ぺたんこの髪をドライヤーでボリュームアップ!美容師が実践する乾かし方テク

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もともと髪が細くてボリュームがない人はもちろん、30代半ば頃から何となく髪のハリやコシがなくなり、ぺたんこの髪になって老けて見えると悩む人も少なくないようです。

そこで、髪のプロである美容師さんに、ぺたんこの髪になる原因や、日頃から行っている髪をボリュームアップさせる方法を教えてもらいました。


ぺたんこの髪の原因と対策について教えてくれたのは・・・

APEN LINK 新宿
店長/飯田知秀さん

飯田知秀

スタイリスト歴:9年
出身校:山野美容専門学校

「肩上スタイル全般、特にボブスタイルを得意とし、丁寧で親身なカウンセリングでお客様とのイメージ共有を第一に、“あなたのなりたい!を叶える”をモットーに施術させていただきます。」


1 髪がぺたんこになる原因

1-1 ホルモンバランスの崩れ

ホルモンバランス出典:PIXTA

髪のボリュームがなくなってぺたんこになってしまう原因は、ホルモンバランスの崩れによるものが大半と言っていいでしょう。

女性ホルモンには、女性らしい体を作ったりしなやかな髪を作るのに必要な「エストロゲン」という物質があります。

出産をすると、このエストロゲンが減ったりするのですが、過度なダイエット生活習慣の乱れ、そして更年期にもエストロゲンの分泌は急激に減っていきます。

するとホルモンバランスが崩れ、抜け毛や薄毛にもつながり、髪質もハリやコシのないものになってしまうのです。

ハリやコシがなく元気のない髪は、頭皮から真っすぐ上に向かって生える力がなく、ボリュームが出せなくなるのです。

1-2 シャンプーが合っていない

シャンプー出典:PIXTA

シャンプーにはさまざまな界面活性剤(洗浄成分)があり、大きく分けると、アミノ酸系石鹸系高級アルコール系に分類されます。

ドラッグストアなどでよく見かけるシャンプーはほとんどが高級アルコール系のシャンプーで、洗浄成分にラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na、(C14-16)スルホン酸Naなどが配合されています。

これらは洗浄力が強く、必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があり、さらに刺激も強いので、頭皮にダメージを与えかねません。

頭皮がダメージを受けると頭皮環境が悪化し、健康な髪を作ることが妨げられます。するとハリのある髪が育たず、ぺたんこの髪になってしまうのです。

また、石鹸系シャンプーは天然成分を原料としていますが、洗浄成分は強めです。

>>シャンプーの種類を徹底比較!特徴を知って髪の悩みに合うものを選ぼう!

1-3 トリートメントのつけすぎ

トリートメント出典:PIXTA

アウトバストリートメントは洗い流さない分、つけすぎると髪がべたっとしてボリュームダウンにつながります。

トリートメントにもオイルやジェル、ミルク、クリーム、ミストなどの種類があり、特にオイルやクリームタイプは髪をしっとりさせてくれますが、髪が細くて量が少ない人はつける量に気をつけるようにしましょう。

1-4 髪が長すぎる

髪が長すぎる出典:PIXTA

髪が長くなるとその分重さも加わるので、ボリュームはなくなってしまいます。
20cm以上の長さになったら自然なボリュームはあまり期待しない方がいいでしょう。

 

2 ボリュームを出すドライヤーのかけ方

ドライヤー出典:PIXTA

髪にボリュームを出す一番のポイントは、髪の乾かし方にあります。
髪の根元を立ち上げるように乾かせば、自然とボリュームはアップします。これを美容業界では「根起こし」と呼んでいます。

根起こしは髪の根元3cmが重要です。生え方とは逆の方向にドライヤーをあて根元を90度に立たせるイメージで乾かしてください。

前髪の場合、極端に言えば後ろに引っ張る感じで乾かすくらいでも良く、サイドや後ろも頭頂部に向けて引っ張りながら根起こしをしてあげると、普通に乾かした時より2.5倍くらいのボリュームが出ます。

2-1 髪の内側から乾かす

髪の内側から乾かす

トップから乾かしがちですが、後で内側を乾かすと先に乾かした外側にもドライヤーの風があたり、必要以上に乾かしすぎてしまいます。

特に髪が長い人や多い人は、ダッカールなどでブロッキングして髪を留め、内側から乾かすようにしましょう。

ドライヤーは、髪に平行に風をあてるようにすると、キューティクルが一定方向で均一に閉じるので、髪にツヤがでます。

2-2 トップは分け目とは逆に乾かすようにする

分け目とは逆に乾かす

分け目とは逆に乾かす

頭の中でもトップは髪の量が少なめになっています。そのため、分け目とは逆側に根起こしをして乾かすと、髪の根元がより起き上がります。

◆根起こしをせず普通に乾かした時と、根起こしをして乾かした時の違いはこちら!

違い

 

3 根起こし後のボリュームキープのためのスタイリング方法

3-1 スプレーでボリュームをキープ

根本3cmにスプレー

根本3cmにスプレー

こちらも根起こし同様、根元3cmにスプレーをかけることが大切です。

頭皮にかけないようにするのがベストですが、ボリュームの持ちをよくするためには、頭皮からかけた方が長持ちします。

コームにスプレーを吹きつけて、根元をとかすようにするのが簡単でおすすめです。

また、スプレーが自然乾燥で乾くまでしばらくじっと持っていてあげるのもポイント!スプレーをした部分を早く乾かそうとドライヤーをかけると、逆にボリュームが落ちる可能性があるので避けましょう。

◆スプレーでボリュームをキープしたのがこちら

スプレーでボリュームをキープ

スプレーでボリュームをキープ

スプレーでボリュームをキープ

3-2 ワックスでさらにボリュームアップ

ワックス出典:PIXTA

そもそもワックスは質感調整に使うものです。ツヤがあるかないか、束間があるかないかを調整してくれるものなのです。

そして、この束の重なりを作ることでボリュームがあるように見せているのです。
間違ってはいけないのは、ワックスは毛先だけにつけるのではなく、根元→中間→毛先の順番でつけていくことが大切です。

毛先だけにつけると、ワックスの重みで根元に出したボリュームもダウンしてしまいます。

 

4 今後は根元のエクステにも注目

最近、根元部分にだけ短いエクステをつけるのがじわじわ人気を集めています。
根元1mmに3本くらいのエクステをつけてボリュームを出すもので、今後さらに人気がでてくるのではないでしょうか。

 

5 まとめ

ぺたんこの髪にボリュームを出すには、とにかくドライヤーで乾かすときに、しっかり根起こしをしてあげることが大切です。

特にロングヘアの方は自分でするのがなかなか難しいかもしれませんが、若々しく見せるためのボリュームアップのため、丁寧に根起こしをしてあげてください。

 

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