
私たち女性を悩ませる、髪の表面でピンと立った短い毛やチリチリしたくせ毛。それらのいわゆるアホ毛は、実は生活習慣の改善やトリートメントなどによるヘアケアを行うことで治る可能性があります。今回は、気になるアホ毛を抑える方法や改善するためのケアについてご紹介します。
◆ 最終更新日:2020年5月25日
Contents
1 【タイプ別】アホ毛が生える原因
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アホ毛とは一般的に、周囲の髪の流れに逆らってピンと立っている短い毛や、表面でチリチリしている毛髪のことを言います。そんな気になるアホ毛は、実は原因によって以下の3つのタイプに分けることができます。まずは、タイプ別に考えられる、主な原因について見ていきましょう。
1-1 成長途中の若い髪の毛
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私たちの髪は、1日に50~100本ほど抜けると同時に若い毛が生えるというヘアサイクルによって、一定の量をキープしています。毛先の尖ったアホ毛は、その自然の摂理によって生えてきた成長途中の毛が表面に飛び出てしまうことで発生しているものです。
そのため、数本程度なら誰にでもあるものなのです。ただし、そのようなアホ毛が大量にある場合は、以下の原因によって抜け毛の量が増えてしまった恐れがあります。
1-1-1 栄養素不足
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栄養バランスの偏った食生活をしていると、必要な栄養分を髪や頭皮に供給できず、抜け毛が増えてしまいます。さらに、栄養が足りていないと新しい髪もなかなか成長できないため、ピンと立った状態が長引いてしまうことも考えられます。
1-1-2 睡眠不足
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慢性的な睡眠不足に陥ると、成長ホルモンの分泌や血流が滞り、ヘアサイクルが乱れてしまう原因になります。その結果、抜けた後に生えた髪がアホ毛になってしまうのです。
1-1-3 ホルモンバランスの変化
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女性の場合、月経はもちろん、妊娠や出産などによるホルモンバランスの変化が原因でアホ毛が増えている可能性もあります。特に産後は、肉体的負担や授乳などによる栄養不足、睡眠不足などが重なって抜け毛が一気に増える傾向にあるため、数ヶ月後に大量の若い毛が生えてきてしまうのです。
1-2 ダメージ
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毛先が尖っていないタイプのアホ毛は、髪が根元付近で切れたことが原因で発生しています。本来、切れ毛や枝毛は毛先を中心に発生するもの。しかし、以下に当てはまる場合、生え際に近い髪にも大きなダメージを与えてしまい、結果的にアホ毛が目立つようになってしまうのです。
1-2-1 ヘアカラーやパーマ
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ヘアカラーやパーマの際に使う薬剤には、髪を保護しているキューティクルを強引に開く化学成分が配合されています。キューティクルが開かれたまま放置すると、その開かれた部分から栄養や水分が抜け出てしまうことで髪全体が脆くなり、根元付近でちぎれることでアホ毛になってしまいます。
数ヶ月に1度であれば過剰に気にする必要はありませんが、頻繁に行うのには注意しましょう。
1-2-2 誤ったヘアケア
ブラッシングやタオルドライ、シャンプーなどもやり方を間違えると切れ毛や枝毛を引き起こし、アホ毛の原因になります。髪のためと思い込んで行っていたヘアケアが、摩擦や静電気のせいで髪に大きな負担となっている可能性があるのです。
1-2-3 紫外線
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顔と比べると、頭部はその約5倍もの紫外線を浴びていると言われています。紫外線によって損傷した髪は、切れ毛や枝毛になって根元から切れてしまう恐れがあります。
1-3 毛穴詰まり
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細かく波打ったアホ毛が目立つ場合は、頭皮の毛穴に皮脂や汚れが溜まっていることが原因だと考えられます。毛穴詰まりがあると、健やかな髪の成長を阻害してしまい、なかなか伸びないだけでなく、うねりを伴った状態にしてしまうのです。
そのような頭皮環境は、以下の状況が続くことで引き起こされます。
1-3-1 誤ったシャンプー方法
正しい方法でシャンプーができていないと、毛穴に皮脂や汚れが溜まり、うねりを伴ったアホ毛が目立つようになってしまいます。特に、生え際や前髪、耳の周りは洗い残しが多い部分なので注意が必要です。
1-3-2 皮脂の過剰分泌
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油分や脂質が多い食生活を続けていると、皮脂分泌が過剰になってしまう恐れがあります。その結果、頭皮の毛穴にも皮脂が溜まってしまい、髪の健やかな発育を阻害してしまいます。
2 アホ毛は生活習慣やヘアケアで改善できる?
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ヘアスタイルの邪魔をして私たちを悩ませるアホ毛は、放置して伸びるのを待つしかないと思われがちです。しかし、実は生活習慣やヘアケアを見直して原因を解決していけば、より早く改善することができるのです。目立たないように工夫しつつ、頭皮環境や髪を健やかな状態に導くことでアホ毛を根本から解決しましょう。
3 トリートメントでアホ毛は治るのか
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健康な頭皮や髪を取り戻すことでアホ毛を治せるならば、トリートメントによるヘアケアもぜひ取り入れたいところですよね。ただ、一般的な商品の多くにはシリコンなどの化学成分が使われており、頭皮付近で使うと毛穴詰まりによってアホ毛が悪化してしまう恐れがあります。
3-1 頭皮にも使えるトリートメント
アホ毛を改善するためにトリートメントを取り入れるのなら、頭皮にも使えるケミカルフリーの商品を選びましょう。頭皮用のトリートメントを使っていくことで、地肌や髪にうるおいを与え、目立つアホ毛を抑えることができます。
また、配合された毛髪補修成分などによって、切れ毛や枝毛、成長が遅い毛を健やかな状態に導き、アホ毛を根本的に改善していくこともできます。
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