頭皮が適度に保湿されていないと髪の成長に影響を及ぼしたり、痒みやフケなどの皮膚トラブルにも発展するので、頭皮は保湿された健康な状態にしておくことをオススメします。
頭皮の保湿というと、オイルや専用ローション、化粧水を使うと良いというのは何となく聞いたことがあるのではないでしょうか?ただ、いくらそれらを使っても正しいケア方法でないと逆に良くない影響を受けてしまうこともあります。
ここでは正しいケア方法なども紹介しつつ、健康で潤いある頭皮にする、またそれを保つ対策をご紹介しますので、是非すぐに実践して健やかな頭皮にしていきましょう。
Contents
1 毎日のヘアケアを見直そう
オイルやローション、化粧水とアフターケアばかりに着目しがちなのですが、実はシャンプー時からヘアケアは始まっています。毎日のルーティーン化されたものだけに誤ったやり方で継続すると、取り返しのつかないことになってしまう場合もあるのです。この機会に今一度、毎日のケア方法について見直してみましょう。
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2 適切なシャンプーをしよう!
良かれと思っていたシャンプー方法も間違ってしまうと必要な皮脂までゴッソリ取り除いてしまい、髪や頭皮から潤いまでもを奪ってしまうことがあります。今のシャンプー方法の見直しを兼ねて、きちんと頭皮の潤いを守るシャンプー方法を実践しましょう。
2-1 アミノ酸シャンプーで洗おう
市販されているシャンプーの大半を占める高級アルコール系シャンプーは、洗浄力が強く皮脂を過度に落とすため、頭皮が荒れる原因になります。頭皮や髪を健康に保つためのシャンプーという基準で私がャンプー選びをするのであれば、オススメは頭皮に優しいアミノ酸シャンプーです。
高級アルコール系シャンプーに比べると、原料が高いので販売価格も安くないですし、添加物もあまり含有された商品がないので泡立ちにくいのですが、頭皮の保湿を保つ皮脂を必要以上に取り除かないマイルドで優しいシャンプーです。
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2-2 シャンプーは1日1回まで
汗ばむ季節はどうしてもシャワーの頻度が増えますが、これこそ危険です。シャワーの都度、シャンプーをしていると汗や汚れと一緒に必要な皮脂までとってしまうことになり、頭皮が乾燥しやすくなってしてしまうのです。季節に関係なく、シャンプーは1日1回までとし、どうしてもシャワーに入りたい場合は、ぬるま湯のみで軽く頭皮を洗うようにしましょう。
2-3 シャワーはぬるま湯
高温だと頭皮を傷めてしまいますし、逆に低温だと頭皮による脂分を含んだ汚れやシャンプー剤が洗いきれません。シャワーの適温は38度前後。ぬるま湯でシャワーをしましょう。
2-4 予洗いのススメ
シャンプーする前にぬるま湯だけで、予洗いをしましょう。予洗いの目的は2つです。シャンプー前に髪についた表面上の汚れを洗い流すこと。もう1つは次に行うシャンプーがより泡立ち、洗い易くすることです。この予洗いでかなりの汚れを洗い落とすことが出来ます。
2-5 優しく洗いながら汚れはしっかり落とそう
シャンプーは直接頭皮に塗りつけるのではなく、手のひらにとり、両手で十分に泡立ててから使います。泡立てたシャンプーを頭全体に均等になるようにつけ、指の腹を使って頭皮を洗います。なお、余程のロングヘアでない限り、シャンプーはワンプッシュが適量です。量が多いと頭皮に負担がかかってしまいます。
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2-6 十分にすすぐ
どんな良いシャンプーを使おうとどんなにしっかり汚れを取ったとしても、ここが十分でないと頭皮環境は劣悪になってしまいます。特にすすぎ残しやすいのが、髪の内側や耳の周辺、襟足、生え際です。シャンプーのヌルヌル感がなくなった後、さらにそれらの箇所を入念にすすぎ、洗い流していきましょう。
3 素早く乾かそう
ドライヤーは熱風によって髪を乾かしますがそれと同時に、頭皮も乾燥させてしまいますので、出来るだけ頭皮や髪に負担をかけないかけ方でドライヤーを使用しましょう。そこで重要なのが、入浴後のタオルドライです。このタオルドライを十分にしてドライヤーをかける時間を短縮させましょう。またドライヤーをかけるときも髪から約15~20cm離し、1か所に集中させずにマメに熱風をかける位置を変えながら生え際、根元から毛先に向かってドライヤーをあて乾かしましょう。
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4 美容液を用いてしっかりケアしよう
4-1 どんな美容液が良いの?
頭皮を紫外線から守るための専用成分が含まれている頭皮ケア専用のものも良いですし、顔用に普段使用している化粧水を頭皮にも使っている方もいらっしゃいます。顔に使って効果を感じている化粧水であれば、あなたの肌質に合っている訳ですし、頭皮も肌なのでそのまま使って頂いて構いません。
4-2 ケアする時期は?
頭皮や髪の乾燥を気にされている方であれば、乾燥が厳しい冬はケアされていることが多いのですが、実は頻繁にシャワーをしたり、紫外線によるダメージが多い春や夏は冬から夏に、秋であれば夏から冬に向けて髪や肌が準備、代謝する季節ですので、出来れば冬だけでなく年間を通して行って頂くことがとても重要なのです。
4-3 美容液ケアの方法
お風呂からあがり、ドライヤーで髪を乾かしたあとに使用します。片手の手のひらにとったら、反対の手の指の腹を使って、つむじ周辺から指でマッサージするように髪ではなく頭皮になじませていきます。美容液をあらかじめ100円ショップなどで売られているスプレー容器に移しておくと塗りやすいのでオススメです。
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5 オイルで保湿しよう
頭皮にオイルをつけることで、頭皮を保湿し乾燥を防ぐことが出来ます。またオイルをつけて頭皮マッサージした場合、マッサージにより血行を改善したり、同時に毛穴の汚れも落とすことが出来るので新陳代謝を促すことも出来ます。
5-1 どんなオイルがオススメ?
古くから髪や頭皮ケアに用いられてきたことで有名な椿油。また近年、人気急上昇中なホホバオイルです。ただ、本当は一番身近なのにそれらに引けを取らない効果でオススメなのがオリーブオイルです。
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5-2 オイル保湿のタイミングと頻度
週に1~2回。行うタイミングは入浴後、髪をタオルドライした後に行いましょう。
5-3 オイルケアの方法
まず少量のオイルを手にとり、指の腹を使って、髪ではなく頭皮になじませるイメージで塗っていきます。毛量が密集している部分は手でかき分けながら塗っていきましょう。まんべんなく塗れたところで手の平で頭皮を包み込むように優しくふんわりと押さえながらオイルを定着させていきます。最後は仕上げにドライヤーをかけ、ケアは終了です。
6 更なる改善と対策しよう
これら美容液やオイルでケアした上で、根本的な解決をするには保湿された健やかな頭皮環境にする対策が必要となります。乾燥させない為のライフスタイルの改善、対策をしていきましょう。
6-1 紫外線対策
身体で太陽に一番近い頭頂部は、顔の約3倍もの紫外線を浴びているのです。紫外線によるダメージや乾燥、それらトラブルを予防するため、紫外線のケアも行いましょう。
具体策は帽子・日傘や頭皮用の日焼け止めも市販されているのでそれらを使ったり、分け目を少しずつ変えることも有効です。
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6-2 室内の湿度を保とうもころ
頭皮にいいとされる湿度は60~65%です。乾燥した空気にさらさぬよう、お部屋では加湿器などを使い、湿度を保ちましょう。
6-3 冷えは禁物
冬は勿論、夏も冷房による冷えを感じたら、ひざ掛けやブランケット、上着を羽織り、冷え対策をしましょう。暑い時期はつい冷たいものが欲しくなりますが、常温や身体を温める、温かいお茶などを積極的にとりましょう。ショウガを料理などで摂取することで、芯から温めるのもオススメです。
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6-4 十分な睡眠をとろう
睡眠も重要です。睡眠時間が不足したり、睡眠の質が悪いと頭皮環境が悪化します。睡眠により成長ホルモンが活性化、代謝します。つまり、健康な髪や頭皮は睡眠中に作られるのです。夜22時から翌2時までの間は代謝が高まる身体のゴールデンタイムといわれています。なかなか22時までに就寝することは容易ではありませんが、出来るだけその時間を含んだ時間で、毎日最低でも6時間は睡眠時間をとりましょう。
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6-5 体の中から健やかにしよう
ジャンクフードや外食ばかり、間違ったダイエット、偏食など栄養バランスの悪い食生活を続けてしまうと、過多に皮脂が分泌されてしまったり、肌や頭皮も影響を受けてしまいます。健康的な頭皮・髪にするには、栄養バランスが整った食事が大前提なのです。
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7 食べて内側から改善しよう
7-1 3つの鉄則を意識しよう
健やかな頭皮にする為に〈食〉で徹底すべき鉄則はこの3つです。
- 3食規則正しく決めた時間に食事をとる
- 偏りなくバランスの良い献立
- 野菜や果物を積極的に食べる
この3つを意識しているだけで乱れた食生活を整えていくことができ、頭皮を健康に導くことが出来ます。
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7-2 意識的に摂取しよう
偏りなくバランス良く食べるのが一番なのですが、特に意識する栄養素を挙げるとするならば、すばりビタミンB群です。ビタミンB1、B2、B3(ナイアシン)、B5(パントテン酸)、B6、B12、葉酸など)は、代謝を活性化させて細胞分裂を活発にします。またビタミンB2とB6は皮脂の分泌を抑制します。
<ビタミンB群を多く含む食品>
マグロ、カツオ、イワシ、肉類、レバー、卵、豆類、緑黄色野菜、ナッツ、ごま…etc
8 まとめ
頭皮そのものを保湿していく方法と、身体の中から頭皮を乾燥させない対策についてお話してきましたが、いかがでしたか?想像していたよりも容易に生活に取り入れられることが多かったのではないでしょうか?これらの方法や対策を実践して、1日も早く保湿された潤いある健やかな頭皮に改善していきましょう。