
今年もレジャーが楽しい季節がやって来ました。海水浴やBBQなど、魅力的な行事が満載な夏。しかし、思いっきり満喫したあとに鏡を見て、自分の日焼け肌に唖然としてしまった経験があなたにもありませんか?今回は、そんなうっかり日焼けのあとにしておくべき、アフタースキンケアについてご紹介します。
1 うっかり日焼けを防ぐための日焼けの基本知識
出典:Pixta
うっかり日焼けのアフターケアをするために、まずは日焼け・紫外線に関する知識を得ておくことが大切です。日焼けや紫外線の種類を知るだけで、将来の肌に大きな違いが生まれるかもしれませんよ。
1-1 日焼けとは
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日焼けとは、皮膚が紫外線を浴びることで
・赤く炎症を起こす
・メラニン色素が皮膚表面に沈着する
症状のことです。人間の皮膚には、メラニンという紫外線から守るための色素成分があります。紫外線を過度に浴びると肌が黒くなってしまうのは、肌の防衛本能が働き、メラニン色素の合成が続いてしまうからなのです。
このメラニン色素の成分量には個人差があり、一般的には、色白の人より黒い肌の人の方が多くのメラニン色素を持っていると言われています。黒い肌はコンプレックスとして捉えられがちですが、実は色白の人より紫外線の害を受けづらく、日焼けの影響なども少ないのです。
1-2 紫外線の種類によって日焼けの仕方が違います
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紫外線はシミやしわ、たるみなどの原因になると言われていますが、その種類によって肌に与える影響には違いがあるということを知っていますか?
地上に降り注ぐ紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。
1-2-1 全紫外線量の95%を占めるUV-A
紫外線といえば、晴天時の屋外で注意すべきものというイメージですよね。しかし、UV-Aに関しては、たとえ曇りの日でも屋内であっても、雲や窓ガラスを通り抜けて容赦なく降り注いでいます。
また、UV-Bと比べると波長が長いため、肌の奥深くにまで入り込み、真皮層のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す繊維芽細胞にダメージを与えます。UV-Aは浴びても即座にシミなどになるわけではありませんが、シワ・たるみなど、将来の老化現象を招いてしまうのです。
1-2-2 強いエネルギーを持つUV-B
UV-Bは、地上に到達する紫外線量が少ない代わりに、非常に強いエネルギーもつ紫外線です。波長が短いため表皮にダメージを与え、日焼けによる炎症や水ぶくれ、シミ・そばかすなどの原因となります。
晴れた日の屋外でなければ地上には届かないので、通常の紫外線対策を怠らない限りうっかり日焼けをしてしまうことは少ないでしょう。ただ、UV対策をしないで浴びてしまうと、皮膚が炎症を起こしてしまう可能性も。夏場は特に注意したい紫外線です。
1-3 目には見えないうっかり日焼けに要注意
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曇り空だったり屋内にいると紫外線対策を怠ってしまいがちです。しかし、天候や場所に限らず、たとえ夕方以降のお出かけの際でもUV-Aの影響でうっかり日焼けをしている可能性があるため、注意が必要です。
将来の美肌のためには、UV-Bによる日焼けはもちろん、UV-Aによって引き起こされる目には見えないうっかり日焼けにも気をつけていきましょう。
2 うっかり日焼けしてしまったときのアフターケア4選
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日焼け後のケアは、72時間が勝負です!
どんなに日ごろから紫外線対策をしていても、やはり暑い夏にうっかり日焼けはつきものです。そんな日焼け肌を全くなかったことにはできませんが、72時間以内にアフタースキンケアを行うことで、炎症を抑えることはできます。
日焼けしても落ち込まず、まずは以下の方法を試してみましょう。
2-1 赤みのあるうちに冷やしましょう
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日焼けをしたあとの肌は、やけどをしたときと同じような状態になっています。そのため、まずは赤く火照った肌を鎮静させることが第一です。
タオルで包んだ保冷剤や冷たい水、もしくは冷たいシャワーなどをあてて肌の内部までしっかり冷やしましょう。
また、顔の日焼けには冷蔵庫で冷やした化粧水でコットンパックをするのも効果的です。ただし、日焼けによるダメージで皮がむけていたり元々肌が弱い場合には、コットンの繊維がかえって肌の負担になる恐れもあります。肌の状態を確認し、ダメージの度合いに合わせて優しくケアをしましょう。
2-2 保水・保湿ケアを入念に行いましょう
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日焼けをしたあとの肌は酷く乾燥した状態です。十分に肌の内部まで冷やしたら、保水・保湿ケアをする必要があります。
このとき、化粧水や乳液は刺激が少ないものを使うのがポイント。日焼け後はすぐに美白化粧水を使いたくなるものですが、収れん作用のある美白化粧水は日焼け後の肌には負担になる可能性もあります。紫外線によるダメージを受けた肌は少しの刺激にも敏感なので、自分の肌に合う商品を選びましょう。化粧水でしっかり保水したら、乳液で蓋をするように保湿してあげてくださいね。半日~1日経ち、肌のヒリヒリや火照りが治まったら、美白化粧水・乳液での美白ケアに切り替えていきましょう。
2-3 常温の水を飲み、体内から水分を補給する
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肌の外側からの保水・保湿対策と並行して、内側からも水分を補給しましょう。
水分を摂るほど、肌の水分量を増やすことができます。このとき摂取する水分は、ジュースやスポーツ飲料などの糖分が多く含まれるものや、コーヒーや紅茶などカフェインが含まれる飲み物ではなく、常温の水を摂るよう心がけましょう。
2-4 内側からのアプローチも忘れずに
うっかり日焼けをしてしまったら、抗酸化作用や美白効果のある栄養素を摂取することも大切です。特にビタミンCやビタミンE、フィトケミカル、鉄には、体内に発生した活性酸素を除去してくれる性質があり、UV-Aによる日焼けにも非常に効果的です。
2-4-1 ビタミンC・Eでメラニン抑制
美しい肌を作るために欠かせないのが、ビタミンCとビタミンEです。どちらにも、紫外線により生成されるメラニンを抑制する働きがあります。シミができにくくなるのはもちろん、その強い抗酸化作用により活性酸素を除去してくれ、褐色になった肌を白くしてくれる効果が期待できます。両者が含まれた食品をバランスよく摂取することで、溜め込んだ活性酸素を除去しましょう。
● ビタミンCが含まれる食品
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柑橘類やいちご・キウイなどのフルーツ、パプリカ、ミニトマト、ブロッコリー、アセロラ、菜の花、ほうれん草など。水溶性で茹でると栄養素が流れ出てしまうため、生で食べることをおすすめします。
● ビタミンEが含まれる食品
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ブロッコリー、ウナギ、キウイ、アボカド、ナッツ類、かぼちゃ、アユ、魚卵、サーモン、グレープシードオイルなど。ビタミンCと同時に摂ることで、効率的に吸収することができます。
2-4-2 フィトケミカルで紫外線から肌を守ろう
フィトケミカルは、紫外線や有害物質から肌を守ってくれる植物由来の成分です。なかでも、β-カロテンやポリフェノール、リコピンなどが特に有名なのではないでしょうか。日ごろからフィトケミカルを摂取していると、体調の改善やアンチエイジング、細胞の活性化にも繋がると言われています。 日焼け肌のためだけでなく、若さを維持するためにも積極的に摂りたい成分です。
● フィトケミカルが含まれる食品
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緑黄色野菜、大豆、ごま、ブルーベリー、えび、鮭、しょうが、ひじき、そばなど。油と同時に摂取することでより吸収しやすくなるので、炒めものなどにすると良いでしょう。
3 アフターケア後に注意したい、NG行為3選
日焼けをしてしまったあとの肌は、非常にもろい状態です。以下のような肌に刺激を与える行為は絶対に避けてください。
3-1 めくれている皮を剥がさないようにしましょう
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褐色になって少しめくれた状態の皮が肌に残っていると、とても気になりますよね。しかし、無理にはがしてしまうと、シミなどの原因になってしまいます。
体質によっては跡になってしまう可能性もあるため、ターンオーバーにより自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
3-2 日焼け部分を紫外線にあてないようにしましょう
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一度日焼けをしてしまった肌は、少しの刺激にもとても敏感になっています。再度強い紫外線を浴びてしまうと、ひどい炎症や水ぶくれなどを引き起こす可能性もあるため、赤みやヒリヒリした感じが残っている間は、紫外線対策を特に入念に行いましょう。
とはいえ、日焼け後の肌に日焼け止めを塗ると、かぶれてしまうこともあります。まずは皮膚の状態を見極め、場合によっては低刺激なベビー用の日焼け止めに切り替えたり、日傘やアームカバーなどでUVカットをすると良いでしょう。
3-3 カフェインやアルコールの過剰摂取は控えましょう
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コーヒーや紅茶、お酒などは、水分を体外へ排出する作用があります。紫外線により、ただでさえ乾燥している皮膚状態をさらに悪化させてしまうため、炎症がみられる間は控えることをおすすめします。
4 まとめ
夏になるとどうしても露出が高くなるため、うっかり日焼けをしてしまうこともあるでしょう。将来の美肌のためにも日焼け後のスキンケアはもちろん、日ごろから美肌効果のある食品を積極的に摂取し、いつまでも綺麗な肌をキープし続けましょう。