
汗をかきやすい夏場は、肌がアルカリ性に傾き、雑菌が増えることで肌トラブルを起こしがちです。VIOにおいても暑さで体がムレてニオイも発生しやすく、その対策としてケアが必要になります。VIOゾーンについては、お手入れをしたことのある女性の多くが「清潔を保つため」にケアをしたことがあるそう。しかし、多くの女性がVIOのお手入れをしているのにも関わらず、「そもそも、どのような形があるのかわからない」と感じていることが分かりました。
今回は、ショーツや水着に合わせたVIOの形、さらにはおすすめのセルフケアについてご紹介します。
※シック・ジャパン株式会社は、全国の20~40代の女性1,328人を対象に「女性の暮らしに関する実態調査」を実施。その調査結果を元に記事を作成しています。
Contents
1 V・I・Oとは?
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1-1 Vライン(ビキニライン)
Vラインは下着や水着を履いたときに、”V字”に見える部分です。「ビキニライン」とも呼ばれ、逆三角形の範囲全てを指す場合もあります。Vラインは、ショーツによる摩擦で炎症や色素沈着等を起こしやすく、また生理中にはむれやすいエリアでもあります。感染も起こりやすいため、清潔にしましょう。
1-2 Iライン(陰部の両側)
Iラインは股関節の内側、外陰部周辺の毛のことです。陰唇や膣に接しているため、常に高温で湿った状態です。おりものや尿、経血によるかぶれが起こりやすく、刺激や摩擦を受けやすい場所なので清潔に保たなければ、恥垢が溜まってニオイを発したり、感染を引き起こしたりしてかゆみが現れることがあります。
1-3 Oライン(肛門周辺)
Oラインは肛門周り、「ヒップ奥」とも呼ばれる部位です。ペーパーや生理用品の摩擦以外に便などの刺激が加わりやすい場所です。長時間座る姿勢の人は、圧迫やムレの影響も出やすくなります。
2 VIOの理想の形がわからない女性が多数!
2-1 VIOケアの目的は「体を清潔に保つため」
出典:Schick(シック・ジャパン株式会社)
VIOケアをしている女性を対象に「夏に向けてVIOケアをしようと思う理由を教えてください」と尋ねたところ、51.2%が「汗をかいてムレやすくなるので、清潔に保つため」と回答。次の「水着を着る機会に備えて」の回答に大差をつける結果となりました。
この結果から、実は自分のためにVIOをお手入れする人が多いことがわかります。
2-2 VIOの理想の形がわからない女性が多数
出典:Schick(シック・ジャパン株式会社)
一方、実際にお手入れをしたことのある人にVIOの理想の形を聞いたところ、1位が「ナチュラル」(33.9%)、2位には「逆三角形」(15.8%)が続く結果となりました。年代別に見ると30代、40代では「特にこだわりはない」「該当するものがわからない/アンダーヘアの形について考えたことがない」と回答する人が増加傾向に。若年層を含めても「ナチュラル」「逆三角形」と無難なものを選ぶ人が多いとうかがえます。
出典:Schick(シック・ジャパン株式会社)
「アンダーヘアの形を選ぶ際に迷う理由」についても尋ねたところ、「そもそも、どのような形があるのかわからないから」と回答した女性は37.3%と最も多い結果となっています。
3 【ショーツ別】おすすめのVIOの形
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このような調査結果から、VIOは自分を「清潔に保つ」ために必要と考えているものの、その一方ではVIOの理想の形がわからないという女性が多いことがわかります。ここからは、ショーツ別におすすめのVIOの形をご紹介します。
3-1 フルバック
お腹とお尻全体を包み込む安定感のあるショーツです。このようなフルバックにおすすめなのは、シンプルにVラインの長さを整えるケアです。VIOケアといっても実は剃ることに特化しすぎず、長さを短く整えるだけでも快適に過ごすことができます。
3-2 ノーマル(スタンダード)
一般的なタイプのショーツです。フルバックに比べて脚ぐりスッキリとして、歩く時の脚さばきが良く、さらに浅すぎず適度な深さが特徴です。このようなノーマル(スタンダード)におすすめの形は、一般的な「ナチュラル」「逆三角形(トライアングル)」ですが、「逆三角形型」の上部を低くした「トライアングルミニ型」もおすすめです。
3-3 ヒップハンガー(ローライズ)
フルバックの上を浅くした、腰骨の位置ではなくローウエストタイプのショーツです。このようなヒップハンガー(ローライズ)におすすめの形は、「トライアングルミニ型」です。Vラインの上部を低めの位置で整えることで、快適に履くことができます。
3-4 Tバック
サイドからバックにかけて布の面積は少なく、ヒップ部分を覆わない、バックがTの字の形状をしたタイプのショーツです。このようなTバックにおすすめの形は、「スクエア型」です。縦長に同じ幅で残すことで、サイドの布面積が少なくてもぴったりと収まります。
3-5 Gスト
Vラインが細いデザインに合わせるなら、細長い長方形の「ツーフィンガー型」がおすすめです。Vラインの一番細い部分に合わせて長方形に整えることで、ショーツからはみ出すことのない、快適な形に整えることができます。
3-6 ボーイズレッグ(ボクサータイプ・一分丈ショーツ)
裾がヒップの下で水平にカットされたタイプのショーツです。メンズのボクサータイプのショーツのようなカジュアルなデザインにおすすめの形は、Vライン上部を低めの位置で整える「トライアングルミニ型」です。ノーマルなどに比べて意外と上が浅いボーイズレッグでは、Vラインの上部の位置がポイントになります。
3-7 レース素材のショーツ
レース素材など、目の粗いショーツにおすすめなのは、アンダーヘアを全て処理してつるつるにする「ハイジーナ型」です。チクチク感を軽減し、素材を選ばずに快適で見た目も重視した状態を維持することができます。
3-8 ビキニ、デザイン性の高い特殊形状のショーツや水着
Vラインの布面積が少ないビキニ、デザイン性の高いショーツや水着には「たまご型(オーバル)」が向いている場合も。Vラインをあえて丸く形作ることで、全面から見たときにバランス良く収まります。
4 正しいVIOのお手入れ方法
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VIOはデリケートなゾーンで、かつ処理がしづらい場所です。肌にやさしい4、5枚刃や、敏感肌用カミソリを使用しましょう。毛が長い場合は、あらかじめトリマーで長さをカットしておきます。
■ V・I・Oライン別のシェービングのコツ
・Vライン
Vラインは、剃る範囲が決まったら、剃りやすい体勢をとり、やさしく剃ります。重ね剃りはしないように気をつけましょう。
・Iライン
自分の目では確認しづらい部位のため、お手入れの際は鏡を使うなど工夫しましょう。確認しやすい体勢をとり、一気に行おうとせずに、片側ずつ丁寧に奥から手前に、やさしく剃ります。完全に剃りたくない人は、トリマーで量と長さを整えるだけでも、下着などからはみ出しにくくなります。
・Oライン
Oラインは剃り残しが多い部位なので、まずは毛の生えている部分を鏡で確認してください。そして、お尻を片方ずつ外側に押さえながら、外側から内側へこまめに丁寧に剃っていきます。随時、鏡で確認しながら、剃りましょう。
5 VIOのシェービングにおすすめのアイテム2選
5-1 シック / ハイドロシルクトリムスタイル ホルダー
防水加工のビキニライン用電動トリマー付カミソリです。刃の1枚1枚についた独自のスキンガードが肌への負担を軽減。1つのアタッチメントで4段階の長さに調整可能でチクチクしにくい仕上がりに。これ1本で初めてでも簡単に自然なビキニラインケアができます。
5-2 シック / ハイドロシルクシェービングジェル
2種のヒアルロン酸(うるおい成分)を配合。剃るときも肌の水分を保ち、しっとりすべすべ肌に。ジェルがムダ毛をやわらかくし、刃の滑りをなめらかにすることで、敏感肌の方にもやさしいシェービングを実現します。※皮膚刺激テスト済(全ての人に刺激がおきないというわけではありません。)
6 まとめ
当たり前になってきているVIOのケア。とりあえず剃るだけ、というケアをしている方もいるのではないでしょうか?人から見えない部分をケアすることで自分自身への自信につながることもあります。今回ご紹介した正しいシェービング方法やショーツ別のVIOの形を参考に、肌にやさしく理想のVIOの形に整えてみてください。