美容師が教えるグレイカラーの意味とは？ファッションカラーとの違いも

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最近、「グレイカラー」という言葉をよく聞きます。そしてその対になる言葉として「ファッションカラー」という言葉もあります。
どちらも髪を染めるヘアカラーなのですが、その2つには明確な違いがあります。

今回は「グレイカラー」の意味、そして2つのカラーの違いからメリット＆デメリットを美容師さんに取材しました！

「グレイカラー」について教えてくれたのは・・・

MINX 銀座中央通り店
トップデザイナー　小林 篤史さん

【PROFILE】
ヘアケア、前髪カット支持率ナンバーワン！
髪質、輪郭、悩みに合わせたデザインカットや前髪、顔周りの似合わせカットに定評があります。
また、ヘアケアやトリートメントの資格も複数所持しており、ヘアケアに関しても数多くのお客様からの信頼が厚いです。髪にお悩みの方は是非ご相談ください。

1 グレイカラーとは？

出典：https://unsplash.com/

グレイカラーとは、白髪染めのことです。
ひと昔前まで日本では、ヘアカラーというのは基本的に白髪を染めるものとして扱われてきたため、今のようにグレイカラーとファッションカラー（おしゃれ染め）というような分かれ方はしていませんでした。そのため、美容師でも扱いがとても難しく、困難でした。

2つに分かれ始めたのは割と最近で、商品のターゲットを明確にして使いやすくするためにグレイカラー、ファッションカラーという呼び方がついたのです。

2 髪に色を入れる仕組みと2つのヘアカラーの違い

2-1 髪に色を入れる仕組み

出典：https://pixta.jp/

ヘアカラー剤は1剤と2剤というのに分かれていて、この2つを混ぜたときに化学反応が起き、髪への発色が始まります。

1剤にはアルカリ剤（アンモニア）と染料などが配合されています。
アルカリ剤は髪の表面にあるキューティクルという蓋のようなもの開き、髪に染料（※）が入りやすい状態を作ります。※染料…髪に色をつけるもの。
2剤は酸化剤（過酸化水素水）です。この酸化剤とアルカリ剤が化学反応を起こし、染料が髪に内部に入ります。これが髪に色を入れる仕組みになります。

2-2 グレイカラーとファッションカラーの違い

出典：https://unsplash.com/

グレイカラーとファッションカラーは、基本的には「染料の濃さ」が違います。

グレイカラーの場合は、染料の中にブラウンの色味が多く入っており、白髪が安定して染まるように作られています。
ファッションカラーの場合は、多くの色味を楽しめるようにブラウンの色味を少なくし、彩度が出しやすいように調合されています。
これがグレイカラーとファッションカラーの大きな違いになります。

3 グレイカラーで髪を染めるメリット＆デメリット

出典：https://unsplash.com/

グレイカラーとファッションカラーの違いなどをご説明してきましたが、続いてはそれぞれのメリットとデメリットを挙げていきます。

3-1 メリット

・白髪をカバーできる
・色持ちが良い
・暗い色にしやすい（トーンダウンが容易にできる）

3-2 デメリット

・彩度が低い
・赤みが出やすい
・暗くすると次のカラーで明るくできない

4 ファッションカラーで髪を染めるメリット＆デメリット

出典：https://unsplash.com/

4-1 メリット

・彩度が高い
・明るい色にできる
・いろんな色を楽しめる

4-2 デメリット

・白髪が染まらない
・色持ちが良くない
・明るい色から一気に暗い色にするのが難しい

5 グレイカラーに切り替えるタイミングは？

一般的には全体の3割が白髪になると切り替えの時期と言われています。しかし、白髪は部分的に生えてきたりするので一概には言い切れません。
数本の白髪でも気にするがあまり、ストレスになってしまってはより白髪を増やしてしまう原因になることも。自分自身が気になってきたり、他人の目が気になったときがグレイカラーへの切り替え時だと思います。

6 白髪染め初心者におすすめのヘアカラー

出典：https://pixta.jp/

白髪は部分的に生えたりすることがあります。
そういう時は薬剤をうまく配合して、白髪を染めながら色味を楽しむこともできます。

また、根元はグレイカラー、毛先はファッションカラーで染めることもできます。
その場合は若干白髪の染まりは悪いですが、目立たなくなりますし、初めてグレイカラーをする人にはおすすめしたい染め方です。

今回ご協力いただいたのは…
『MINX 銀座中央通り店』

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