしれません。
今回はそんな頭皮の炎症について、原因から病状別の対策方法までご説明します。この記事を読んで、頭皮の悩みを解消し、ハッピーな毎日を送りましょう。
◆ 最終更新日:2018年5月25日
Contents
1 頭皮が炎症を起こす原因とは
出典:https://pixta.jp/
頭皮が炎症を起こす原因は以下の3種類に分けることができます。
・外的要因
・内的要因
・病状によって異なる原因
1-1 外的要因
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外的要因の中でも3つの原因に分けることができます。
1-1-1 物理的な外的刺激
熱や紫外線などが挙げられます。
1-1-2 化学的な刺激
薬剤の使用、強酸、強アルカリ、優雅医薬品により引き起こされるものです。
1-1-3 生物的な刺激
ウィルスや細菌、寄生虫なども刺激の一部になります。
1-2 内的要因
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ストレスや臓器の機能異常、代謝異常、アレルギーなど体の組織の破綻が要因として挙げられます。
1-3 病状によって異なる原因
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体にできる炎症とは違い、頭皮湿疹や皮膚炎には病状によってそれぞれ原因があるのが特徴です。その病状と原因について、次の章からご説明します。
2 『脂漏性皮膚炎』
2-1 病状
・髪の生え際がベタベタする
・カサカサしたフケが発生する
・頭皮が赤くなる、かゆみが出る
・額や鼻のまわりにも症状が出る
2-2 原因
脂漏性皮膚炎は赤ちゃんでも発症しますが、成人とは原因が異なります。
【赤ちゃん】
・皮脂の分泌量が多い
・毛穴が未発達なので皮脂が毛穴に溜まりやすい
【成人】
マラセチアというカビの真菌が原因です。
この菌は普段から皮膚に存在しており、皮脂をエサに繁殖をしています。正常な皮脂量では炎症を起こすことはありませんが、皮脂量が多くなると増殖し、その代謝物も増えることで頭皮の炎症を引き起こします。つまり、皮脂の過剰分泌が根本の原因と言えます。
皮脂の分泌量が多い男性に多い印象ですが、女性もホルモンバランスの乱れなどで発症する場合があります。
2-3 対策
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脂漏性皮膚炎が厄介なのは、慢性化し、再発を繰り返してしまうことです。そのため、基本的には病院に通い、治療をします。
自宅でできるるセルフケアとしては、
・毎日しっかりと頭皮を洗う
・栄養バランスの良い食事を摂る(特にビタミンB群を取り入れる)
・紫外線対策をする
・規則正しい生活でストレスを避ける
といったことが挙げられます。
3 『接触性皮膚炎』
3-1 病状
外部からの刺激が肌に接触した部分に下記の症状が表れます。
・赤いぶつぶつ(紅斑)ができる
・皮膚が盛り上がる(丘疹ができる)
・水が入った湿疹(水疱)がでる
接触した部分としていない部分で、はっきりと境界線が分かるのが特徴です。
3-2 原因
刺激物や毒性の強い物質が原因となります。
・虫の毒
・強力な石鹸や洗剤
・毒性のある植物
【代表的な物質】
植物(うるし、銀杏、アロエなど)、金属(銅、銀、クロムなどの指輪やネックレスなど)、化粧品、ゴム、シャンプー、衣類(下着、おむつ、手袋など)、外用薬(湿布、軟膏など)
また、こういったアレルギー性の湿疹は人それぞれの理由や原因が考えられます。
3-3 対策
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・原因物質を特定する
⇒湿疹が表れるたびにメモを取っていくと原因を特定しやすいです。また、子供に症状が表れた場合は、よだれや調味料、食品などが原因になっている場合もあります。
・患部をかきむしらない
・薬剤による治療を行う
・肌を清潔に保つ
4 『アトピー性皮膚炎』
4-1 病状
・水分が少なく乾燥した状態になる
・カサカサしたフケのようなものが落ちる
・赤い腫れができる
・皮膚が盛り上がる(丘疹ができる)
4-2 原因
アトピー性皮膚炎はかゆみや湿疹、かぶれなどが発生する病気です。もともとは乳幼児に多い病気ですが、最近では大人のアトピー症状も増えてきています。
主な原因には以下のようなものが挙げられます。
・ハウスダスト、ダニ、カビ
・食べ物からのアレルギー反応
・刺激物(石鹸、洗剤、化粧品などに含まれる化学成分、添加物、乾燥、汗やアカ、汚れ)
4-3 対策
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・肌を守るバリア機能が弱まっているため、あらゆる刺激を避ける
・紫外線対策をする
・汗を放置すると細菌が増えるため、こまめに拭く
・無意識のうちにかきむしってしまうことに備えて爪を短くしておく
5 『乾燥性皮膚炎』
5-1 症状
・角質が剥がれ落ちている
・皮膚の表面がガサガサになり、白い粉を吹いたようになる
・軽い刺激でかゆみを感じる
5-2 原因
乾燥性皮膚炎は外的な要因と内的な要因が混在しています。
【外的な要因】
・皮膚のうるおいを奪う洗浄剤・薬剤が接触する
・皮脂を拭き取る物質が皮膚への刺激となる
・空気の乾燥
【内的な要因】
・アレルギー体質である
・生活習慣が乱れている
・食生活が乱れ、栄養バランスが偏っている
・加齢
5-3 対策
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・シャンプー時、指の腹を使ってやさしく頭皮を洗う
・生活習慣の改善を行う
・体を洗う際は刺激の少ない洗剤で丁寧に洗う
・洗剤に触るときはゴム手袋をする
6 『アレルギー性皮膚炎』
4章でご紹介した「アトピー性皮膚炎」と間違えやすいですが、原因が複雑なアトピーとは違い、比較的簡単に治療することができます。また、こちらは赤ちゃんに多く発症する皮膚炎です。
6-1 症状
・かゆみが頭皮や顔、耳、関節に表れる
・耳の付け根がただれて切れる
・皮膚が硬くなる
・特定の食べ物を摂取した後に湿疹ができる
6-2 原因
・ほこり、ハウスダスト、花粉、食品、薬
・化粧品、金属、植物などが直接皮膚に触れる
・精神的ストレスや過度の疲労
・遺伝的
6-3 対策
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・かゆみが発生してもかかない
・シャンプー時に力強く頭皮を洗わない、刺激の強いシャンプーを使わない、ぬるめのお湯を使用する
・入浴後はタオルで優しく頭皮の水分を拭き取り、水分が乾く前に頭皮専用ローションなどの保湿剤をつける
7 まとめ
頭皮の炎症に関してはさまざまな種類があり、それぞれ原因や対策法が異なります。
炎症には症状に見合ったケアが非常に重要になります。自分でできるケアを行っても症状が治らない場合は皮膚科を受診し、医師の診断を受けましょう!