
鏡を見ていると、きらっと光る白髪が!白髪が1本あるだけで5歳老けて見えるって言うし、今後どんどん増えていくのは怖い!
そんなお悩みをお持ちのあなたに朗報です。実は、生活習慣の改善を行うことで白髪を予防することができるのです。
これからご紹介する方法を実践して、黒々した健康な髪の毛を育て、ハッピーな日々を過ごしましょう。
◆ 最終更新日:2017年12月27日
1 白髪のメカニズムを知ろう
実は髪の毛というのは、生まれたばかりは色がついていない無色=白髪です。
毛根部分にあるメラノサイトという色素細胞がメラニン色素を作り、それが髪に着色されることで黒髪として生えてきています。
このメラノサイトの働きが何らかの原因で弱ってしまうと、メラニン色素が減少し、黒髪に着色する力が弱くなってしまい、白髪となって生えてきてしまいます。
2 白髪になる5つの原因
2-1 加齢による白髪
皮膚などの老化と同じで、メラノサイトの働きも加齢によってどんどん鈍くなっていきます。
そしてメラニン色素の生成も徐々に衰えていき、髪に着色させることができなくなってしまいます。
2-2 遺伝による白髪
出典:PIXTA
最近の研究により、白髪は黒髪に比べてメラノサイトの生存や維持、黒化に非常に重要な働きを持つ遺伝子の発現量が低下していることがわかっています。
稀なケースとして、遺伝的な原因により先天的に色素形成能力のない人も白髪になります。
また、部分的に皮膚が脱色する白斑症が頭皮部分に起こると、その部分が白髪になることもあります。
2-3 ストレスによる白髪
出典:PIXTA
ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、血行が悪くなってしまいます。
また、人間はストレスを受けると細胞の老化を進める活性酸素を発生させます。ストレスがあると正常な働きをしてくれず、色素が髪の毛に混ざりにくくなり、白いまま生えてきてしまいます。
2-4 食生活の乱れによる白髪
出典:PIXTA
体の細胞は日々分裂して作り替えられています。そのため、バランスの良い健康的な食事で栄養を送り続けなければ、細胞の老化は早くなります。
極端な食事制限をするダイエットも栄養不足の原因です。体や髪に十分な栄養が届かず、そのまま栄養不足が続くと、白髪だけではなく、薄毛や抜け毛の原因にもなってしまいます。
また、逆に食べ過ぎても栄養バランスが崩れて、最終的に体の末端部分の頭皮にまできちんと栄養が届かない結果になります。
2-5 病気による白髪
出典:PIXTA
胃腸疾患や貧血症などの病気が理由で白髪が増えることがあります。
毛細血管の血流が悪くなったり、栄養が吸収されにくくなるといったことが原因と考えられます。気になる場合は病院での受診をおすすめします。
3 白髪を防止する6つの習慣
3-1 栄養バランスのとれた食事
髪を作るために必要な栄養素をバランスよく摂取することは、最も基本的な対策と言えるでしょう。
3-1-1 髪の主成分「たんぱく質」の摂取
出典:PIXTA
髪の毛は皮膚の一部が変化したもので、主成分は皮膚と同じケラチンというたんぱく質からできています。
そのため、良質なたんぱく質を摂取することが、健康な髪を作るのに大切なのです。たんぱく質を含む代表的な食品として、牛肉、卵、大豆、青魚などがおすすめです。
3-1-2 メラノサイトを活発化させる「ヨード」の摂取
出典:PIXTA
ヨード(ヨウ素)には、メラニン色素を生成するメラノサイトの働きを活発にする効果があります。ヨードを含む代表的な食品として、こんぶやひじきなどの海藻類、いわし、さばなどがおすすめです。
外食やコンビニ弁当が多いという方は、わかめ入りの味噌汁や海藻サラダなどを加えてみるのもひとつです。
ただし、ヨードは過剰摂取をすると甲状腺の病気を招く可能性もありますので、あくまでバランスの良い食事を心掛けましょう。
3-1-3 メラニン色素の原料のひとつ「チロシン」の摂取
出典:PIXTA
アミノ酸の一種であるチロシンはメラニン色素の原料のひとつで、これが不足しているとどんなにメラノサイトが働こうとも髪の毛に色をつけることはできません。チロシンを含む代表的な食品として、大豆製品(豆腐、納豆など)、チーズ、バナナなどがおすすめです。
白髪防止のほかにも、チロシンはストレスの緩和や集中力を高める効果もあり、細胞の老化を抑えたり、高コレステロール改善の働きも期待できる成分と言われています。
3-1-4 チロシナーゼの合成に必要不可欠な「銅」の摂取
出典:PIXTA
メラノサイトが持っている酸化酵素がチロシナーゼというもので、このチロシナーゼが働くことにより、チロシンを原料としたメラニン色素が作られています。
そのため、チロシナーゼがなければ、メラニン色素は生まれないのです。
そのチロシナーゼの働きを活発にさせてくれるのが銅です。銅は体内で作ることができない成分なので、食事を通して摂取するしかありません。銅を含む代表的な食品として、レバー、ココア、ナッツ類、魚介類(かに、いか、えびなど)がおすすめです。
3-1-5 体を温める食品の摂取
出典:PIXTA
血行を良くすることも白髪防止には大切なことです。
そのため、体を温めてくれる食品を摂取することもおすすめです。体を温める代表的な食品として、しょうが、根菜類(かぼちゃ、にんじん、ごぼう、玉ねぎ)、りんご、ぶどう、発酵茶(紅茶、中国茶、ほうじ茶など)がおすすめです。
ただし、唐辛子などの香辛料は髪の毛にあまり良い効果を与えないので注意してください。
3-2 規則正しい睡眠時間の確保
出典:PIXTA
髪の毛の主要組成栄養素はたんぱく質です。そのたんぱく質の合成作用を高めるために、成長ホルモンをできるだけ多く分泌する必要があります。
成長ホルモンの分泌は人間の副交感神経によってコントロールされています。人が活発に動くことができるのは、主に神経系統である「交感神経」が働いているからです。逆に落ち着いているときや睡眠中は「副交感神経」が働いています。
この副交感神経が、体や細胞を回復させる力を持っており、1日1回は副交感神経によって体を回復する時間を作ってあげなければならないのです。副交感神経の働きがもっとも活発なのが、22時~深夜2時頃と言われていて、髪の毛が一番成長するのもこの時間帯になります。そのため、この時間帯にしっかりとした睡眠をとる事が大切なのです。
また、副交感神経が活発になれば、栄養の吸収率や運搬効率が高まり、頭皮に栄養が生き渡りやすくなります。メラニン色素もしっかり生成されるので、白髪が黒髪に戻るということも期待できるのです。
3-3 頭皮マッサージやツボ押しで血行を改善
出典:https://jp.fotolia.com
頭皮の血行を良くすることは頭皮に栄養を生き渡らせるために必要不可欠なことです。
その対策として頭皮マッサージがあります。日常のちょっとした空き時間や仕事の休憩中などに行って頭皮をやわらかくし、血行が良くなるようにしましょう。
3-3-1 指圧での頭皮マッサージ
両手の指の腹を頭皮にあて、痛すぎない程度で頭皮を圧迫します。
指の位置をずらしながら、頭皮全体を指圧してください。
3-3-2 頭皮を動かすマッサージ
両手の指の腹を頭皮にあて、頭皮を軽くつかむようにし、痛すぎない程度に上下に動かします。
このとき、指の位置はずらさず、頭皮を動かすようにするのがポイントです。
動きにくい部分は頭皮が凝り固まっていて血行が悪くなっている証拠です。このような部分は重点的にマッサージをしましましょう。
>>さらに頭皮マッサージについて詳しくはこちらを参照してください。
3-3-3 白髪防止に効くツボを刺激する
ツボを刺激する場合、指の腹で心地良い程度の強さで押すようにしましょう。
1回で3~5秒くらい刺激するのを何回か繰り返し、これを1日に数セット行うと効果的だそうです。
白髪防止に効くツボの代表的なものが以下になります。
出典:PIXTA
・正営(しょうえい)
前頭部にあるツボで、両目の垂直線上にあります。
血のめぐりを良くし、全身に栄養が届くようにしてくれるツボなので、髪や頭皮にもいいですよね。
・百会(ひゃくえ)
両耳を結んだ線の真ん中の頭頂部辺りで、やや凹んでいる部分になります。
百会は血行促進に優れており、ホルモンバランスも整えてくれると言われています。
出典:PIXTA
・涌泉(ゆうせん)
足の裏にあり、万能のツボとも言われ、気力・体力ともに回復し、全身が活性化されます。
もちろん髪の毛も若返って、白髪はもちろん、抜け毛の防止・改善にも効果があるようです。入浴後の足が温まった時に行うとより効果的です。
3-4 ストレス解消を心掛ける
出典:PIXTA
ストレスを溜めると自律神経を乱し、血行不良や新陳代謝を妨げる要因になります。
血行が悪くなると、前述したようにメラノサイトへ必要な栄養や酸素が行き届かなくなります。
そうするとメラノサイトの働きが弱くなり、メラニン色素が作られずに白髪につながっていきます。
現代社会ではストレスをゼロにすることはなかなか難しいことかもしれませんが、なるべく好きなことに熱中する時間を作ったり、リラックスできる時間を作ることで、うまくストレス発散ができるように心掛けましょう。
イライラした時は以下のような腹式呼吸をしてみてください。副交感神経の働きを活性化してくれますよ。
①一度すべての息を吐き出す。
②なるべくゆっくりと息を吸っていく。
③吸った時の倍の時間をかけるイメージで、ゆっくりと息を吐き出す。
上記の腹式呼吸を数回繰り返すだけでも、イライラが治まるので試してみてください。
3-5 喫煙や過度の飲酒は控える
出典:PIXTA
たばこに含まれている数百もの有害物質は、体中の細胞を傷つけて老化を加速させます。髪の毛の細胞も例外ではありません。
また、ニコチンは血管収縮作用があるので、血液の流れを悪くし、メラノサイトへ十分な栄養が届かなくなってしまいます。
たばこを吸わない人よりも吸う人の方が4倍も白髪になりやすいとも言われているので、なるべく喫煙は控えた方が髪のためです。
飲酒も適度であれば問題ないのですが、多量に摂取すると、アルコールを分解するのに多くのアミノ酸が使われてしまいます。髪にも必要なアミノ酸がアルコールの分解を優先するようになるので、結果的に白髪につながってしまうのです。
3-6 適度な運動を行う
出典:PIXTA
適度な運動をすると、ほど良い疲れで質の良い睡眠を誘発してくれます。また、体の血行が良くなって代謝も上がります。血行が良くなれば、髪にも栄養が届きやすくなりますよね。
運動をする時間がとれないという人は、日常生活で体を動かすことを心掛けてみてください。例えば、エレベーターではなく階段を利用する、一駅前で降りて歩いてみるなど、ちょっとした工夫で運動不足を解消することができます。
4 頭皮をケアしながら白髪を染める
出典:PIXTA
これまでご説明した生活習慣を改善しても、どんどん白髪が目立ってくるという人は、髪の毛や頭皮へのダメージがなるべく少なく済むようなケアをしてみるのもひとつの手です。
頭皮を健康にケアするためにスカルプシャンプーを使う、健康な髪はそのままに自然に染まってくれるヘアカラートリートメントを使うというのがおすすめです。
スカルプシャンプーは頭皮の状態を良くすることで、髪が健康に生える手助けをしてくれます。また、白髪染めなどは髪へのダメージが大きいですが、ヘアカラートリートメントならキューティクルを傷つけることがなく、毎日使うたびに徐々に白髪に着色してくれます。
>>スカルプシャンプーについて詳しくはこちらを参照ください。
>>ヘアカラートリートメントについて詳しくはこちらを参照ください。
5 まとめ
白髪を黒髪に戻すために、まずは生活習慣を見直す必要がある理由がおわかりいただけたでしょうか。
大変なことをするのではなく、日々の生活の中で少しずつ心掛けるポイントを改善していくだけで良いので、是非試してみてください。加齢や遺伝が原因である白髪であっても、生活習慣を正していれば、その進行を抑えることは可能です。