白髪は老化によるものと思っていたのに、30代で気になり始めたという人、もしかして老化以外の原因があるかもしれません。10代、20代も含め、若白髪に悩む人は生活習慣のさまざまな要因によって、白髪になっている可能性が高いのです。
白髪になる原因を今一度考えてみて、白髪が黒髪に戻るように試みてください!
1 老化によって白髪が生える年齢やメカニズム
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1-1 白髪が生える平均年齢
白髪が生える平均年齢は、現在男性が34歳、女性が35歳と言われています。意外と早いと思った方も少なくないのでは?
そうなんです、現代人は昔に比べると白髪が生える原因となる頭皮の老化を促進するような生活をしていることが、白髪が生える年齢を早めている原因とも言えます。
1-2 白髪が生えるメカニズム
そもそも、髪の毛は色素のない状態から始まります。毛根にある毛母細胞で髪の毛は作られるのですが、その時点ではまだ色素のない白髪状態です。
その生まれた髪の毛が、メラノサイトという色素細胞で作られるメラニン色素を取り込むことで着色され、黒髪として生えてきているのです。
白髪が生えてくるのは、このメラノサイトが何らかの原因で働かなくなり、メラニン色素が作られないからなのです。
メラノサイトの働きが弱くなるのは、老化が原因ということもありますが、そのほかにもさまざまな要因が考えられます。特に若白髪にはそれらの要因によるものがあるので、次で見ていきましょう。
2 10代から30代の若白髪の原因
まだまだ若い10代や20代、30代での白髪は、老化以外の原因の可能性もあります。
自分に当てはまるものがないか、今一度、日々の生活習慣を見直してみましょう。
2-1 遺伝による白髪
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親に白髪が多かったり若白髪だったりすると、その子供も同じように白髪になる確率が高いそうです。
これは、白髪が遺伝しているのではなく、髪を着色する働きにおいてメラニン色素が着色しにくい体質などが遺伝するということが分かってきました。
しかし、白髪の原因が遺伝であっても、白髪にならないように日々の生活で対処していくことで、白髪を遅らせることは可能です。諦めないでくださいね。
2-2 栄養不足による白髪
メラノサイトが活発に働くためには、しっかりとした栄養が必要になってきます。
食べ物から栄養が体中に運ばれるのですが、体は生きるために重要な部分へ優先的に栄養を運ぶようにできています。
そうすると髪への栄養供給は優先順位が低く、しっかりとした食事で栄養をたっぷりと摂っていないと、メラノサイトが働くために必要な栄養が行き届かなくなります。
過度なダイエットや偏った食事ばかり摂っていると栄養不足に陥り、白髪が生えてくる原因になってしまいます。
2-3 ストレスによる白髪
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仕事や勉強、人間関係など、自分では気づかないうちにストレスを溜め込んでいることもあります。
ストレスは老化現象の原因でもある活性酸素を生み出し、細胞を酸化させてしまいます。また、自律神経やホルモンバランスを崩す原因にもなり、メラノサイトの働きを弱くしてしまいます。メラノサイトはストレスに弱い細胞でもあるのです。
ちなみに、前述したように白髪は着色されずに生えてくるものなので、一度黒髪で生えてきたものが白髪になることはありません。
2-4 睡眠不足による白髪
メラノサイトがしっかりと働くためには、成長ホルモンの分泌が不可欠になってきます。
この成長ホルモンが最も分泌されるのが、夜の22時~深夜2時頃と言われています。夜更かしや昼夜逆転の生活をしていると、せっかくの成長ホルモンが分泌される時間をつぶしてしまうことになるのです。
2-5 肩こりや眼精疲労による血行不良
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パソコンやスマートフォンを使う頻度が多いと、肩こりや眼精疲労を引き起こしやすくなり、頭皮の血行不良につながります。
栄養は血液を通して体中に運ばれるので、頭皮の血行が悪いと栄養が行き届かなくなってしまいます。
2-6 妊娠・出産による白髪
女性にとって妊娠・出産は、体の中の女性ホルモンのバランスを大きく崩してしまいます。
中でも、エストロゲンという女性の髪を美しくしてくれる女性ホルモンの分泌が減少することが大きな原因とされています。
また、産後はストレスが溜まったり寝不足に陥ったりもするので、白髪になる人が多いのかもしれませんね。
2-7 病気が原因による白髪
病気によってホルモンバランスが崩れ、メラノサイトの働きが弱くなることもあります。
急に白髪が増えたり一部分にだけ白髪が生えたり、また、白髪と共に体調が悪くなった場合は病気のサインかもしれません。
3 白髪を増やさない内面的対処法4選
3-1 栄養バランスのとれた食事を摂る
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髪に十分な栄養を届けるためにも、しっかりとバランスのとれた食事を摂ることが大切です。
特に、メラノサイトが活発に働き、黒髪を生やすのに有効な栄養素もあります。
髪の成長やメラノサイトの活性化につながる「ヨード」、メラニン色素の素となる栄養素の「チロシン」、メラニン色素がしっかり働く環境を作るための「銅」、この3つの要素は特に意識して摂りたい栄養素です。
>>さらに詳しく、白髪予防におすすめの食べ物や栄養素について知りたい方はこちらを参照
3-2 適度なストレス発散を心がける
ストレスがありふれた現代社会では、なかなかストレス発散も簡単ではないかもしれませが、少しでもストレスの原因を除去する努力をしたり、リラックスできることをやってみてください。
例えば、イライラしてきたら一度大きく深呼吸をする、好きな音楽を聴いてリラックスする時間を作る、ゆっくりと湯舟につかるなど、ちょっとしたことでもストレスは解消されると思います。
3-3 規則正しい睡眠時間の確保
成長ホルモンが最も分泌される時間、夜の22時~深夜2時頃にしっかりと睡眠をとるように心がけましょう。
人間の体にはリズムがあるので、毎日規則正しい時間に睡眠をとることが大切です。
さらに就寝の2~3時間前には入浴して体を温めたり、寝る少し前から部屋の明かりを消したり、質の良い睡眠がとれる環境作りもしてみてください。
3-4 ヘッドスパや頭皮マッサージを行う
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栄養をしっかりと髪に届けるために、頭皮の血行を良くするマッサージを行うようにしましょう。気がついた時に頭皮を指で軽く刺激したりするだけでも結構です。
時間と金銭的に余裕があるのであれば、たまにはプロの手によるヘッドスパを受けるのもひとつです。
>>セルフでの頭皮マッサージについて、詳しく知りたい方はこちらを参照
4 白髪を増やさない外的対処法3選
4-1 洗浄力がやさしいシャンプーで頭皮ケア
シャンプーの洗浄力が強いと、知らず知らずのうちに頭皮にダメージを与え、それが白髪の原因になっている可能性もあります。
毎日使うものだからこそ、頭皮にやさしい洗浄成分のシャンプーに変えてみるのもひとつの手です。
今回は、髪や頭皮に刺激が少ないアミノ酸系の洗浄成分を配合しているシャンプーをおすすめします。
4-1-1 フラガール / フラガール リッチシャンプー
アミノ酸由来の洗浄成分100%配合のシャンプー。髪や頭皮にやさしいのはもちろん、メラノサイトの働きを高めるアシタバエキス、美しい黒髪を作りだすプロビタミン、頭皮環境を整えるマンダリンエキスの3つの白髪ケア成も配合し、毎日使うことで白髪対策ができます。
販売価格:¥2,376(税込) ※2018年1月 公式サイト調べ
内容量 :250ml
4-1-2 ベルーガ / アミノ酸シャンプー プレミアムアミノ
出典:Amazon
アミノ酸系の洗浄成分に加え、18種類のアミノ酸系美容成分を配合。髪の深部にまで浸透し、傷んだ髪を補修し、1本1本にハリやコシを与えてくれます。
販売価格:¥2,760(税込) ※2018年1月 Amazon調べ
内容量 :400ml
4-1-3 凜恋 / レメディアル シャンプー サクラ
凜恋シリーズから、2月15日新発売のシャンプー。静電気や乾燥などの冬に受けた髪のダメージを補修し、「ソメイヨシノ」「里桜」「陽光桜」「八重桜」の4種類の桜エキスをはじめとした8種の国産植物由来成分で頭皮をリセットしてくれます。
販売価格:¥1,998(税込) ※2018年1月 公式サイト調べ
内容量 :500ml
>>ほかにもアミノ酸シャンプーについて詳しく知りたい方はこちらを参照
4-2 ヘアカラートリートメントで徐々に白髪を染める
生えてしまった白髪への対処としてヘアカラーや白髪染めが思い浮かびますが、こちらはキューティクルを開かせて内部から着色するものなので、髪にとっても頭皮にとっても少なからずダメージを与えてしまいます。髪や頭皮にダメージを与えるということは、メラノサイトにも影響が及び、さらなる白髪を生むことにもなりかねません。
そこで、キューティクルを開かせずに少しずつ白髪を染めていくヘアカラートリートメントという選択肢があります。
こちらは、いつものトリートメントの代わりとして使うイメージで、使い続けることで徐々に白髪を染めてくれるものです。
1度使ったからすぐに染まるという即効性はありませんが、髪や頭皮にやさしく、自然な感じで白髪を目立たなくしてくれます。
>>ほかにもヘアカラートリートメントについて詳しく知りたい方はこちらを参照
4-3 紫外線から頭皮を守る
肌と同じように、頭皮も紫外線によるダメージを受けています。
しかも、体の一番頂点にある頭皮ですから、顔や手足よりも直接的に紫外線にさらされているわけです。
紫外線が頭皮の奥まで入り込むことで、メラノサイトの働きにも影響を与えます。外出する際は帽子をかぶったりし、なるべく紫外線を受けないよう意識するようにしましょう。
5 まとめ
白髪になるということは、毛根のメラノサイトの働きが弱まったり停止することが原因ということがお分かりになったと思います。
老化は仕方がないことですが、少しでも白髪になるのを食い止めるには、さまざまな要因を排除し、しっかりとメラノサイトを働かせてあげることが大切ですし、老化以外の原因の可能性があるのであればなおさらです!
白髪になったからとそこで諦めないで、少しでも進行を遅らせたり、また黒髪に戻るよう日々努力してみてください。