
最近、セラミド化粧品という言葉をドラッグストアやファッション雑誌でよく目にするようになりました。なんとなく肌に良いイメージを浮かべる方も多いと思いますが、実際はどういったものか知っていますか?
そこで今回はセラミド化粧品について詳しく解説したいと思います。セラミド化粧品の概要や選び方など、知りたい疑問をわかりやすくまとめました。さらに、おすすめの商品もご紹介します。セラミド化粧品の効果を知れば知るほどあなたもきっと試してみたくなるはず。ぜひ日々のスキンケアの参考にしてくださいね。
◆ 最終更新日:2020年8月28日
Contents
1 セラミド化粧品とは?
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セラミド化粧品とはその名の通り、セラミドを原料とした化粧品のことです。では、セラミドとは一体どういったものなのでしょうか?
1-1 セラミドとは
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セラミドとは人間の表皮にある「細胞間脂質」の1つです。セラミドにはいくつもの層から成る角質細胞をつなぎ合わせて肌の水分を保持する働きがあります。また、紫外線などの外部刺激から肌を守り、乾燥を防ぐ効果もあります。細胞間脂質の半数を占めているセラミドは、人間の肌をみずみずしく保つために欠かせない存在なのです。
1-2 セラミドの種類
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セラミドは12種類あります。なかでも化粧品に配合されているものには5種類あります。それぞれのセラミドについて解説しましょう。
1-2-1 馬セラミド
馬セラミドとは、馬の脊髄などから抽出された液を原料とした天然型のセラミドのことです。成分表示には、「ビオセラミド」「セレブロシド」などと記載されています。人間の肌に含まれるセラミドとは性質が異なるため、肌にセラミドを補うことはできませんが保湿としての役割を果たします。
1-2-2 植物セラミド
植物セラミドも天然型のセラミドで小麦や大豆を原料としています。成分表示には「植物性セラミド」「コメヌカスフィンゴ糖物質」などと記載されています。こちらも馬セラミド同様、人間の肌にセラミドを補うわけではありませんが保湿効果があります。
1-2-3 合成セラミド
合成セラミドとは、化学的に合成されたセラミドのことです。いわゆる「界面活性剤」と記載されるもので、物質と物質の境に作用し性質を変化させます。保湿効果はなく、いわゆる美肌をもたらすものではありません。
1-2-4 ヒト型セラミド
ヒト型セラミドは、合成セラミドの中でも人間の皮膚に含まれるセラミドと似た構造を持つ成分をいいます。働きも似ていて「セラミドNS」「セラミドEOS」「セラミドNG」などのアルファベットや、「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」などの数字で表示されます。
1-2-5 天然ヒト型セラミド
天然ヒト型セラミドとは、ヒト型セラミドよりもさらに人間の肌に含まれるセラミドに近い成分です。成分表示には「セラミドAP」「セラミドNP」などと記載され、人間の肌にセラミドを補う効果があります。
1-3 セラミドが減るとどうなる?
セラミドは人間の肌に元から含まれていますが、加齢や生活習慣の乱れに伴い、その量は徐々に減っていきます。肌にセラミドが不足すると、具体的にどうなるのでしょうか?
1-3-1 肌が乾燥する
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肌にセラミドが不足すると、角質細胞同士の間がスカスカになります。そのため、水分が行き渡らなくなり肌が乾燥してしまいます。
1-3-2 肌トラブルが起こりやすくなる
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角質細胞同士の間がスカスカになると保護効果も弱まります。そのため、外部刺激の影響を受けやすくなり、ニキビやかゆみなどの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
1-3-2 老化が促進する
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保護効果の減退により肌は紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。そのため、シミやシワが増え、老化が促進します。
1-4 セラミド化粧品の効果
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セラミド化粧品には人間の肌にセラミドを補う役割があります。つまり前述した肌の乾燥やトラブル、老化の促進を改善してくれるのです。そのため、セラミド化粧品は細胞に直接働きかける優れたスキンケア用品として最近注目されているのです。
2 セラミド化粧水の選び方
セラミドが肌に良いことは分かったけれど、さまざまなセラミド化粧品が販売されており、どれを買えばよいのか分からないという方もいるのではないでしょうか?ここからは、セラミド化粧品の選び方をご紹介したいと思います。
2-1 ヒト型セラミドが含まれているものを選ぶ
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前述したように化粧品に配合されているセラミドは5種類あります。なかでもヒト型セラミドまたは天然ヒト型セラミドは人間の肌に含まれるセラミドに近い構造をしており、他のセラミドよりも効果的と考えられています。セラミド化粧品を購入する際は成分表をよく見て、ヒト型セラミドまたは天然ヒト型セラミドが含まれているものを選びましょう。「セラミド○○」というようにセラミドという言葉が前に表示されている成分がヒト型セラミドです。
2-2 セラミド以外の美肌成分も含んでいるものを選ぶ
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セラミドだけでなく、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分も含んでいるとより保湿効果が期待できます。また、アンチエイジング、ニキビ予防など、ダブルの効果がある化粧品を選ぶとより良いでしょう。
2-3 とろみのあるテクスチャーを選ぶ
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セラミドはとろみのある成分です。そのため、セラミドがたっぷり配合されている化粧品は、とろみが強い傾向にあります。不安なときはテクスチャーをチェックし、十分にとろみがあるものを選びましょう。
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