
子供の成長にとって、とても重要な睡眠。あなたのお子さんは、しっかり夜に眠ってくれますか?今回は、子供の寝つきが悪いとお悩みのあなたに、子供の寝つきが悪い理由とその対策法をご紹介します。子供がベッドに入ってもなかなか寝つかない、寝室でも遊びたがるとお悩みのママは必見です!
1 寝つきの悪い理由
なぜ、夜になっても子供がすんなり眠ってくれないのでしょうか?まずは、その理由から考えていきたいと思います。
1-1 朝起きるのが遅い
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朝起きる時間と、寝つきが悪いことは関係あるの?と思うママもいらっしゃると思いますが、これらは大きな関連があります。理想の起床時間は、6時から7時ぐらい。起きる時間が遅いと、活動を開始する時間も遅くなってしまうので、遊ぶ時間やご飯、お風呂などすべてが遅れていきます。その結果、夜眠る時間も遅れることになります。そして、夜眠るのが遅かったから朝早く起きられない、という繰り返しになってしまいます。
1-2 お昼寝の時間が長い
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お昼寝の時間が長いと、夜はなかなか眠らないというのは、ご存知の方も多いと思います。また、体力がついてくると夜の睡眠だけで十分になるので、お昼寝は必ずしも必要ではありません。お昼寝をする場合は、夜の睡眠に響かないよう15時までには起きるようにしましょう。
1-3 日中の運動量が少ない
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一日家にいた日や、屋内で静かに遊んだ日は、身体が疲れていないので眠くならないことがあります。体力が余っていると、眠くないから遊びたい!となかなか睡眠モードに切り替わりません。
1-4 眠る前にテレビや携帯を見た
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眠る前のテレビや携帯は、脳を刺激して興奮状態にさせてしまいます。そうすると、寝つきが悪くなるだけでなく、睡眠の質も低下します。また、ブルーライトの影響も考えられます。通常、睡眠を誘う効果のあるメラトニンは夕方から増えるので、夜に自然と眠たくなるのですが、ブルーライトを浴びることによってこのメラトニンが減少してしまい、なかなかスムーズに寝つけなくなるのです。
1-5 寝る前に興奮する遊びをした
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眠る前に戦いごっこや、大きな声を出す遊びなどをしてしまうと、なかなか睡眠モードに入ってくれません。夜、お風呂から上がった後は本を読むなど、静かに過ごすようにしましょう。
2 理想の睡眠時間
子供に必要な睡眠時間をご存知でしょうか?成長するにつれて、理想の睡眠時間も変わっていきます。最近はあまり意識していなかったというママさんは、ぜひチェックしてみてください。
2-1 お昼寝の睡眠時間
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お昼寝をする場合、短時間のお昼寝でも15時までには起こすようにしましょう。あまり遅い時間まで眠ると夜眠たくなるのが遅くなります。また、時間の長さとしてはその日の活動内容や体調によっても変わってきますが1、2時間程度で十分です。
2-2 夜の睡眠時間
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夜は20時から21時には就寝するようにしましょう。これぐらいの時間帯に寝ておかないと、次の日の朝起きるのが遅くなってしまいます。1日に必要な睡眠時間を年齢別にみると、以下のようになります。
1~3歳:12~14時間
4~6歳:10~13時間
7~12歳:10~11時間
お昼寝をする場合、その分の時間を引いてください。例えば、3歳の子供が1時間お昼寝をした場合、夜は11~13時間眠るのが理想です。
3 睡眠不足の影響
子供が睡眠不足になってしまった場合、どのような影響が出るのでしょうか?睡眠不足による影響をいくつかまとめてみましたので、一緒に見ていきましょう。
3-1 成長が遅れる
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よく「寝る子は育つ」と言いますが、睡眠と身体や脳の成長は大きな関係があります。身体の成長に欠かせない成長ホルモンの多くは、夜間に分泌されます。そのため、夜にしっかり眠ると骨や筋肉、脳を成長させてくれます。睡眠の質が悪かったり、時間が短かったりすると、ホルモンの分泌が減ってしまい、成長が遅れやすくなるのです。
3-2 集中力が低下する
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夜にしっかり眠れないと、日中に眠気が襲ってきます。そのため、脳が働かず何をするにも効率が悪くなってしまうのです。睡眠不足の時、脳は大人でいうほろ酔い状態の時ぐらいの働きしかできなくなります。そのため、先生の話を聞いていなかったり、しなければいけないことをせずにうとうとしてしまったりと、集団生活にも悪影響を及ぼします。
3-3 怒りっぽくなる
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大人にとっても、睡眠不足はつらいものです。それが子供となると、なおさらです。普段は怒らないようなことで怒ったり泣いたりと、感情を抑えられなくなってしまいます。また、睡眠不足で自律神経が乱れると興奮状態が続くので、イライラしやすくなってしまいます。
3-4 免疫力が低下する
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子供は身体が未熟なので、もともと風邪などをひきやすいですが、さらに睡眠不足になると抵抗力が落ちてしまい、より注意が必要です。身体の抵抗力をつけるリンパ球は22時以降に作られるので、この時間帯にぐっすり眠っていることが重要になります。
4 寝つきを良くするための8つ対策
睡眠不足による影響が分かったところで、寝つきが悪い子供への対策を見ていきたいと思います。簡単なものから先輩ママであるBeautyAir編集部スタッフ直伝の裏技までご紹介しますので、ぜひお試しください。
4-1 起床時間を決める
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朝起きる時間を決めるのも重要です。朝6~7時がベストだとお伝えしましたが、家庭環境によっても変わるので多少前後しても大丈夫です。その代わり、毎日同じ時間に起こすようにしましょう。身体がリズムを覚えると、朝起きるのが楽になります。また、朝起きてすぐ朝日を浴びると目が覚めますし、体内時計がリセットされるので、夜の良い睡眠につながります。
4-2 日中は身体を動かす
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幼児の時期は体力もついてくる頃ですので、日中しっかり身体を動かしましょう。公園や支援センターなど、活発に遊べるところがおすすめです。雨の日で出かけられない時には、お散歩の代わりに、近くのお店まで歩いてお買い物をするのもおすすめです。日中は活動的に、夜は静かに過ごすようにし、1日の中でメリハリをつけましょう。
4-3 お昼寝時間を決める
お昼寝の時間も固定するのがおすすめです。先ほどもお伝えしましたが、15時までに起きないと夜の睡眠に響きますので、もし1時間寝るのであれば14時までには寝かしつけるなど、お昼寝のリズムを作ってあげましょう。
4-4 眠りにつくまでの流れを固定する
ベッドに入るまでの流れや入ってからの流れを毎日固定化します。例えば、お風呂と歯磨きを終わらせたら寝室で本を読み、電気を消すなどです。毎日繰り返すことによって、もうすぐ寝る時間だ!と気持ちも身体も眠る準備ができます。
4-5 マッサージをする
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お風呂上がりに、保湿クリームやオイルでマッサージをしてあげましょう。ママの手でマッサージをしてもらうと安心しますし、血行が良くなり、眠る準備ができます。特に、かかとの中央にある「失眠」、親指と人差し指の根元が交わるところにある「合谷」は睡眠に効果的なツボです。子供の場合は手や足が小さくツボを見つけるのは難しく、強く押すと痛みを感じるので注意しましょう。ツボを探し出して押すというよりも、広い範囲を優しく撫でるようにマッサージすると効果的です。
4-6 常夜灯をつける
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昼と夜のメリハリをつけるため、また、メラトニンの分泌を促すために、寝室は真っ暗にしておくのがおすすめですが、暗闇が怖いと感じる子もいます。そういった場合は、フットライトや間接照明を利用しましょう。昼光色では目が冴えてしまうので、電球色がおすすめです。また、なるべく足元を照らすようにしておきましょう。目に光を感じると、眠っていても身体が休まらないので注意してください。
4-7 ぬいぐるみや人形の寝かしつけをさせる
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子供の寝かしつけをしていると、うとうと眠たくなってしまうママも多いのでは?その効果を利用して、子供に人形の寝かしつけをしてもらうのです。ある程度大きくなると、人形にお世話をしたくなる子も増えてきますよね。お気に入りの人形があれば、なお取り入れやすいと思います。同じリズムでトントンとしてあげたり、撫でたりしているうちに眠くなってくるようです。
4-8 寝たふりをする
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ベッドに入ったのに子供がなかなか寝つかない、また、寝ようとしないときは寝たふりをしてしまいましょう。ママやパパが起きている!と思うと、お話ししたくなったり、遊びたくなったりすることがあります。また、近くで深い寝息(の真似)を聞くと、つられて眠たくなってしまうようです。深呼吸のように、ゆっくりと深く息をすると、寝息のように聞こえます。
5 寝かしつけ卒業に向けて
今まで当たり前に行っていた寝かしつけですが、いつ頃まで必要なのでしょうか?もちろん家庭環境やその子の性格によっても変わってきますが、基本的な考えをご紹介したいと思います。
5-1 1人寝はいつから?
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早くて幼稚園の年少ぐらいから、1人で寝る子がでてくるようです。幼稚園や保育園では年長ぐらいになると、お泊り保育が実施されることもあるので、それまでに1人で眠れるようになると、親も子も安心ですよね。その子の性格によってタイミングを見計らってあげてください。
5-2 寝かしつけ卒業へのステップ
まずは声がけをしていきます。「○月になったら1人で寝てみようか」など、事前にお知らせをしておきます。そして、寝室に入ったら「この本を読んだら、眠るよ」など声がけをします。眠れないときや、怖くなったらママを呼ぶことも伝えてあげましょう。それが終わったら、一旦部屋を離れます。この時に嫌がったり怖がったりした場合は、一緒に寝るようにしてください。寝る=1人にされる、怖いなどと思ってしまうと、1人で寝るのが嫌になってしまいます。1回では難しいと思いますので、段階を踏んで、寝室に1人でいる時間を長くしていきます。どうしても怖いときや眠れないときはママが来てくれるという安心感をもたせることが大切です。
5-3 注意点
もう周りのお友達は1人で寝ている、もう○歳なのに、などと焦らせないようにしてください。その子の様子を見ながら付き合ってあげること、無理やり1人にさせないことが大切です。もし怖がっている場合は、怖さの原因を出来るだけ取り除いてあげましょう。暗いのが怖いのであればフットライトを点ける、静かすぎて怖いのであれば音楽を流すなど、気遣いも必要です。寝かしつけ卒業は、必ずこの年齢で出来るように!というものはないので、子供に寄り添って考えてあげてくださいね。
6 まとめ
いかがでしたか?今回は子供が寝ない理由と対策法についてご紹介してきました。夜にしっかり眠らないと、子供にとってもママにとっても大きなストレスになります。原因をしっかり把握して、お互い質の良い睡眠がとれるようにしましょう。寝かしつけのストレスがなくなると、ママの毎日もうんと楽になるはずですよ。寝かしつけにお悩みのママは、ぜひ試してみてください。