
白髪を見つけるとなんだか一気に自分が年老いたような気がしてしまい、憂鬱な気持ちになりますよね。周囲からは気にならないほどの白髪であっても、当の本人はとても気になってしまうものです。「そろそろ白髪染めをしなきゃいけないの?」と思う反面、あまり白髪の本数が多くないうちから白髪染めをしてしまうと、髪や頭皮を傷めてしまいそうな気もします。
今回は、白髪がどのくらいになったら白髪染めをすればよいか、そのタイミングや、白髪がまだ少ない時におすすめのケア方法をご紹介します。
◆ 最終更新日:2020年11月18日
Contents
1 白髪が生え始めるタイミング
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白髪は一般的に35歳前半から生え始める、と言われますが、実際は40代半ばを過ぎても白髪がないという人もいます。白髪が生え始めるタイミングは年齢というより遺伝や体質、ストレス、食事や睡眠時間など生活習慣の影響が大きいと言われています。
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2 白髪染めをするべき段階とは
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白髪が生え始めたときに悩むのが、白髪染めを始めるタイミングです。
白髪染めに抵抗がある方も多いと思います。白髪染めをするべき段階というのはありませんが、美容室では一般的に髪全体に占める白髪の割合が3割を超えると、お客様に白髪染めを勧めることが多いようです。
男性、女性によっても深刻度合いは異なるのかもしれませんが実際に見つけてしまった以上は、その白髪をそのままにしておくわけにはいかないですよね。白髪は早急にケアをしましょう。
3 白髪染めにも方法がある
白髪染めには、美容室で染める方法と、市販の白髪染め剤で自宅で染めるセルフカラーと呼ばれる方法の2種類があります。それぞれの特徴やメリット&デメリットをお教えします。
3-1 美容室で染める
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美容室では、美容師があなたの髪の細さや色、コンディションを見た上で薬剤を調合し、施術してくれるのでダメージが最小限で済みます。また、色ムラなどが出ず、きれいに染めることができます。
3-1-1 美容室で白髪染めをするメリット
・自分の髪質に合った薬剤を使うので髪や頭皮へのダメージが少ない
・仕上がりがムラなくきれいに染まる
・自分が染めたい色に仕上がる
・購入や準備、後片付け不要
・色持ちが良い
3-1-2 美容室で白髪染めをするデメリット
・コストがかかる
・(予約や施術など)時間的な拘束を要す
・美容室に出向かなければならない
3-2 市販の白髪染めで染める(セルフカラー)
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美容室に比べて大きく異なるのは時間と費用、この2大負担の軽減です。
準備は多少面倒くさいですが、自宅でできてしまうので予約も必要なく、自分の都合に合わせて行うことができますし、染毛剤を塗って浸透を待つ時間もシャワーキャップをすれば、その間に簡単な家事をすることもできます。白髪染めもスーパーやドラッグストアですぐに購入できる上に、1,000円未満で売られているものもあります。
ただし市販の白髪染めは、どんな髪質の人でも失敗なく、きちんと染まるように強めの薬剤を使用しているものが多い上に、染め残しやムラを気にするあまり、薬剤を多くつけてしまうので、髪や頭皮が受けるダメージは大きいです。
3-2-1 セルフカラーによる白髪染めのメリット
・施術時間が自分の都合に合わせられる、染めたいときに染めることができる
・自宅でできるので移動の手間や時間が不要
・プロ仕様と異なり、経済的な価格
3-2-2 セルフカラーによる白髪染めのデメリット
・強い薬剤による髪や頭皮へのダメージが大きい
・手の届きにくい部分など色ムラができやすい
・色持ちが悪い
・トラブルが起こっても自己責任になる
4 白髪染めによる髪や頭皮へのダメージ
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美容室、自宅ともに髪や頭皮へのダメージがあると聞くと、気になるところですよね。ここからは、白髪染めによるダメージについて説明します。
4-1 白髪染めの仕組み
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白髪染めの髪を染める仕組みは通常のヘアカラーと同じです。
多くの白髪染めは2種の薬剤で染めていく2剤式と呼ばれるもので、1剤で髪のキューティクルを開き、染料が入りやすくなったところで、その開いたキューティクルから間接染料、直接染料、カプラーという3つの成分を髪の内部に浸透させます。
その状態でもう1つの薬剤である過酸化水素をつけることで髪の内部で化学反応を起こし、髪本来の色を漂白、脱色してそれと同時に発色します。この2つが髪内部で結合してサイズが大きくなることでキューティクルの隙間より大きくなり、それにより色が定着します。
簡単に言うと、髪を漂白させて無色の状態にし、そこに染毛剤を浸透させて色を入れ、染めるのです。
4-2 髪と頭皮へのダメージ
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染料を髪内部に入れるためにキューティクルを強引に開かせるわけですから、ダメージは当然あり、パサつきや枝毛、切れ毛の原因にもなります。また、刺激の強い薬剤により、頭皮もダメージを受けます。
さらに体質によっては、白髪染めに配合されているジアミンという成分がアレルギーを引き起こすこともあります。
4-3 白髪染め以外の方法もある
ちらほら白髪が生えている程度であれば、まだ白髪染めをするのには抵抗もあるでしょうし、わずかな白髪のために他の髪や頭皮にダメージを与えるのは嫌だなと思いますよね。
そんな方におすすめなのが、ダメージのない(※)白髪ケア方法として人気のヘアカラートリートメントです。
(※)ヘアカラートリートメントは「染毛料/化粧品」に分類されています。使用時の髪質や体調などもあり、全ての方にダメージがないわけではありません。
5 ヘアカラートリートメントとは
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ヘアカラートリートメントはトリートメントの中に染料を混ぜたもので、シャンプー後に通常のトリートメントのように使用します。ダメージを与えるどころかトリートメント効果で髪を補修し、白髪も目立たないようにケアするという、初期のちらほら白髪には是非おすすめしたいヘアケアアイテムです。
5-1 ヘアカラートリートメントをおすすめする2つの理由
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まとまった白髪なら、多少のダメージがあったとしても白髪染めによるケアをおすすめするかもしれません。しかし、パラパラと生えてきた程度の白髪初期状態である方にヘアカラートリートメントをおすすめするのには2つの理由があります。
5-1-1 髪や頭皮にやさしい
ダメージが大きい白髪染めと違い、髪や頭皮にやさしいことが理由の1つです。ダメージがないどころか、白髪を染めるのと同時に髪の傷んだ箇所の補修も行い、サラサラの髪にしてくれます。
5-1-2 導入が手軽
生活への取り込みやすさ、手軽さもおすすめしたいポイントです。
大掛かりな準備やケアをした後の片付けも必要なく、シャンプー後のトリートメントをヘアカラートリートメントに変えるだけで白髪をケアすることができます。また、使い方も髪全体に塗って数分~数十分ほど放置し、シャワーで洗い流すだけという手軽さがあります。
5-2 使い方
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一般的にはシャンプーをした後、トリートメントをするのと同じようなステップで髪にヘアカラートリートメントを伸ばしながら塗り、染料が浸透するよう数分~数十分程度放置してから洗い流します。
しっかりと色を入れたいという場合は、乾いた髪にカラートリートメントを伸ばしながら塗っていきます。色ムラにならないよう、目の細かいクシを使って丁寧に伸ばしていきましょう。
5-3 デメリットも知っておこう
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ダメージなしに気になる白髪がケアできるので、初期のちらほら白髪におすすめとお伝えしましたが、ヘアカラートリートメントにもデメリットはあります。「想像と違った」とならないよう、使用する前にヘアカラートリートメントのデメリットも知っておきましょう。
5-3-1 染まり方が弱い
脱色せずに染めるので、1回使用しただけでは実感するほど染まりません。特に白髪でない部分だと感じにくいと思います。1度で実感しなくともトリートメントですから、毎晩入浴時に使用することで3回目くらいから気になる白髪が徐々に染まり、1週間ほど集中的に使用することで、白髪でないその他の髪と同化してきます。
1回の使用で実感するほど染まらないのがデメリットでもありますが、その反面で職場や友人、周囲に白髪を染めたことが気づかれにくいというメリットとして使用する方も少なくありません。
5-3-2 使わなくなると退色していく
ヘアカラートリートメントの染料は染まり方が弱く、シャンプーをする度に退色するので色持ちは10日前後と、半永久的ではありません。
ただしトリートメントなので、継続的に毎晩使用していればそのようなことも起こりませんし、退色速度を遅らせる効果のある専用シャンプーもあるので、それと併用することでデメリットを解消することができます。
6 おすすめのヘアカラートリートメント5選
白髪が生え始めた方におすすめしたいヘアカラートリートメントをご紹介します。
6-1 フラガール / カラートリートメント
マカダミアナッツオイルやココヤシ果実エキスなどを配合していて保湿力が高く、髪にうるおいを与えて傷みにくくしてくれます。さらに豊富なオーガニック成分配合で、頭皮の皮脂を調整し、髪だけでなく頭皮環境も整えます。
販売価格:¥2,200(税込)
内容量 :250g
カラー :全6色(グレーベージュ、ローズブラウン、ダークブラウン、アッシュブラウン、ナチュラルブラウン、ナチュラルブラック)
※編集部調べ
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6-2 レフィーネ / ヘッドスパ トリートメントカラー
髪を染めながら地肌もしっかりクレンジングし、きれいな髪だけでなく頭皮環境も整えてくれます。アレルギーや肌荒れを引き起こす可能性が高い刺激のある染料や浸透剤を一切使用していません。
販売価格:¥3,667(税込)
内容量 :300g
カラー :全5色(ライトブラウン、ローズブラウン、マロンブラウン、ダークブラウン、ナチュラルブラック)
※編集部調べ
6-3 利尻昆布 / ヘアカラートリートメント
無添加にこだわった作りで、髪や頭皮にやさしい使い心地のカラートリートメントです。イオン色素とナノ分子カラーという2つのカラー成分を配合。加えて、シコンやクチナシ、ウコン、アナトーなどの植物染料によりしっかりとよく染まるのがポイントです。また、28種類のうるおい成分を配合しているので、髪にツヤを与え、美しく保つこともできます。
販売価格:¥3,300(税込)
内容量 :200g
カラー :全4色(ライトブラウン、ナチュラルブラウン、ダークブラウン、ブラック)
※編集部調べ
6-4 DHC / Q10プレミアムカラートリートメント
カラーリングだけでなく、ダメージ補修や白髪以外の年齢的な髪の悩み(うるおい、ハリ、コシ、艶、ボリューム)に効果的な美容液が配合されており、白髪と同時に髪質もケアしてくれます。放置時間が1回5分と短いのもうれしいポイントです。
販売価格:¥2,750(税込)
内容量 :235g
カラー :全4色(ブラック、ブラックブラウン、ダークブラウン、ライトブラウン)
※編集部調べ
6-5 ルプルプ / ヘアカラートリートメント
無添加処方で植物由来の染料を配合しており、髪や地肌にもやさしいカラートリートメントです。美容成分を94%配合し、海洋由来の保湿成分ルプルプ Wフコイダンと海洋深層水、ヒアルロン酸でうるおいを与えながら頭皮と髪を守り、染めるたびに美しい艶髪にしてくれます。
販売価格:¥3,300(税込)
内容量 :200g
カラー :全6色(ブラウン、ベージュブラウン、ダークブラウン、モカブラウン、ソフトブラック、ナチュラルブラック)
※2020年6月 公式サイト調べ
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7 まとめ
白髪が気になる気持ちは分かりますが、白髪がまだ少ないうちに白髪染めをし、髪や頭皮にダメージを与えてしまっては意味がありません。本格的に白髪染めをする前にまずはヘアカラートリートメントを活用してケアしてみましょう。使用する度に、ゆっくりと染まるので周囲に気づかれることもなく、また、ダメージを気にせずに白髪ケアができます。
この機会にヘアカラートリートメントを使って、憂鬱な白髪悩みから一刻も早く解放されましょう。