
化粧の大敵である顔の汗に、困ったことはありませんか?
天気がいい日に子どもと公園で遊ぶと、汗による化粧崩れが気になってしまいます。他にも夏の暑い日や運動した時、辛い物を食べたりしても汗が出てきますよね。私たち女性にとって、顔の汗は困りもの。顔にだけは汗をかきたくないものです。
では、顔に汗をかくのはどうしてなのでしょうか?原因と対策について考えてみましょう。
1 人が汗をかく理由
大きな理由として2つ挙げられます。
1-1 発汗することで体温調節をします
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発汗は、主に体温調整のために行われます。これを温熱性発汗と言います。身体が健康な人であれば、体温調整のために全身から汗が出るのが普通のことなのです。私たち人間の身体は体温が上昇すると脳にダメージを与えてしまうので、それを避けるために身体全体に約300万個あるエクリン腺という汗腺から汗を出し、身体の熱を逃がしているのです。
1-2 ストレスなど精神性の発汗の場合もあります
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ストレスや緊張などの精神的不安による精神性発汗もあります。普段は汗をかきにくいが、人前に出ると発汗する・・・など、精神がもたらす汗です。
2 女性の天敵!顔の汗について
身体全体に約300万個あるエクリン腺という汗腺ですが、実は全体の半分ほどしか機能していません。機能していない汗腺があることが、身体にどのような影響を与えているのでしょうか。
2-1 顔に汗をかく主な原因
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汗が生きていく上で大切なものであっても、やっぱり顔にはかきたくないものですよね。顔に汗をかく主な原因とは一体何なのか、理由を探ってみましょう。
2-1-1 汗腺機能の低下からくるもの
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汗を分泌する機会が少ない生活をしていると、心臓から遠いところにある足や腕の汗腺だけでなく、機能しなければならない汗腺もお休み状態になってしまいます。機能している汗腺がさらに減ってしまうと、いざ汗をかこうと身体が判断した際に、たくさんの汗腺が機能している顔から汗が出るようになってしまいます。
2-1-2 女性ホルモンや自律神経の乱れからくるもの
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私たち女性特有のもので言えば、更年期障害などで女性ホルモンのバランスが崩れている場合も顔からの汗が増えることがあります。また、自律神経系の病気になった場合にも、顔から異常なほどの汗をかくようになることがあります。
2-1-3 治療が必要な病気の場合も
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急に顔だけに大量の汗をかくようになった場合、何かしらの病気の可能性があります。じっとしていても、普段から顔にばかり大量の汗をかく場合にも多汗症などの病気の可能性が考えられます。気になる場合は、悩まず病院を受診してください。
3 顔に汗をかかないようにする対策
まず、発汗は生命活動の上でとても大切なことです。汗を止めることは、
・熱を身体にため込んでしまう
・老廃物を外に出しにくくなる など、
身体のことを考えると積極的におすすめしたくはありません。しかし、女性には顔に汗をかきたくない場面がたくさんあると思いますのでこれから紹介する対策方法も参考にしていただき、自分に合う方法を見つけてみてください。
3-1 ツボを刺激して汗をかかないようにする
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この方法は身体の生理機能に基づいたものなので、とても安全で簡単にできる対策方法です。顔の汗を止めるツボは顔にはありません。手や胸、足などのさまざまな場所にあります。顔のツボなのに顔にないの?と思いますよね。でも効果は抜群なので試してみましょう!
3-1-1 自律神経のバランスを整えるツボ
自律神経のバランスを整えると汗が出にくくなります。即効性があるわけではありませんが、続けることにより汗をかきにくい体質に改善していくことができます。手のひらにある労宮(ろうきゅう)、万能のツボとも呼ばれている合谷(ごうこく)は発汗やほてりに効果があります。
・老宮・・・上の画像の大腸(左側あたり)にあります。
・合谷・・・親指と人差し指の付け根にあります。
3-2 浴衣を着るときのように胸の上をきゅっと縛りましょう
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身体の一部が汗をかきにくい状態になっていると、他の部分で代わりに汗を出すという皮膚圧反射、左右上下のいずれかを圧迫することで、圧迫された側の汗は抑えられ、その反対側で汗が多く出るという半側発汗。
この2つの反射機能を利用して、胸の上あたりを紐などで強く縛りあげることで、顔に汗をかきづらくすることができます。舞妓さんや芸子さんも同じ方法で顔汗の対策をしています。
紐でなくても、下着のホックを強めに締めることでも同じ効果が得られます。
3-3 制汗剤で体温を下げましょう
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直接汗を止めるわけではありませんが、暑い日でも涼しく感じることができるので、汗をかきにくくなります。
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3-4 生活習慣を見直しましょう
毎日忙しいと、自分の身体と向き合う時間すらありませんよね。
3-4-1 運動不足を解消しましょう
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顔汗の原因のひとつに運動不足というのがあります。普段の生活の中で、意識的に有酸素運動を取り入れた運動やスポーツをするのも効果的です。
3-4-2 ゆっくりと半身浴をしましょう
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また、38℃程度のぬるま湯に20分以上ゆっくり半身浴をすることで、お休みしている汗腺の機能を鍛える効果もあります。新陳代謝をあげて顔以外の汗腺から発汗をさせるという意味でも、体質改善にはとても効果的な方法です。
3-5 大豆製品を取り入れる
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大豆製品に含まれる大豆イソフラボンは汗をサラサラにして蒸発しやすくさせたり、汗が出るのを抑制する効果があります。豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品をたくさん取り入れた食生活を実践してみましょう。
また、大豆製品は汗をかかないようにするだけでなく、女性ホルモンの改善も期待できるため、肌がきれいになったり、私たち女性にとって嬉しい身体の変化もあることと思います。
4 顔に汗をかいてしまった時の対処
顔の汗をかかないように対策をしていても、多少は汗が出てきてしまうこともあると思います。そういった場合には、出てきてしまった汗を止める有効な応急処置をしてみましょう。きっと顔からの汗も止まって、スッキリすることと思います。
4-1 首の後ろや脇の下を冷やす
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身体の熱を下げてあげるために、首の後ろや脇の下を冷やしてみましょう。高熱が出た時や熱中症対策でもこの方法は有効ですよね。太い血管が通っている部分を冷やすことにより、効率的に身体の熱を下げることができます。
とはいっても、外ではなかなか冷やすことが難しいこともありますよね。その際には冷たいペットボトルをあてるだけでも充分効果があります。
4-2 筋肉や神経を落ち着かせてリラックスする
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緊張やストレスなどで筋肉がこわばっていたり、神経が過敏になっていると顔の汗をかきやすくなります。いわゆる冷や汗というものもこれにあたります。心を落ち着かせるために、アロマオイルなどのリラックスできるグッズを持ち歩くことも効果的な方法です。
4-3 化粧をしているにも関わらず、顔に汗をかいてしまった場合
まずは、タオルやティッシュなどで押さえるように汗を拭きとりましょう。汗を顔に残してしまったままにすると、かぶれの原因になる場合もあります。しっかりを汗を拭きとり、余裕がある場合は化粧を直しましょう。
◆ おすすめの記事はこちら>>日焼け止めと化粧下地の順番って?おすすめ夏のメイク方法
5 まとめ
できればかきたくない顔の汗、対策方法はどれも簡単にできるものです。夏場の化粧崩れ防止のためにも、顔の汗対策を今日から試してみましょう。即効性のあるものももちろんおすすめですが、ツボ押しや運動、食生活の見直しなどで体質改善を行うことにより、今よりもっと素敵なあなたに出会えることと思います!