あなたは自然乾燥派ですか?それともドライヤー派ですか?
髪を洗ってドライヤーをかけずに髪を乾かす自然乾燥。その自然乾燥を支持する多くの人が挙げる理由に、ドライヤーをかける手間とドライヤーの熱によって髪が傷むのではないかという不安があります。しかし、自然乾燥は髪を傷めたり、薄毛になるとも言われており、どちらにもメリットとデメリットがありそうです。
今回は髪や頭皮にとって、自然乾燥とドライヤーのどちらが良いのか悪いのかを考え、おすすめのケア方法や乾かし方をご紹介します。
◆ 最終更新日:2018年7月20日
1 自然乾燥のメリットとデメリット
まずは自然乾燥のメリットとデメリットについてそれぞれ挙げてみましょう。
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1-1 メリット
1-1-1 時間がかからず手間がない
忙しい中で髪をドライヤーで乾かそうとすると、時間もかかり、手間になります。ドライヤーをしなければその分、時間を自由に使うことができます。
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1-1-2 熱によるダメージがない
髪は熱に弱いのでドライヤーによる熱ダメージを懸念される方も多いと思います。確かに髪は熱に弱く、長時間熱にさらされると傷んでハリやコシ、艶がなくなってしまいます。
髪の限界温度は154℃。それ以上の熱を与えてしまうと髪がパサついたり、キューティクルがダメージを受けてしまいます。
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1-1-3 電気代がかからず経済的な上、環境に優しい
ドライヤーは消費電力が少なくありません。自然乾燥であれば、電力を使用しないのでエコで経済的であると言えます。
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1-2 デメリット
1-2-1 ダメージを受けやすくなる
髪の保護膜であるキューティクルは、濡れた状態になると開いてしまい、剥がれやすくなります。自然乾燥をすると、髪が濡れている状態が長い時間続いてしまうので、髪がダメージを受けやすくなってしまいます。キューティクルが剥がれると、髪からたんぱく質や水分が抜け出てしまい、乾燥してパサついたダメージヘアになってしまうことがあります。
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1-2-2 ヘアカラーやパーマの持ちが悪くなる
自然乾燥ではキューティクルが無防備になる時間が長く、その間にキューティクルが剥がれ、ヘアカラーやパーマの持続力が悪くなってしまう原因になります。
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1-2-3 嫌なにおいの原因になる
髪や頭皮を半乾きのまま放っておくと、蒸れて雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌が繁殖すると嫌なにおいだけでなく、フケやかゆみ、肌荒れなどの頭皮トラブルや薄毛などを引き起こす原因にもなってしまいます。
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1-2-4 頭皮の血行が悪くなる
頭皮が濡れている時間が長くなると、濡れた部分が冷えて頭皮の温度が低下します。頭皮の温度が下がると血液の循環が悪くなり、それによって毛根への栄養の供給が滞ってしまい、健康な髪を生成できなくなってしまうことにつながります。
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1-2-5 寝癖がつきやすくなる
髪は濡れた状態から乾いていく時に癖づきやすく、乾かさない状態で寝てしまうと翌朝寝癖がくっきりついてしまいます。
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2 ドライヤーによるメリットとデメリット
続いてドライヤーによるメリットとデメリットについて挙げてみましょう。
2-1 メリット
2-1-1 キューティクルを素早く復元できる
髪が濡れている時はとてもデリケートな状態になるキューティクルは、ドライヤーを使って素早く乾かすことにより、開いてしまった部分が塞がり、髪内部の栄養を流出させることなく、正常な状態に復元することができます。
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2-1-2 寝癖がつきにくい
先ほどもお伝えしましたが、髪は濡れた状態から乾いていく時に癖づきやすい性質を持っています。そのため、ドライヤーでしっかり乾かしておけば翌朝に寝癖がつく心配はありません。
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2-1-3 健やかな頭皮を維持できる
頭皮をドライヤーで素早くしっかりと乾かすことにより、においの原因を作る雑菌の繁殖とそれによる皮膚トラブルやダメージなどを防ぐことができます。
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2-1-4 血行が良くなる
入浴後は血行が良くなっていますが、ドライヤーを使って髪を乾かすと頭皮が温められるので、より血行が良くなります。髪や頭皮への栄養の供給は血流によってもたらされるものなので、血行が良くなると栄養がしっかりと供給され、頭皮がより健やかな状態になるのです。
2-2 デメリット
2-2-1 熱によるダメージを受ける
髪は熱や摩擦、静電気に弱いので、ドライヤーは髪を傷める原因のひとつになります、また、熱を当て過ぎてしまったり、ドライヤーを髪に近づけて使用してしまうと髪が傷む原因になってしまいます。
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2-2-2 頭皮へダメージを与える
ドライヤーを頭皮に近づけるとやけどをしてしまいます。また、ドライヤーを長時間かけることで、髪や頭皮を過剰に乾かし過ぎてしまい、パサつきや頭皮トラブルにつながることも考えられます。
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2-2-3 消費電力が多くなり、電気代が高くなる
ドライヤーのような熱を発生させる家電製品は消費電力が多いので電気代も高くなります。
単身者向けのアパートなどではドライヤーによってブレーカーが落ちてしまうこともあるので、エアコンなどとの併用時には注意が必要です。
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3 総論
自然乾燥とドライヤー、両方のメリットとデメリットを挙げてきましたが、それら検討してあなたの優先順位でベストな方法を選んでください。
ただ、どちらが良いか悩んでいて決めかねているというのであれば、ドライヤーを使って髪を乾かすことをおすすめします。
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3-1 自然乾燥でなくドライヤーをおすすめする理由
ドライヤーの使用をおすすめする理由は、自然乾燥させることによるデメリットの多さとドライヤーを使用することによるメリットが多さです。
さらに、ドライヤーの使用によって危惧される熱ダメージも正しい使い方をすれば解決することができます。
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4 髪にダメージを与えない正しい髪の乾かし方
それでは、具体的に正しい髪の乾かし方について見ていきましょう。
4-1 水切りをする
シャンプー(トリートメント)をすすいだら、親指と人差し指を伸ばしてL字状にした指でギュッと押しつけながら、おでこから後頭部に向かって指を移動させます。それを何度も繰り返して、余剰な水気を切っておきます。
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4-2 タオルドライをする
残りの水分をタオルで拭くときは、絶対にゴシゴシとせず、水分をタオルに移すイメージで行っていきましょう。
1.まずはバスタオルを広げて頭全体を包み、タオルの外側から頭を押しつけます。
2.タオルの上からポンポンと優しく叩いて大方の水分を取ります。
3.仕上げは指を広げ、指の腹でタオルの上から揉み込むように頭皮に残った水分を拭きます。
きちんとタオルドライをしておくことで、ドライヤーの使用時間も短くなり、熱によるダメージを軽減することができます。
4-3 正しいドライヤーの使い方
ドライヤーによる熱ダメージは、下記のことを守れば防ぐことができます。
1.髪とドライヤーとの距離は約15~20cmをキープする。
2.吹き出し口をスイングさせて風を分散させる。
3.大方(8割くらい)温風で乾かし、仕上げは冷風で乾かす。
頭頂部 → 後頭部 → 襟足 → 両サイド → 前髪の順番で行うとスムーズです。髪から約15~20cmほど離した位置でドライヤーの吹き出し口をスイングさせることにより、熱ダメージの影響を少なくし、なおかつ髪を早く乾かすことができます。
また、キューティクルの開く向きに合わせ、仕上げに根元から毛先に向かって冷風を当てると同一方向にキューティクルが閉じるので乾いた後の髪に艶を出すことができます。
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5 +αのさらなるダメージケア方法
ドライヤー前に行っておきたいケアと正しいドライヤーの使い方をすることで、ドライヤーの最大の懸念事項である熱によるダメージは解消されますが、これからご紹介するケア方法を追加することによって、ひとつ上のケアを行うことができます。
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5-1 ヘアオイルを使う
ヘアオイルは髪をコーティングし、外的刺激から髪を守ってくれる効果があります。ヘアオイルをドライヤー前に髪に馴染ませておくことで、ドライヤーの熱から守ることができます。
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5-2 マイナスイオンドライヤーを使う
マイナスイオンドライヤーは、空気中の水分を髪に吸着しやすいマイナスイオンに変換し、温風と共に送り出すことで髪に水分を補給するという効果があります。
通常のドライヤーで髪を乾かすと急激に水分を失うため乾燥しがちですが、マイナスイオンドライヤーを使うことにより髪と頭皮の水分を守り、うるおいを与えながら乾かしてくれるのです。
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6 まとめ
自然乾燥とドライヤーのメリットとデメリットを相対的に判断して、メリットが多くてデメリットの少ない「ドライヤーを使って髪を乾かすこと」をおすすめし、ドライヤーを使いながらもダメージを減らす方法についてご紹介しました。
しかし、手間や消費電力など、軽減や解消ができない点もあるので、自分の中で重視すべきポイントに優先順位をつけ、ベストな方法を選びましょう。