
ヘアカラーやパーマといった薬剤によるダメージや紫外線、静電気など外的刺激によるダメージなどで髪がパサついてしまったあなたにおすすめしたいのが洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)です。
今回は、洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントを比較しながら、おすすめしたい理由や人気の商品までご紹介します。
◆ 最終更新日:2018年7月13日
Contents
1 洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメントの違い
1-1 補修効果
出典:Pixta
洗い流すトリートメントは、栄養を髪内部の奥深くへ送り届け、補修する働きがあります。しかし、その後すぐにしっとりまとまりのある髪になっている!ということはあまりないですよね。パサつきなどの髪ダメージを改善するためには、時間をかけて補修していく必要があります。
それに対して、洗い流さないトリートメントは髪表面を膜で覆うようにコーティングし、紫外線や静電気といった外的刺激から髪を守ってくれるほか、コーティングしている保護膜が髪の手触りを整えてくれます。そのため、洗い流さないトリートメントを使った後はパサつきや広がりが抑えられます。
洗い流すトリートメントが髪内部で補修を進めている間、洗い流さないトリートメントはさらなるダメージを負うことのないよう髪表面にバリアを張っているので、お互いがお互いをサポートし合っている関係にあります。「洗い流すトリートメントを使っているから、洗い流さないトリートメントは使わなくても大丈夫!」と思っている方も今日から洗い流さないトリートメントをヘアケアに取り入れてみることをおすすめします。
1-2 使うタイミング
出典:Pixta
洗い流すトリートメントはシャンプーの後に、髪の水気を切ってから揉み込み、時間を置いて馴染ませるのが一連の流れになります。
対して、洗い流さないトリートメントは入浴後、タオルで水気をよく切った髪に馴染ませ、その後いつも通りドライヤーで乾かします。手間が少なく、手軽にトリートメントケアができるので、忙しく、時間が限られている人には嬉しいですよね。
1-3 スタイリング剤としての効果
出典:Pixta
ダメージのある髪はパサつきや枝毛などがひどく、うまく髪がまとまらないことが多々あるかと思います。そんな時は、洗い流さないトリートメントをスタイリングのベース剤として使ってみましょう!
洗い流さないトリートメントの効果の1つである保湿は、髪にまとまりを生み、クセや広がりを抑えてくれるため、スタイリングがしやすくなります。ダメージ補修だけでなく、スタイリングのベース剤としても使えるマルチさこそ、洗い流さないトリートメントの最大の特徴になります。
ダメージヘアだからとスタイリングがおざなり状態だった方も、洗い流さないトリートメントを使って、再度ヘアアレンジにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
2 3つの洗い流さないトリートメント
出典:Pixta
洗い流さないトリートメントには3タイプあります。自分の髪質に合わない種類のトリートメントの使用は、髪のボリュームダウンなどにもつながる恐れがあるので注意が必要です。
2-1 オイルタイプ ~初めての洗い流さないトリートメントに~
オイルタイプの強みは、保湿と軽さのバランスです。また、ヘアアイロンによる熱ダメージから髪を守る働きもあるので、アイロンやコテを使用する方にもおすすめです。洗い流さないトリートメントを使ったことがない方は、オイルタイプから使ってみてはいかがでしょうか?
2-2 ミルクタイプ ~うるおいが欲しいあなたに~
オイルタイプだとうるおいが物足りない、くせ毛や剛毛といった髪質に悩んでいるという方にはミルクタイプをおすすめします。
くせ毛は髪内部の水分量が非常に少なく、乾燥した状態にあります。そこに保湿性に優れたミルクタイプで水分を補うことで、髪のうねりや広がりを抑え、まとまりのあるヘアスタイルを再現できるようになります。さらに、乾燥による静電気から髪を守ってくれる働きもあるため、髪のパサつきに悩まれている方にもおすすめです。
しかし、軟毛のような軽い髪質の方はベタついた仕上がりになりやすいので注意が必要です。
2-3 ミストタイプ ~さっぱりとした軽い仕上がりがお好みのあなたに~
軟毛の方やふんわりとした仕上がりが好き、髪にハリやコシが欲しいという方にはミストタイプがおすすめです。
他のタイプが液状なのに対し、ミストタイプは霧状なので「つけすぎて重たい仕上がりになってしまった」といった失敗の恐れがなく、使い勝手の良いトリートメントになります。また、軟毛ならではの絡まりや広がりの悩みもミストタイプであれば、絡まりを抑え、しなやかなまとまりある髪へと導いてくれます。ただし、保湿力が弱いため、しっとりさせたいという方には不向きになりますので気をつけましょう。
3 洗い流さないトリートメントおすすめランキング9選
オイル、ミルク、ミストの3タイプごとにおすすめの洗い流さないトリートメントをランキング形式でご紹介します。
3-1 オイルタイプ
3-1-1 第1位:ハホニコ / 十六油
16種類の天然由来オイルを配合。紫外線や熱などの外的刺激から髪を守り、さっぱりとした使い心地が魅力的です。軽い仕上がりとツヤ感が欲しい方におすすめです。
販売価格:¥1,994(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :120ml
香り :無香料
3-1-2 第2位:ロレッタ/ プレミアムベースケアオイル
1本の樹木に10トンもの水分量を含むバオバブの木より抽出されたバオバブオイルを配合している保湿成分に優れたヘアオイルです。重ためのスタイルが好きという方におすすめです。
販売価格:¥3,240(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :100ml
香り :ローズの香り
3-1-3 第3位:モロッカンオイル / オイルトリートメント
非常に優れた浸透性と抗酸化作用のあるビタミンEを豊富に含んだアルガンオイルを配合。ヘアカラーのダメージが気になる方やツヤが欲しい方におすすめです。
販売価格:¥4,150(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :100ml
香り :バニラムスクの香り
3-2 ミルクタイプ
3-2-1 第1位:ミルボン / エルジューダ エマルジョン+
バオバブオイル配合で高保湿。また、CMADK(カルボキシメチルジスルフィドケラチン)という羊毛由来のたんぱく質を配合しており、ダメージ補修に効果的なトリートメントになります。そのため、ダメージがひどい方やパサつきがちな方、髪が太い方におすすめです。
販売価格:¥2,050(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :120g
香り :ベリーのような甘い香り
3-2-2 第2位:アリミノ / ピース カールミルク(チョコ)
ダメージケアとスタイリングのベース剤としての働きを兼ねた、2役のトリートメントになります。他の洗い流さないトリートメントより、スタイリング剤としての使用に重きを置いているタイプになります。ダメージケアをしながら、コテで巻いたカールをキープしてくれる効果もあるので、ベース剤としての使用も考えている方におすすめです。
販売価格:¥1,509(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :200ml
香り :アクアローズの香り
3-2-3 第3位:ジョンマスターオーガニック / ローズ&アプリコットヘアミルク
バラの女王と言われるダマスクローズの花水やアンズ核油など天然由来成分を高配合。ダメージ補修はもちろん、ヘアフレグランスとしても使えるので、香りにもこだわりたい方におすすめです。
販売価格:¥4,007(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :118ml
香り :ローズの香り
3-3 ミストタイプ
3-3-1 第1位:ベータレイヤー / ミスト
ダメージ補修に大きな役割を担っている疎水性たんぱく質(低~高分子ケラチン誘導体)や、ボタンエキスなど計4種類の保湿成分が含まれているミストタイプのトリートメント。保湿成分を含んでいても、軽い仕上がりにしてくれるので髪が細い方や柔らかい方におすすめです。
販売価格:¥4,280(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :200ml
香り :カシスをイメージした香り
3-3-2 第2位:スティーブン ノル / プレミアムスリーク ハイドロリニューミスト リッチモイスト
ヘアアイロンやコテの熱ダメージから髪を守ってくれる成分を含んでいるほか、スタイリングのベース剤としても使えるオールラウンダーなトリートメントです。ストレートアイロンやコテをよく使う方におすすめです。
販売価格:¥1,404(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :250ml
香り :フローラルフルーティウッディの香り
3-3-3 第3位:megami no mist
いま、多くの女性誌で取り上げられている最もホットな人気コスメです。その人気の秘密はミネラル、アミノ酸、酵素、ビタミンによる100%天然由来でできている安心感にあります。シリコンや防腐剤などの合成化学成分を全く含んでいないため、顔にも使える優しい商品になります。しっとりしつつも、重すぎない仕上がりを求める方におすすめです。
販売価格:¥1,646(税込) ※2018年7月 Amazon調べ
内容量 :150ml
香り :無香料
4 洗い流さないトリートメントの正しいつけ方と乾かし方
出典:Pixta
どんなに優れたトリートメントでも、つけ方が間違っていると補修成分が行き渡らなかったり、全体的に重たくなってしまうことがあります。そういった失敗をしないためにも、正しいつけ方を覚えておくことが大切になってきます。
4-1 使用量の目安
出典:Pixta
「つけすぎてベタついてしまった」
「つけてもすぐに乾燥してしまう」
こういった失敗を繰り返してしまうのは、第一に塗布量に問題があります。そこでまず、髪の長さに適した塗布量の目安をご紹介します。
ショートヘア :0.5~1プッシュ
ミディアムヘア:1~2.5プッシュ
ロングヘア :1.5~3プッシュ
ダメージが気になる方は、上記の量にもう1プッシュ足して使いましょう。ミストタイプは、髪から水分が滴り落ちるほど過度につけなければベタつくといったことにはなりません。
4-2 就寝前やお風呂上がり時のつけ方
出典:pixta
就寝前のトリートメントは、髪の補修ケアに最も効果的です。また、就寝中は枕に髪がこすれることで摩擦が起き、ダメージを大きく受ける時間でもありますので、しっかりとケアしてあげましょう。
手順1.タオルでよく水気を取ります。この時にコームで髪をとかしながら、左右2ブロックに分けると塗布が楽になります。
手順2.適量を手の平にとり、ハンドクリームをのばすイメージで両手によく広げましょう。
手順3.内側から毛先に向けてつけていきます。この時に根元付近にはつけないように注意しましょう。
手順4.最後に手に残ったトリートメントを髪の表面につけます。
手順5.つけた部分がムラにならないようコームを使って、髪をとかします。
4-3 スタイリング時のつけ方と注意点
出典:Pixta
スタイリングのベース剤として、洗い流さないトリートメントを使う場合のコツは2つだけ!
1つは、つける量を就寝前に使う量の半分以下に抑えることです。つける量が多いと、コテで巻いた型が崩れてしまったり、重たいシルエットになってしまう恐れがあります。
もう1つは、つける際は両手のひらを水で濡らしてから、手ぐしで馴染ませてあげましょう。お風呂上がりのように髪が濡れた状態であれば、手を濡らす必要はありません。しかし、髪が濡れていない状態で洗い流さないトリートメントを馴染ませようとすると伸びが悪く、ついついつけすぎてしまう場合があります。そのため、軽く手を濡らすことで伸びが良くなり、馴染みやすくなります。
また、ショート~ミディアムヘアでワックスを使っている方は、ワックス3:洗い流さないトリートメント1の割合で混ぜると髪に馴染みやすくなるほか、動きにツヤをプラスしてくれます。
4-4 ドライヤーの使い方
出典:Pixta
手順1.根元から毛先に向かって、沿うように乾かしましょう。この時、ドライヤーの吹き出し口を髪から約15~20cmほど離して乾かすようにしましょう。
手順2.8割程度乾いたら冷風で全体的に手ぐしを通して仕上げましょう。この工程が髪にツヤを与えるポイントになります。
手順3.乾かし終えたら、最後に軽くブラシを通しましょう!ブラッシングをすることで髪にツヤが生まれ、頭皮にも適度な刺激を与えてくれるので、健やかな髪づくりをサポートしてくれます。
5 まとめ
洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメント、いずれも補修と保護の効果があります。しかし、補修に重点を置いている洗い流すトリートメント、保護に重点を置いている洗い流さないトリートメントと、それぞれ比重が異なります。
洗い流すトリートメントで集中補修を、洗い流さないトリートメントでは髪表面の保護機能とスタイリングの手助けを。この仕組みを理解して、髪をケアしてあげることが美髪への近道になりるのです。