
1 オーガニック原料がどのくらい配合されていればオーガニック製品なの?
出典:https://pixta.jp/
ヘアケア製品でも「オーガニック」と名の付く製品が多く並んでいますが、その製品中の何パーセントが「オーガニック成分」なのでしょうか?
オーガニック製品には統一された規格や基準がありませんので、配合比率はメーカーによってまちまちです。
オーガニックの製法で生産される原料は普通の原料に比べて割高になりますので、やはり商品価格もどうしても割高になってしまうようです。
あまりにも価格が安い商品は、オーガニックとは名ばかりの、ほんの微量しか配合されていない場合も多くあるようです。
有名なオーガニックブランドはそれぞれ「何%以上がオーガニック原料なのか」自社基準を定めて、自社HPで公開していますので一覧にまとめてみました。
分類項目は以下の3つです。
①製品中に含まれるオーガニック成分の配合比率
②オーガニック認証を得ている機関
③配合を認めない原料
1-1 オーガニック原料の配合比率
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数字の前提はメーカーによって違いがありますが、高い配合比率で製品づくりがされている事がわかります。
メーカー名 | オーガニック原料の配合比率 |
---|---|
ジョンマスターオーガニック | 50 ~ 100% |
テラクオーレ | 水を含む20%以上 |
アヴェダ | 成分の分子量の50%以上が天然資源由来 ・ 配合している植物原料の約89% |
ヴェレダ | 配合している植物原料の約75% |
1-2 配合原料のオーガニック認証を得ている機関
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原料の生産地や、製品化する地域の認証を受けている場合が多いようです。
メーカー名 | 配合原料のオーガニック認証を得ている機関 | ||
---|---|---|---|
ジョンマスターオーガニック | USDA ORGANIC アメリカ農務省 |
OTCO アメリカ オレゴン州の民間基準 |
CERITIFIED ORGANIC ジョンマスターの自社基準 |
テラクオーレ | SoCert イタリアの認証機関 |
ICEA イタリアの認証機関 |
DEMETER ドイツの認証機関 |
アヴェダ | ECOCERT フランスの認証機関 |
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ヴェレダ | NATRUE 国際的な認証機関 |
1-3 配合を『認めない』原料
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「何を配合しているのか」と同じくらい、「何を配合していないのか」もオーガニック製品にとって大切な要素です。
環境に負担をかけるような原料や化学合成された原料などは配合しないことも、オーガニック思想のひとつである「サステイナブル(持続可能)」の実践です。
このほかにも「動物実験をおこなわない」ことや「パッケージに使われる材質」など、各社さまざまなルールを定め、環境の維持に取り組んでいます。
メーカー名 | 配合を『認めない』原料 | ||||||||
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ジョンマスターオーガニック | 遺伝子組み換え原料 | 合成着色料 | 合成香料 | 合成増量剤 | ラウリル硫酸ナトリウム | パラベン | DEA | MEA | TEA |
テラクオーレ | 鉱物油 | 合成着色料 | |||||||
アヴェダ | 石油系原料 | パラベン | 遺伝子組み換え原料 | ラウリル硫酸ナトリウム | 生分解が困難な原料 | 生産地にマイナスの 影響を及ぼす原料 |
化学的抽出など環境に 負担をかける原料 |
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ヴェレダ | 合成保存料 | 合成着色料 | 合成香料 | 石油系原料 | 遺伝子組み換え植物 | 放射線 | シリコンオイル/誘導体 |