トリートメント、ヘアパック、リンス、コンディショナー。いろいろな呼び方があるけど、これってなにがどう違うの?
そんな疑問にお答えします!
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1 リンス = コンディショナー
出典:https://pixta.jp/
リンスとコンディショナーは呼び方が違うだけで、同じものです。
リンスは毛髪の表面を保護するとともに、指通りやくし通りを良くし、キューティクルの損傷を防ぎ、毛髪に光沢を与えることが目的です。
リンスの主体は、一般的に陽イオン(カチオン)界面活性剤です。陽イオン界面活性剤は、毛髪のマイナスイオンと結合して薄い皮膜を形成し、帯電防止効果を発揮します。また、それと同時に、リンスに含まれる油分も毛髪表面に吸着し、柔軟効果も発揮します。
陽イオン界面活性剤の種類や、他のさまざまな添加剤との組み合わせによって使用感や仕上がり感を変化させることが可能なので、非常に多くの種類のリンスができることになります。
2 トリートメント = ヘアパック
出典:https://pixta.jp/
トリートメントとヘアパックは呼び方が違うだけで、同じものです。
トリートメントの主体も、一般的に陽イオン(カチオン)界面活性剤です。しかし、配合される油成分等の種類や量がリンスとは異なり、毛髪を損傷から保護・補修するために毛髪に吸着・浸透しやすい成分などが種々配合されています。その吸着・浸透しやすい成分の代表がポリペプチド(PPT=タンパク質)であり、その他に保湿剤や油成分などが配合されています。
3 リンスとトリートメントの違い
3-1 リンス =「毛髪表面」を整えるもの
シャンプーだけではパサついてしまう髪にツヤを与え、指通りを良くします。
基本的に、ダメージの修復効果はありません。
ヘアカラーをしていないショートヘアなど、髪のダメージがない場合は修復効果も必要ないため、リンスで得られる効果で十分です。
3-2 トリートメント =「毛髪表面」「毛髪内部」の両方に働きかけるもの
タンパク質をはじめ、髪の保護・補修成分が多く配合されているため、リンスよりも高価格であることが多いです。
ダメージのある髪は毛髪内部のタンパク質が欠落してパサつきやすくなっている状態なので、トリートメントに配合されている栄養分や保護・補修成分を浸透・吸着させます。同時に毛髪表面のキューティクルも修復しながら髪にツヤを与え、指通りを良くします。
4 まとめ
◇リンス=髪が傷んでいない人向け
ダメージ修復力:なし
ヘアカラーやパーマをしていない髪のような、ほとんどダメージがない場合はリンスで質感を整えるだけで十分です。
◇トリートメント=髪が傷んでいる人向け
ダメージ修復力:あり
ヘアカラーやパーマをしている髪、またしていなくてもある程度の長さがあって日常的にブローをしている場合はトリートメントを使いましょう。
毛髪内部からダメージを修復を行い、潤いを補給し、髪の芯から艶やかな仕上がりを得ることができます。