毎日使うキッチン洗剤だからこそ、肌にも健康にも優しいものを選びたいですよね。
いま、ライフスタイルにこだわる主婦たちの間では、オーガニックのキッチン洗剤が注目されています。
肌や身体にはもちろん、環境にも優しいエコアイテムなのに加え、そのおしゃれなボトルデザインも人気の理由のひとつ。生活感が出やすいキッチンをおしゃれに演出してくれます。
そこで改めて、なぜオーガニック洗剤がいいのか、どんな商品があるのかを調べてみました。
Contents
1 オーガニック洗剤とは
出典:PIXTA
一般的に、天然由来の成分を中心に配合され、石油系化学成分は全く使用しないか、もしくはごく少量のみ使用して作られた洗剤をオーガニック洗剤と言います。
しかしながら、世界的に標準化された文章などの定義はなく、日本でもオーガニックを認定する法的基準はないのが現状です。
海外からもオーガニック製品は多数入ってきていますが、特にフランスやドイツ、オーストラリアなどは食品から化粧品に至るまで、オーガニックの基準を国家レベルで監視していることから基準がとても厳しく、オーガニックと呼ばれるために各企業は相当努力をしているそうです。
2 オーガニック洗剤のメリットとデメリット
[メリット]
天然由来の成分を配合して作られているので、肌に優しく安心して使える点が一番のメリットでしょう。手荒れがひどい人やアレルギーを持った人、肌の弱い赤ちゃんがいる家庭には嬉しいですね。
また、天然成分は排水になっても微生物に分解され自然に戻っていくので、地球環境にとても優しいと言えます。
[デメリット]
通常の洗剤より洗浄力に欠けることがあります。ただし、最近のオーガニック洗剤はいろいろな研究によって、洗浄力の強化もされているようです。
また、オーガニック洗剤はどこにでも売っているものではないので、近所のスーパーやドラッグストアなどですぐ手に入らないのもデメリットのひとつ。ただ、こちらも今はネット通販などですぐに届けてくれることが多いので、大きなデメリットにはならないかもしれません。
3 オーガニック洗剤と通常の洗剤との成分の違い
出典:PIXTA
大手のメーカーから発売され、スーパーやドラッグストアなどでよく目にする洗剤は、多くが合成洗剤とよばれるものです。
オーガニック洗剤と通常の合成洗剤の成分で大きく違うのは、天然由来の成分で作られているか、石油由来の成分を含んでいるかということでしょう。
合成洗剤の多くは、石油由来の成分を使用した合成界面活性剤を使用しています。この合成界面活性剤は、酷い油汚れをすっきり落としてくれる反面、手の表面の皮脂までも一緒に落としてしまいます。
その結果、手が乾燥しやすくなりバリア機能も低下、外的刺激に弱くなってしまい、アレルギーを引き起こす原因にもなってしまいます。
合成洗剤は界面活性剤のほかにも、アルカリ剤、水軟化剤、工程剤、分散剤、蛍光増白剤、酵素、香料などさまざまな添加物が含まれています。
これらが食器などに残留すると、それを使って食事をすることで成分が身体に入ってくることも考えられます。
さらに、合成洗剤を使った排水には、自然界で分解されない成分が含まれているので、蓄積されれば環境にとっても負担になってしまいます。
一方、オーガニック洗剤にも界面活性剤を含んでいるものはありますが、天然植物由来の成分から作られた天然界面活性剤がほとんどです。
石油由来の合成界面活性剤に比べると洗浄力は衰えるかもしれませんが、手や身体、環境には優しいと言えるでしょう。
4 人気のオーガニックキッチン洗剤【5選】
天然由来成分にこだわり、さらにそのボトルのデザイン性の高さからも人気のオーガニックキッチン洗剤をピックアップしてみました。
4-1 Murchison-Hume(マーチソン・ヒューム)/ディッシュウォッシング
出典:Amazon.co.jp
4-1-1 どんなブランド?
地球と子供たちの健全な共生と発展を求めて、オーストラリアで設立された家庭用洗剤のブランド。環境や人に優しいのはもちろん、キレイ好きでおしゃれな人たちの暮らしに寄り添うことも大切にしています。
4-1-2 商品の特徴
100%植物原料にこだわり、石油系化学成分は一切含まれていません。天然アロマ成分や保湿成分を厳選して配合。
上品な泡立ちで食器をきれいに洗いあげてくれます。さらに、廃水の状態を整えて、排水管の臭いを抑える働きを助けてくれるのもポイント。
シンプルですっきりとしたボトルデザインは多くのおしゃれ主婦たちにも人気で、キッチンを一気におしゃれにしてくれること間違いなしです。
4-2 THE LAUNDRESS(ザ・ランドレス)/ディッシュデタージェント
出典:Amazon.co.jp
4-2-1 どんなブランド?
2004年にニューヨークでスタート。ドライクリーニングを使用せずに、大切な服を自分で洗ってケアすることをテーマに、スタイリッシュで環境にも配慮されたファブリックアイテムを展開。成分に石油系原料を使用せず植物性原料を使用し、排水は自然に分解され、100%自然にかえるよう地球のことも考えています。
4-2-2 商品の特徴
食品を分解する酵素などの有効成分が高濃度に配合され、少しの量でしっかりと汚れを落としてくれます。泡切れもよく、食洗器に使うのも少量でOK。
4-3 HARMONIE VERTE(アルモニベル)/ディッシュデタージェント
出典:Amazon.co.jp
4-3-1 どんなブランド?
フランス発のエコロジカル・オーガニック洗剤ブランド。天然由来成分を使いながらも、しっかりとした洗浄力を実現。
環境や身体のことを考えた商品開発によって生み出された商品は、エコやオーガニックに対するこだわりを持って行動している人たちの暮らしに寄り添っています。
敏感肌の人や赤ちゃんなどすべての人が使いやすく、地球環境に優しく、使い続けられる価格設定の3つにこだわっています。
4-3-2 商品の特徴
少量で泡立ち、油汚れもしっかり落としてくれます。ほのかな天然レモンの香りでお皿洗いをしながら気分もアップ。
天然由来成分を使用しているので、水の中の生き物や水質汚染への影響も最小限に。厳しい基準を設けた「ナチュール・エ・ブログレ」認証を取得しています。
4-4 made of Organics(メイド オブ オーガニックス)/オーガニックディッシュリキッド
出典:Amazon.co.jp
4-4-1 どんなブランド?
家族のために本当に安全・安心なものをと作られた日本のオリジナルブランド。
オーガニック認定に厳しいオーストラリアオーガニック認定機関のACO認定を取得しており、できる限りオーガニック成分の配合率が高くて安全性に優れているオーガニック製品を世界中から探し求めています。
4-4-2 商品の特徴
アロエベラジュースとラベンダー水をベースとし、スキンケア商品にも使われるような刺激の少ない植物性の洗浄成分を配合。肌のph値に近い微酸性なので、手荒れの心配な人や敏感肌の人におすすめです。
4-5 sonett(ソネット)/ナチュラルウォッシュアップリキッド カレンドラ
出典:https://www.sonett.jp/product/product02/#p04
4-5-1 どんなブランド?
水と自然を守りたいという願いをこめて、オーガニック洗浄剤の先駆者として1977年にドイツに設立。工場で使用する電力も、水力発電や自然エネルギーを使用するなど、積極的に環境問題に取り組んでいるブランドです。
4-5-2 商品の特徴
菜種油石けん、オリゴ糖界面活性剤、ヤシ油由来のアルコール硫酸塩の相乗効果で油汚れもすっきり。市販の石油系合成洗剤におとろえない洗浄力が期待できます。
泡立ちがよく、泡切れも早いのですすぎも簡単。排水は分解して自然に戻るので、環境にも優しいです。
5 まとめ
キッチン洗剤にもさまざまなタイプがあり、その成分もいろいろということがお分かりいただけたでしょうか。
手荒れの原因は、水仕事が多いからだけではなかったのですね。
実際に食べるものだけでなく、キッチン洗剤も肌や身体、環境にやさしいオーガニックを選んで、エコな生活を送りましょう!